【米国株】ジェフリー・ガンドラック氏、次の景気後退が大きな転換点　米ドルと米国株の凋落を予想

1 ：風吹けば名無し：2022/03/10(木) 19:51:00.06 ID:Z3vWh9iu0.net

次の景気後退が大きな転換点に：ジェフリー・ガンドラック
2022年3月10日

ジェフリー・ガンドラック氏によるウェブキャスト第3報：　米社会の大きな変化が近づいているとし、あわせて米ドルと米国株の凋落を予想した。

私が長期でドルに大いに弱気なのにこの1年近く短期で強気だった理由は、イールドカーブがフラット化すると見ていたからだ。
イールドカーブがフラット化する時、ドルは短期的に支持される。・・・
長期では、ドルは双子の赤字と強い相関がある。

債券王ガンドラック氏がウェブキャストで、米イールドカーブの傾きとドル相場の関係（短期）について説明している。

2年-10年スプレッド（青、左）と米ドルの実効為替レート（赤、右）
https://www.financialpointer.com/jp/wp-content/uploads/2022/03/13cc06427d7f8df799784d0dc2981a43.png
上のグラフからわかるとおり、イールドカーブがスティープ化するとドル安、フラット化するとドル高といった傾向が見られる。
ガンドラック氏は、フラット化を予想していたため、短期のドル安を予想してきたという。
しかし、同氏の長期でのドル安予想は有名であり、それはより大きな市場観の一部でもある。
https://www.financialpointer.com/jp/%e6%ac%a1%e3%81%ae%e6%99%af%e6%b0%97%e5%be%8c%e9%80%80%e3%81%8c%e5%a4%a7%e3%81%8d%e3%81%aa%e8%bb%a2%e6%8f%9b%e7%82%b9%e3%81%ab%ef%bc%9a%e3%82%b8%e3%82%a7%e3%83%95%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%bb%e3%82%ac/

2 ：風吹けば名無し：2022/03/10(木) 19:51:18.10 ID:Z3vWh9iu0.net

この2年しばしば言ってきたが、グロースがバリューをアウトパフォームし、米国が欧州・・・をアウトパフォームする自動操縦の体制は次第にピークを打ち反転しつつある。
これがまだ続き、今後数年のテーマとなるだろう。
ドルは赤字の重さに耐えかねてついに崩壊する。
次の景気後退の時かもしれない。

ガンドラック氏はこの「反転」が6か月前に思っていたより早く起こるかもしれないと話している。
昨年9月のウェブキャストでは「ドルがこの先数年で大きく下げると信じている」と話していた。
ガンドラック氏の米国についての見通しは暗い。
とりわけ、次の景気後退期に先行きが決定的になるという。

次の景気後退でドルが下落を始めれば、1995年に戻れるという考えを決定的にあきらめることになると信じている。・・・
FRBの政策正常化は実現しないと考えている。

3 ：風吹けば名無し：2022/03/10(木) 19:51:33.64 ID:Z3vWh9iu0.net

1995年といえばITバブルが始まった年であり、グリーンスパンFRB議長（当時）は翌1996年に「根拠なき熱狂」という言葉で警告した。
しかし、2000年にかけてバブルは起こり、後にFRBはバブルを生み出したと批判された。
それでもFRBプットは止まず、2007年にかけての住宅バブル、今日に至る長い強気相場が続いてきた。

もはや来た道を帰る形での正常化は望めず、「リセット」して「新たな基本的なシステムが必要になる」とガンドラック氏は語る。

「新たな経済システム、新たな税制、新たな金融機関規制、なりすまし詐欺防止、民衆が主体の政治機関が必要だ。
次の景気後退にこれらすべてが明らかになるのではないか。」

かつて予備選の段階からトランプ氏勝利を予言し、その後の政治・社会の変容を予想してきたガンドラック氏が今「リセット」を予想している。
以前同氏が「リセット」という言葉を使った時にはフランス革命を引き合いに出していた。
今回、リセットの内容は次の景気後退の時に「明らかになる」と言っている。
裏を返せば、そこでリセットが実現するとは言っていない。
リセットまで少し時間があると見ているのだろう。

4 ：風吹けば名無し：2022/03/10(木) 19:51:48.50 ID:Z3vWh9iu0.net

だから、しばらくの間は過去数回の景気後退の対処に用いられたのと同じ方法に戻る。
もっと用量が大きくなり、ヘロイン中毒のための次のヘロイン服用が米システムにとって致命的な服用になるかもしれない。

ガンドラック氏は、数年前から米国株、米ドルの凋落を予想している。
そのため、まず欧州株に投資したといい、今後新興国市場株式に乗り換えるとも話していた。

今回のウェブキャストでは、金投資についても質問があった。
ガンドラック氏によればコモディティ全般の方が金より良い投資だという。
それでも金投資の意義は認め、自らも投資しているという。

「本当に長期投資家で、自分のポートフォリオに金が合うと考えるなら、金を保有してかまわない。
自分も保有しており、長期保有の考えだ。・・・
短期では全く推奨しないが、金は元本保護、購買力保護の観点から良いだろう。」