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日本の古典文学とかいうメチャクチャ敷居が高いくせに死ぬほどしょうもないことが書かれてるやつ

1 :風吹けば名無し:2022/03/11(金) 00:40:32.72 ID:Gl8vx69p0.net
宇治拾遺物語 5-7 仮名暦(かなごよみ)あつらへたる事

これも今は昔、ある人のところに新参の若い女房がいたが、人に紙をもらって、近くにいた僧に、「仮名暦(カレンダー)を書いてください」といったので、僧は「たやすいことだ」と言って書いてくれた。
はじめのほうはきちんと、「神事、仏事によし」、「坎日(かんにち)」、「凶会日(くゑにち)」などを書き込んだがだんだん後のほうになってくると、ある日は「物を食わぬ日」などと書き、また「これがあればよく食う日」などと書いていった。

この女房は、風変わりな暦だなとは思ったが、まさかこれほどでたらめに書かれているひどい暦だとは思わず、何か訳があるのだろうと思って、書かれていることに従って過ごしていた。
またある日には「大便をするな」と書いてあったので、どうかとは思いつつも、何か訳があるのだろうと我慢をして過ごすうちに、長く続く凶会日では「大便をするな、大便をするな」と続けて書いてあったので、二日三日までは我慢して過ごしていたが、まったく我慢ができなくなり、左右の手で尻を抱え、「どうしよう、どうしよう」と体をさまざまによじりくねらせて悶えているうちに、思わず漏らしてしまったという。

2 :風吹けば名無し:2022/03/11(金) 00:41:13.54 ID:Gl8vx69p0.net
宇治拾遺物語 3-2 藤大納言忠家(とうのだいなごんただいへ)、物いふ女放屁(ほうひ)の事

今は昔、藤大納言忠家という人、まだ殿上人でおられる時、 派手で美しい色好みの女房と言いかわして、夜が更けて行くうちに、月は昼間より明るく、女房はその風情に堪えかねて御簾をもたげて、長押の上に上り、女房の肩をかき抱いて引き寄せられたところ、髪を振り乱し、「まあ、恥ずかしいわ」と言って、身体をよじって逃れようとしているうちに、音高く、一発屁を鳴らしてしまった。
女房はなにも言うことができず、なよなよとその場に臥してしまった。大納言は、「情けない事になったものだ。世に生きながらえても何になろうか。出家しよう」と、御簾の裾を少しかき上げて、忍び足で「間違いなく出家するぞ」と思い、二間ほど行くうちに、「いったいその女房が間違いをしたからといって、この私が出家しなければならない理由があろうか」 と思い返す心がまた起こって、タタタタと走り出てしまわれた。
女房はどうなったのであろうか、誰も知らないそうだ。

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