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>>5「>>10の呼吸 >>15ノ型 >>20」
- 1 :風吹けば名無し:2020/10/20(火) 21:20:19.53 ID:PU18MfjKM.net
- こっちやで
- 2 :風吹けば名無し:2020/10/20(火) 21:20:34.03 ID:2TZpG0Kv0.net
- https://imgur.com/rFLSYwY.gif
- 3 :風吹けば名無し:2020/10/20(火) 21:20:34.68 ID:aY/z0Qt9a.net
- 十年以上前の話です。当時、私の祖父は腕の良い建具職人でした。
私はそんな祖父の仕事ぶりを眺めるのが好きで、よく仕事場に出入りしていました。
その日、私はいつものように祖父の家を訪れ、落ちている木ぎれを拾って遊んでいました。
目の前で、祖父が作業台の前に座って黙々と仕事をしています。
ごつい手が器用に動いて、木を削ったり部品同士を組み合わせたり、
その技の冴えに、私はしばし遊びの手を止めて見とれていました。
- 4 :風吹けば名無し:2020/10/20(火) 21:20:41.79 ID:2TZpG0Kv0.net
- https://imgur.com/QlHPcOl.gif
- 5 :風吹けば名無し:2020/10/20(火) 21:20:41.87 ID:dzx7N9UKM.net
- 尾田くん
- 6 :ポケモンガイジ:2020/10/20(火) 21:20:43.85 .net
- https://i.imgur.com/9yfyOOa.png
- 7 :風吹けば名無し:2020/10/20(火) 21:20:48.09 ID:aY/z0Qt9a.net
- しばらくして、妙なものに気づきました。
祖父の背後の壁に、使い込まれて黒光りする木の板が何枚か立てかけてあったのですが、。
その板と板の隙間からおかっぱ髪の少女の顔が覗いています。
板と壁の隙間から顔の右半分を出して覗いているような格好で、体は見えません。
白い顔の半分だけが、暗い部屋の隅にぽつんと浮かんでいるように見えました。
- 8 :風吹けば名無し:2020/10/20(火) 21:20:50.98 ID:2TZpG0Kv0.net
- https://imgur.com/6JhSZd8.gif
- 9 :風吹けば名無し:2020/10/20(火) 21:20:53.96 ID:wvQI6g19d.net
- 十年以上前の話です。当時、私の祖父は腕の良い建具職人でした。
私はそんな祖父の仕事ぶりを眺めるのが好きで、よく仕事場に出入りしていました。
その日、私はいつものように祖父の家を訪れ、落ちている木ぎれを拾って遊んでいました。
目の前で、祖父が作業台の前に座って黙々と仕事をしています。
ごつい手が器用に動いて、木を削ったり部品同士を組み合わせたり、
その技の冴えに、私はしばし遊びの手を止めて見とれていました。
- 10 :ポケモンガイジ:2020/10/20(火) 21:20:54.53 .net
- https://i.imgur.com/5qg2QD5.png
- 11 :風吹けば名無し:2020/10/20(火) 21:20:58.23 ID:2TZpG0Kv0.net
- https://imgur.com/01auqGK.gif
- 12 :風吹けば名無し:2020/10/20(火) 21:20:59.59 ID:aY/z0Qt9a.net
- 「…話しかけたらあかんぞ」
突然祖父が声を上げました。聞いたこともないような低い声。
振り返ると、祖父は相変わらず作業台に向かったままでこちらに背を向けています。
――おじいちゃん、この子だれ?
「そいつはな、俺がそこの木で作った箱の中におった女や。ええから放っとけ」
その言葉の意味は分からなかったのですが、私はとりあえず壁際から離れました。
その後も祖父は背後を振り返ることなく仕事を続けていました。
私は再び木ぎれで遊び始めましたが、何となく気になって祖父の背後を見やると、
いつのまにか顔は姿を消しており、後には艶めいた黒い板が並んでいるばかり。
- 13 :風吹けば名無し:2020/10/20(火) 21:21:11.27 ID:+uWjKewrd.net
- イッチだっさw
- 14 :風吹けば名無し:2020/10/20(火) 21:21:11.85 ID:aY/z0Qt9a.net
- 祖父の家にはその後も良く遊びに行きましたが、その顔を見ることはありませんでした。
それから十年程たった一昨年の初春、祖父は病に倒れて入院し、間もなく亡くなりました。
- 15 :ポケモンガイジ:2020/10/20(火) 21:21:12.44 .net
- https://i.imgur.com/oHEZIL4.png
- 16 :風吹けば名無し:2020/10/20(火) 21:21:25.81 ID:aY/z0Qt9a.net
- 葬儀の当日、棺の中に入れるために祖父の思い出の品を集めました。
その中に小さな木の箱がありました。10cm角くらいの黒っぽい艶のある箱
それを見た途端、あの日壁に立てかけられていた木の板が脳裏に浮かびました。
――あの板で作られた箱ではないか?
持ってみると意外にも重い。蓋がないので振ってみましたが、何の音もしません。
死の直前まで面倒を見ていた叔母が言うには、
晩年の祖父はこの箱をとても大切にしており、病院でも枕元に置いていたそうです。
それではと、箱は祖父の頭の側に置くことにしました。
- 17 :風吹けば名無し:2020/10/20(火) 21:22:19.26 ID:GN0e7zYL0.net
- 阻止
- 18 :風吹けば名無し:2020/10/20(火) 21:22:23.57 ID:GN0e7zYL0.net
- うめ
- 19 :風吹けば名無し:2020/10/20(火) 21:22:28.11 ID:GN0e7zYL0.net
- うんち
- 20 :ポケモンガイジ:2020/10/20(火) 21:22:35.17 .net
- https://i.imgur.com/UiV2xkC.png
- 21 :風吹けば名無し:2020/10/20(火) 21:22:41.44 ID:vvD7pVAfd.net
- 阻止や
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