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ワイ「(しっ…奴だ。絶対に音を出すなよ)」彼女「(う、うん…)」ドエロザウルス「ズン……ズン…ズン…」

1 :風吹けば名無し:2021/09/11(土) 03:03:02.16 ID:xace4gCx0.net
ジャリッ
彼女「あっ...」
ドエロザウルス「!」
ドエロザウルスは目にも止まらぬ速さで彼女に接近する。
彼女は踵を返し逃げ出そうとするが、もう遅い。
6本の腕をもつドエロザウルスは彼女の四肢を捉えて固く握った。
彼女「ひっ...許して...くださ...」
彼女の必死の請願もドエロザウルスには届かない。
ドエロザウルスはにたぁ...と不気味な笑みを浮かべ、涎が彼女の顔にかかった。
彼女「あ...あ...あ」ガクガク...
彼女はふと思い出した。今日は人生で生まれて初めてのデートであったことを。
幼くして父を亡くし、母によって女手一つで育てられた彼女は、母に迷惑をかけまいとわがまま一つつくことなかった。
可愛いと思った服も、行きたかったテーマパークも我慢した。
そんな彼女に初めて好きな人ができた。
その人と一緒にいるだけで心が満たされた。
(ああ、こんな私も幸せになれるんだ...)
そう、思えるようになった。
彼女はちらりとワイの方を見る。
(ワイくん...。こんなわたしを好きになってくれてありがとう...。だいすき、だよ...)
次の瞬間、ドエロザウルスはその大きな口を開け、彼女の頭からかぶりついた。
鮮血があたりに飛び散り、骨を噛み砕く音が静寂な夜に鳴り響く。
はじめ彼女は抵抗するように身動ぎさせたが、
すぐに動かなくなってしまった。
ドエロザウルスは嬉しそうに喉を鳴らしたのだった。

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