【検察】河井克行元法相に現金を受け取った100人の議員ら全員不起訴

風吹けば名無し

おととしの参議院選挙をめぐり、河井克行元法務大臣が実刑判決を受けた大規模買収事件で、東京地検特捜部が、地元議員など現金を受け取った側の100人全員を不起訴にする方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。元大臣側から、一方的に現金を渡されたケースが多いことなどを考慮したものとみられます。
元法務大臣の河井克行被告は、妻の案里元議員が初当選したおととしの参議院選挙をめぐり、広島の地元議員や後援会メンバーなど100人におよそ2900万円を配ったとして公職選挙法違反の買収の罪に問われ、東京地方裁判所は6月、100人への現金提供をすべて買収だったと認定し、懲役3年の実刑判決を言い渡しました。

元大臣側は判決を不服として控訴しています。

1人に提供された金額は最高300万円で、50万円を超える現金を受け取った議員も多く、受け取った側が刑事処分されていないことについて、広島市の市民グループは去年9月、「処罰の公平性に疑問が生じる」として公職選挙法違反の疑いで告発していました。

東京地検特捜部が処分を検討していましたが、100人全員を不起訴にする方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。

衆議院議員として政治的な影響力のあった元大臣側から、一方的に現金を渡されたケースが多いことなどを考慮したものとみられます。