【ソフトバンク】周東佑京、走塁査定の改善を…年俸倍増４０００万円を保留

風吹けば名無し

ソフトバンク・周東佑京内野手（２４）が１８日、ペイペイＤ内で契約交渉に臨み、２０００万円増の年俸４０００万円を保留した。日本を代表する快足選手らしく「僕は走塁を一番の武器にしてきた。走塁の価値をもっと高めていきたい」と説明。純粋な盗塁数や成功率だけでなく、出塁するだけで相手へ与えるプレッシャーなど、走塁全般の査定改善を要望した。

　鮮やかなピンクのネクタイを締め、胸を張って自己主張した。「盗塁王よりもホームラン王、打点王、首位打者がクローズアップされやすいと思う。ゆっくり整理して、話し合いたいところがありました」。約３０分の交渉は時間切れ。発言の意図はシンプルだった。

　プロ３年目の今年は、７月後半からレギュラーに定着。１０３試合（先発７８試合）出場で、打率２割７分。５０盗塁で初の盗塁王に輝き、１３試合連続盗塁の“世界記録”を打ち立てた。「金額に不満とかではない」と徹底抗戦するつもりはなく「走塁の部分を（査定で）見ていただけたら、僕より若い選手が走塁に貪欲になるんじゃないかなと思う」とスピードスターの“親玉”としても訴えかけた。

　来季は初の規定打席が最低目標だ。「もっと足の部分で目立てる選手がプロ野球界に出てきてほしい。子どもたちにも『周東選手のようになりたい』と思われるように」。侍ジャパン・稲葉監督も東京五輪の有力候補に位置づける俊鋭。結果で応える覚悟も、自信もある。（長田　亨）