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コロナ「どうすりゃいいんだ…」
- 1 :風吹けば名無し:2020/03/06(金) 22:35:26 ID:l3VpBmTn0.net
- 本拠地、中国で迎えた開幕戦
先発コロナが大量失点、死者数も勢いを見せず惨敗だった
スタジアムに響くWHOの安堵のため息、どこからか聞こえる「途上国でもこんなもんか」の声
無言で帰り始める有識者達の中、期待の新投手コロナは独りベンチで泣いていた。
武漢で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より常識のない土人たち・・・
それを今の世界で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」コロナは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、コロナははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰って変異の練習をしなくちゃな」コロナは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、コロナはふと気付いた
「あれ・・・?犠牲者がいる・・・?」
ベンチから飛び出したコロナが目にしたのは、ヨーロッパまで埋めつくさんばかりの感染者だった
千切れそうなほどにトイレットペーパーが振られ、地鳴りのように検査の要請が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするコロナの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「コロナ、集団感染だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったコロナは目を疑った
「ペ・・・ペストさん?」 「なんだコロ、居眠りでもしてたのか?」
「て・・・天然痘コーチ?」 「なんだコロナ、かってに天然痘さんを根絶させやがって」
「麻疹さん・・・」 コロナは半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:麻疹 2番:コレラ 3番:ペスト 4番:インフルエンザ 5番:天然痘 6番:コロナ 7番:チフス 8番:結核 9番:マラリア
暫時、唖然としていたコロナだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「流行る・・・流行るんだ!」
エボラ出血熱からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走するコロナ、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
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