巨人小笠原、バッタと戦い死亡

風吹けば名無し

「大量のバッタが東アフリカで大量発生し、中央アジアを越えて中国へ侵攻中」。現在進行中で各地の人々を震撼させているるこのニュースに、一筋の光が差し込む――

「カッスと戦わせてはどうだろうか」
きっかけはこの一言だった。目には目を、災害には災害を。そう、球界のコロナウイルスこと終身名誉死刑囚巨人小笠原をバッタ軍団にぶつけるというアイデアだ。
背番号キンタマ(00)に決まったトッリの会見場にいたカッスはこれを聞いて「勝てるわけないだろ」と快諾。ここに400億匹のバッタvs巨人小笠原という夢のマッチアップ(無観客)が実現した。

早速新疆ウイグル自治区へ連行されたカッス。
一度の射精で放出される精子の数がおよそ2億～3億だった事を思い出し、カッスは精子にバッタを攻撃させる作戦を考案。地元のウイグル人女性を強姦してはカッスJr.を量産しカッス軍団を結成し、バッタに備えた。

決戦当日の朝、全裸に巨人軍のユニフォームといういでたちで10万人のカッス達は荒野に立ちはだかった。対するバッタも数を約200兆匹へと増員して空を埋め尽くす。
「まるで虚カスの応援団」――カッスはそう呟いた。ゴングは羽音にかき消された。
観客はいない。がらんどうの新疆ウイグルスタジアムでカッスは無我夢中に自慢のイチモツをしごき続けた。倒しても倒しても現れる無数のバッタ。カッスJr.たちも力尽き、一人、また一人と倒れてゆく。
それでもカッスは射精し続けた。自らの精子が人類を救うと信じて――

翌朝、読売巨人軍へ朗報が走った。立派な髭の生えた巨人小笠原の遺体が発見されたのである。
これについて大正義巨人軍原監督は「良いお薬になったね」とコメント。9戦勝ちの無いチームの起爆剤を切望した。
なお、明日の試合には間に合う模様。