高木さん｢ねぇ、勝負しようよ。私が勝ったら西片の悩み事聞かせて？西片が勝ったら...｣

風吹けば名無し

｢あはは、西片変な顔！今日も私の勝ちだね｣
｢くそぉ...また負けた...！｣
｢じゃあほら！罰ゲーム、忘れてないよね？｣
｢分かった言うよ...！僕が最近ため息多いのは、その...｣
｢き...気になる人がいるんだ｣
｢えっ？｣
｢ほ、ほら！隣の組の佐藤さん。高木さんも知ってるでしょ？｣
｢...うん｣
｢実はさ、この間高木さんに負けて1人で帰ったとき、一緒に雨宿りしたんだ｣
｢それで...佐藤さんすごく優しくてさ...タオル、貸して貰っちゃって...｣
｢...｣
｢はは、やっぱり変だよね｣
｢そんなこと、無いと思うよ｣
｢西片が素敵な人だと思ったなら、きっとそうなんだよ！｣
｢でも僕なんかじゃ、とても釣り合わないよ...｣
｢そんなことないって！ほら、私と話してないでアタックしてきなよ！｣
｢...！そうだね、何もしなかったら始まらないや！よし、早速行ってくるよ！｣
｢ありがとう高木さん！やっぱり高木さんは最高の『友達』だよ！｣
｢大袈裟だって～。じゃあ頑張ってね｣

｢...そっか｣
｢友達...だもんね｣