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コンスタンティノス11世「どうすりゃいいんだ…」

1 :風吹けば名無し:2020/03/23(月) 14:23:20 ID:A6ZcfgSl0.net
本拠地、コンスタンティノポリスで迎えた対オスマン戦
金角湾にオスマン艦隊山越え、ウルバンの巨砲により防戦一方になった
帝都に響く絶望のため息、どこからか聞こえる「千年の栄華を誇った帝国も風前の灯か…」の声
無言で撤退の準備を始めるジェノヴァの海軍と傭兵たち。皇帝のコンスタンティノス11世は独りで泣いていた
古代ローマからの覇権と権威、そして何より信頼できる名将たち……
それを現在の東ローマ帝国で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ……」コンスタンティノス11世は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、コンスタンティノス11世ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい床机の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰って城壁の補修の指揮をしなくちゃな」コンスタンティノス11世は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、コンスタンティノス11世はふと気付いた
「あれ……?向こうに人の気配がある……?」
コンスタンティノス11世が目にしたのは、ヒッポドロームを埋めつくさんばかりの軍勢だった
千切れそうなほどに軍旗が振られ、地鳴りのように軍楽隊の銅鑼が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするコンスタンティノスの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「コンスタンティノス、国家存亡の危機だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったコンスタンティノスは目を疑った
「ヨ・・・ヨハネス兄さん?」  「なんだコンスタンティノス、居眠りでもしてたのか?」
「ち・・・父上?」  「なんだコンスタンティノス、かってにヨハネスを引退させやがって」
「お爺様・・・」  コンスタンティノスは半分パニックになりながらアヤ・ソフィアを見上げた
1番:コンスタンティノス5世 2番:ヘラクレイオス 3番:ベリサリウス 4番:ユスティニアヌス1世 5番:バシレイオス2世 6番:ウァレンティニアヌス1世
7番:レオーン6世 8番:コンスタンティノス7世 9番:レオーン3世
暫時、唖然としていたコンスタンティノス11世だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てるむ……勝てるんだ!」
総主教から双頭の鷲の軍旗を受け取り城門へ全力疾走するコンスタンティノス11世、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった……
翌日、城壁で冷たくなっているコンスタンティノス11世が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った

2 :風吹けば名無し:2020/03/23(月) 14:23:44 ID:U8T5XMa30.net
足利義輝

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