ヤクルト荒木、トンネルで燕戦士を守れ！

風吹けば名無し

終息が見えないコロナ禍。７日に神宮球場での今季初戦を無観客で迎えるヤクルトは、球団公式サイトでファンに異例の呼び掛けを行った。

「ファンの皆さまにおかれましては、上記対応をご理解いただき、球場や公共交通機関、ホテル、寮などで選手を待ち受ける行為をご遠慮くださいますよう、お願いいたします」

サインやハイタッチなどのファンサービスの自粛は当面継続。その上で本拠地開催を前にしたこの日、神宮球場周辺での対応についても苦渋の“要請”を発表した。

元来ファンと距離が近いのがヤクルトの魅力の一つ。神宮外苑のクラブハウスから室内練習場への移動時は、選手が徒歩や自転車で往復し、気さくに交流する姿が“名物”となっている。だが残念ながら、今はそれが許される状況ではない。

リスク低減へ、球団がさまざまな対応策を予定していることも明らかになった。まず、クラブハウスに最も近い球場の出入り口「１入口」にカラーコーンなどを置いて選手導線を確保。
室内練習場から近いバックスクリーン付近「１６入口」は車道まで同様に仕切りを設ける。車道から室内練習場までは、警備員が選手に付いて誘導する。

さらに、クラブハウスから球場への移動時には早実高・荒木大輔が入団した際にフィーバーから選手を守るため、１９８３年に新設された地下通路、通称「荒木トンネル」での往復を徹底させる。
全ては一日も早い通常開催実現のためだ。

しばらく選手との距離は遠くなるかもしれない。しかし、心の距離さえ近ければ“応燕（援）”は届くはずだ。