【カンニングまんさん】共通テスト外部送信の女子学生、昨年の試験も失格

風吹けば名無し

今年１月の大学入学共通テストで受験生が試験中に設問画像を外部に送り、不正に解答を得たとされる事件で、大学入試センターは２８日、偽計業務妨害容疑で書類送検された女子大学生（１９）が昨年の共通テストでもスマートフォンを使う不正を行ったとして、昨年の全教科の成績を無効（失格）にしたと発表した。前年度の不正行為を認定するのは、前身の大学入試センター試験を通じて初めて。発表によると、女子学生は昨年１月１６日、高知県内の会場で「地理歴史・公民」の試験中にスマホを不正に使った。センターの職員が２月９日に女子学生と面会した際は今年の不正は認めたものの、昨年は「行っていない」と否定していた。だがその後、昨年も不正を行ったと話したとの報道を受け、職員が２月２５日に改めて面会したところ、一転して認めたという。
センターは２８日、昨年の成績を提供した各大学に対し、成績が無効になったと連絡した。女子学生は昨年の入試で関西の私立大に合格し入学したが、共通テストの成績を使って入学したかどうかは「個人の情報であり、差し控える」（センター）としている。
今年の不正行為については、すでに２月９日付で認定し、失格としている。センターでは、情報技術に詳しい有識者を含めた専門会議を新設し、６月までに再発防止策をまとめる。