アメリカ原子力学会「福島汚染水は全く問題ない。メディアは偏向報道するべきではない」

1 ：風吹けば名無し：2021/04/17(土) 21:59:54.66 ID:xPXrBJN20.net

Adding context to Japan’s (correct) decision to dispose of Fukushima wastewater
福島廃水放流に対する日本の（正しい）決定の背景説明
https://www.ans.org/news/article-2801/adding-context-to-japans-correct-decision-to-dispose-of-fukushima-wastewater/

この問題が浄化作業を悩ませ続けている理由は、数年間にわたる処理水の処理・希釈・排出に伴うリスクの低さを効果的に伝えることができていないからであり、これらの決定の背景を説明しない報道機関による記事が問題を悪化させているのです。

ニュース報道:
この問題についての報道は、多くの地域住民を落胆させ、誤った情報や半信半疑の情報との苦しい戦いを強いています。
金曜日のAP通信の記事は、何も間違ったことを言っているわけではありませんが、特定の文脈（処分のスケジュールや実施されている処理プロセスなど）を省くことで、ALPS小委員会が推奨し、国際原子力機関やANSが支持した決定について、読者に不完全なイメージを与えています。

冒頭がそのわかりやすい例です。

「日本政府は、事故を起こした福島原子力発電所のタンクに貯蔵されている大量の放射能を含んだ水を太平洋に放出して処分することにした。」
この記事では放流する排水の放射能レベルを自然放射線レベルの放射能よりもはるかに低く抑えるための希釈等の作業によって全ての放出が完了するまでに何年もかかることが明確に述べられていません。

さらに、AP通信の報道では、福島原子力発電所で行われている高度な水処理工程についてほとんど触れられておらず、その工程を「単純工程」と呼び「処理のために選択された放射性核種」だけが除去できると誤解を招くような表現がなされています。
しかし実際には、複数の処理工程によって60種類以上の放射性核種が除去され、唯一トリチウムだけが現在の基準値を超えています。

2 ：風吹けば名無し：2021/04/17(土) 22:00:07.49 ID:xPXrBJN20.net

福島の廃水処理：
福島第一原子力発電所の廃水は、セシウムやストロンチウムなどの汚染物質や放射性核種を除去するために一定の処理が必要です。
東京電力は、99.99%のセシウムを除去する「Kurion」と「SARRY」という2つの初期セシウム除去システムを使用し、その後、冷却水として再利用するために水を浄化する脱塩システムを使用しています。
脱塩工程で出た廃棄物は貯蔵タンクに移され、さらに高度廃液処理システムで処理されます（これが「ALPS処理水」の名前の由来です）。

これらのシステムにより、高放射能汚染水からセシウム134、セシウム137、ストロンチウム90、ヨウ素129など62種類の放射性核種が除去されます。
このプロセスは非常に効果的で、その結果、水に含まれるこれらの放射性核種のレベルは国際的な規制基準をはるかに下回るものとなっています。

ALPSプロセスは、危険な同位体のほとんどを除去しますが、トリチウムだけは除去できません。保健物理学会によると、トリチウムは「最も害の少ない放射性核種の一つ」とされています。

東京電力によると、貯蔵タンクの処理水に含まれるトリチウムの濃度は、基準値の許容範囲を超えています。
しかし世界中の稼働中の原子力発電所では、トリチウム水を希釈して環境中に排出することが当たり前のように行われており、それらはすべて規制機関の厳しい監視下に置かれています。

ANSのメンバーであり福島第一原発事故に関するANS特別委員会の調査責任者であるポール・ディックマンは、このレベルの放射能総量は多いが、「米国では毎年、原子炉群からその倍近くの量を排出しており、韓国では毎年、福島の貯蔵トリチウムの約40％に相当する量を排出している」と述べています。

ANS(アメリカ原子力学会)の立場：
2020年3月、ANSは日本の戦略を支持することを表明しました。この戦略には、希釈して海に放出する前に廃水を再処理するステップが含まれていますが、最近のAP通信の報道ではこのニュアンスは含まれていません。
ANSの声明では、「現在の推奨事項に従えば、再処理して希釈した水の放出による国民の被ばく量は、1年間の自然放射線による被ばく量よりも何桁も少ないでしょう」と述べています。

福島の廃水問題に解決するための最も安全な選択肢は明らかです。
それはALPS小委員会（および他の多くの専門家や非政府組織）の勧告に基づき廃水を再処理して希釈し放出することです。