【特集】あの選手は今、元WBC戦士で読売ジャイアンツでプレーした亀井義行さん（53）

風吹けば名無し

都内の片隅にそびえる一軒の小さなペットショップで店長を務めるこちらの両足が義足のこの男性、実はこの人物こそ元読売ジャイアンツ亀井義行（53）さんである。
亀井さんは高校時代は目立たない存在だったが中央大学には「東都のイチロー」と呼ばれるまでに成長し、2004年にドラフト4巡目で巨人に入団した。
しかし泣かず飛ばずの日々が続き一度もレギュラーになれなかったが何故か2009年WBCのメンバーに選ばれた事で一変した。
あのイチローと肩を並べた事で3試合に出場し打率10割、WBC優勝に貢献し「世界の亀井」呼ばれレギュラー定着、巨人の日本一にも貢献し躍動するかに思われた。　
しかし2020年、自身2度目の日本一に届こうかと言う時に亀井さんに悲劇が訪れた。
ある日、亀井さんの自宅に巨人の戸郷宛で亀（ワニガメ）が送られてきて亀井さんが手を触れようとした途端に足をそのワニガメに食われてしまい引退となってしまったのだ。
しかしその亀を処分せず引退後は貯金を全て使いペットショップの亀専門店で「世界の亀」をオープン。
ミドリガメやゼニガメ等様々な種類はあるがマスコットキャラクターであるワニガメのイチローくん（非売品）が大人気だ
イチローくんは亀井さんの足を食いちぎってしまったが、それでもイチローくんに恨みはなく、毎日「イチ、お前もっと速く動け」「イチ、これが世界や」と毎日の様に話しかけている。
2021年に引退した元中日で現従業員の亀澤さんは「プロ野球選手としては僕は最初からドンガメだったけど亀井さんは晩年物凄かったですよね（笑）」と、冗談を言われながら第二の人生を満喫している。
（写真中央、従業員の元ドラゴンズ亀澤恭平さん、元ライオンズ十亀剣さんと一緒に亀を抱えながらピースサインをしている亀井さん）