2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

安室透「どうすりゃいいんだ・・・」

1 :風吹けば名無し:2022/04/21(木) 17:27:30.69 ID:iu18F59jr.net
本拠地、日本で迎えた黒の組織とFBI戦
後輩風見が失敗連発、公安も勢いを見せず惨敗だった
警視庁に響く刑事のため息、どこからか聞こえる「公安も地に落ちたな」の声
無言で帰り始める公安達の中、昨年の最優秀刑事安室は独りベンチで泣いていた。
警察学校で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今の公安で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」安室は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、安室ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」安室は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、安室はふと気付いた

「あれ・・・?警察官がいる・・・?」
ベンチから飛び出した安室が目にしたのは、グラウンドまで埋めつくさんばかりの警察官だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのように警視庁の応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする安室の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「降谷、射撃練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った安室は目を疑った
「ま・・・松田?」 「なんだ降谷、居眠りでもしてたのか?」
「は・・・班長?」 「なんだ降谷ちゃん、かってに陣平ちゃんを殉職させやがって」
「萩原・・・」  安室は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
警察学校主席 降谷零 松田陣平 伊達航 諸伏景光 萩原研二
暫時、唖然としていた安室だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
諸伏からを拳銃を受け取り、現場へ全力疾走する安室、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっている安室が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った

総レス数 1
2 KB
掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★