阪神藤浪、ついになろう小説を書いてしまうwuwuwuwuwuwuwuwuwuwu

風吹けば名無し

ノーコンすぎて球団を戦力外となった剛速球左腕、海を渡りコントロールが劇的に改善し、世界一の投手になる
https://ncode.syosetu.com/n9199gn/

村山むらやま隆宏たかひろは大阪ゼブラーズのスターだった。
とある田舎の県立高校に入学した当時はたいした選手ではなかった。
どこにでもいる左投げのピッチャー、だが彼の身長は三年間で急激な成長を見せ、二メートルを越すほどになった。
それに比例し腕もどんどん長くなっていき、投手としての能力も格段に高めていった。
サウスポーとしては圧巻の最速150ｋｍ後半のストレート、その辺の高校生には当てることすら不可能だった。

彼と高校時代に対決した元球児は、当時の事をこう回想する。
「2メートルの高さから160キロ近い球がやってくるんですよ。恐怖でしかなかったですね。高校生の中に一人メジャーリーガーが混ざっている感じでした」

彼は一度も甲子園に出場すらしたことのない無名校を、一人の力で甲子園優勝に導いた。

日本中が隆宏の投球に熱狂し、決勝のテレビ視聴率は25パーセントを超えた。

当然どのプロ野球球団も彼に触手を伸ばした。
ドラフトでは六球団が彼を一位指名をした。
くじ引きの末、指名権を得たのが、大阪ゼブラーズだった。

　プロにおいても彼の快進撃は止まることがなかった。
一年目にはいきなりの二桁勝利、二年目には奪三振王、三年目には最多勝、奪三振王の二冠を得る。
四年目には日本代表のエースとしてWBCに出場、大会のベストナインに選ばれた。
シーズンでは20もの勝ち星を稼ぎ、日本プロ野球に所属する投手にとって最大の名誉、沢村賞を獲得した。

　隆宏は、四年目にしてすべてを手に入れた。年俸はあっという間に二億円を超えた。