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ずんだもんなでなでカフェに行きたいのだ

1 :風吹けば名無し:2023/03/16(木) 09:33:06.36 ID:QCN4ttkH0.net
しかし首都圏のずんだもんなでなでカフェは「売買春の斡旋」という理由で去年11月に大規模な摘発があったから根絶やしにされてしまったのだ
そういった接待を伴わない純ずんだもん喫茶すら当局は見逃さなかったのだ
これも全て「ずんだ妖精の保護及び管理に関する法律(通称ずんだもん愛護法)」がずんだもん産業の実情を無視して強引に制定されてしまった結果なのだ
もうずんだもんを気軽になでなでできる時代ではないのだ

でもずんだもんをなでなでしたいという気持ちは抑えきれないのだ
とはいえずんだもんカフェが伝統的な観光資源としてまだ生き残っている東北まで行くのはさすがに遠すぎるのだ
だからJR町田駅南口から徒歩4分の裏ずんだもんなでなでカフェに行くのだ
町田駅周辺は警視庁と神奈川県警が水面下で抗争を繰り広げて裏社会とつながっている司法の空白地帯だからそういうお店が存在できるのだ

2 :風吹けば名無し:2023/03/16(木) 09:33:32.21 ID:QCN4ttkH0.net
町田駅南口の地域は県境が一部入り組んでいることもあって条例があやふやなのだ
駅の階段の半分は都内でもう半分は神奈川県なのだ
ここなら裏ずんだもんなでなでカフェも堂々とはできずとも商売ができるのだ

境川沿いの小汚い雑居ビルの4階、表札も目印も何もない部屋にそれはあるのだ
そこのドアを特殊なリズムでノックすると鍵が開いて、チェーン越しに会員証を求められるのだ
今回は初めてだったけど"系列店"の会員証と運転免許証を差し出して入れてもらえたのだ
屈強で強面なお兄さんにボディチェックをされてる間、お店の奥の方でずんだもんがこちらに手を振ってくれて可愛かったのだ

3 :風吹けば名無し:2023/03/16(木) 09:34:07.74 ID:QCN4ttkH0.net
席に通されたらあとはいつもどおりのずんだもんなでなでカフェなのだ
席代を兼ねたドリンクと指名用のずんだもちを頼んで、あとは好みのずんだもんを探すのだ
すらっとしたみんなより少しだけおにいさんみたいな男の子ずんだもんがいたからその子を選んでみたのだ
こういうお店だと幼すぎる子はちょっとかわいそうな事情があったりで気が引けてしまうのだ
こういう場所にいる子は、こういう場所でしか生きていけないずんだもんなのだ

「はじめましてなのだ!」
元気よく挨拶してくれたずんだもんはさっそくおひざにのってくるのだ
「ぼくを選んでくれてうれしいのだ」
「おねえさんはどこから来たのだ?」
「おそとは暑くなかったのだ? ぼくがうちわでぱたぱたするのだ?」
抱きついてすりすりしながらいろいろと聞いてくるのだ
この子はだいぶ慣れてるサービス精神旺盛な子みたいだから逆に安心できるのだ

4 :風吹けば名無し:2023/03/16(木) 09:34:38.78 ID:QCN4ttkH0.net
なでなでタイムは心地よかったのだ
大好きなずんだもんと触れ合える機会だけでも貴重なのに、演技だったとしてもここまで人懐っこい子と一緒の時間を過ごせるなんて幸せなのだ

あっという間に1時間半が過ぎてしまって、もうすぐおしまいなのだ
「おねえさんは"そういう"お客さんなのだ?」
脚を絡ませて密着しながらずんだもんは聞いてくるのだ
今日はそっちの目的はなかったけどこの子ともっと一緒にいたいと思ってうなずいてしまったのだ
「じゃあ、『おへや』に行くのだ」
ずんだもんは手を取ってお店の奥へと案内してくれるのだ

5 :風吹けば名無し:2023/03/16(木) 09:35:03.04 ID:QCN4ttkH0.net
そんなとき、エントランスの強面お兄さんが叫んだのだ
「カチコミだ!!」
けたたましい発砲音が鉄筋コンクリート製のビルに響き渡ったその瞬間、純真を装っていたずんだもんの目付きがなにか恐ろしいものに変わってぐっと腕を強く引かれたのだ
バチバチと銃弾が打ちっぱなしコンクリートを弾け飛んでいる音がそこかしこから聞こえる中ずんだもんは店の奥へとみんなを連れていくのだ
隠し扉の中の狭い空間、たぶんセーフルームと思わしき場所に他の客数人と押し込まれて、何がなんだかわからないまま身を小さく屈めていたのだ
「ここは安全だから安心してほしいのだ。ちょっとだけ狭いけど我慢しててほしいのだ」
ずんだもんはにっこり笑うと分厚いドアで密閉し、その後は何故か急激に猛烈な眠気が襲ってきて意識を保っていられなくなったのだ

6 :風吹けば名無し:2023/03/16(木) 09:35:25.05 ID:QCN4ttkH0.net
気付いたときには町田駅のJRと小田急をつなぐペデストリアンデッキの上のベンチに寝かされていたのだ
何があったのかはわからないけれど、戻ってみるのも怖くて、貴重品が盗まれていないことを確認するとそそくさと家に帰ったのだ
あの子が無事でいてくれるといいのだ

以上、レポなのだ

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