医者「…おかしい、癌で死んだ奴の細胞が老化してない」

風吹けば名無し

「HeLa細胞」
　1951年、大学病院において手術でヘンリエッタから切除された癌性腫瘍から取り出された癌細胞。
　細胞は一切老化せず延々と増殖を続け、同大学の生物学者によって培養され、細胞株として確立された。

　細胞が癌化細菌を取り込んだことで偶発的に発生したと考えられる。
　増殖能が非常に高く、他の癌細胞と比較してもなお異常に急激な増殖を示す。
　もっとも奇妙な点として、この細胞は細胞の寿命ともされるテロメアの短縮が一切行われない。

　培養が当時の未熟な技術でも容易であったことから一般的なヒト細胞のモデルとして多くの研究において利用され、HeLa細胞の恩恵を受けた論文は11万以上にも昇るとされている。