【悲報】松坂、１／３で８失点ＫＯ…４年ぶり８連敗に「気合を入れろ、ドラゴンズ」の声

風吹けば名無し

◆中日３―１２ＤｅＮＡ（２７日・ナゴヤドーム）

右肩痛から復帰し、今季２度目の登板となった中日・松坂大輔投手（３８）がＤｅＮＡ戦（ナゴヤＤ）に先発としては自己最短の１／３回、８失点でＫＯされた。
先頭から４連打を浴びるなど打者１０人に８安打を献上。連敗ストップを託されたベテランが結果を残せず、チームは８連勝後に４年ぶりの８連敗となった。

松坂の消え入りそうな声だけが、帰りの駐車場に残った。「連敗を自分で止めてやるとマウンドに上がったが、本当に申し訳ない。チームが苦しい時に頑張らないといけない、どうにかしないといけない立場。それができなくて残念」。
試合後に２軍降格が告げられた右腕は「しっかり走ってきます」とだけ話し、球場を後にした。

令和初勝利を目指す右腕にＤｅＮＡ打線が容赦なく襲いかかってきた。初回、横浜高の後輩・乙坂、筒香の１、２番に連打を浴び、わずか３球で先制を許す。ベンチから見届けた与田監督も「初回から捉えられ、配球を考える余裕もなくなっていた。全体的に球が甘かった」。
変化球や１４０キロに届かない直球が真ん中に集まり、打者１０人に８安打１死球。１死満塁のピンチを残したまま、プロ最短の１／３回で降板。昨季２勝０敗だったＤｅＮＡ戦で今シーズン初黒星を喫した。

２月のキャンプ中に負った右肩痛が癒え、今季初先発した１６日の阪神戦（ナゴヤＤ）で５回２失点と好投。中１０日のローテで復帰２戦目のマウンドに満を持して上がった。ビジターの遠征にも同行し、体のキレを出すため精力的に走り込んだ。

西武時代の０６年６月２４日のロッテ戦（長野）での２／３回ＫＯを書き換えるプロ２１年目で初の屈辱。ベンチから戦況を見続ける松坂の思いもむなしく、２回終了時に０―１２。
相手の主力級も早々と交代し、３万６３５０人の前での悲劇的な敗戦に「こういう試合をして申し訳ない」と、指揮官は頭を下げるしかなかった。

チームも１５年８月以来、４年ぶりの泥沼８連敗。右翼席から「気合を入れろ、ドラゴンズ」と何度も絶叫が飛んだ。３か月連続の負け越しも決定。昨季カムバック賞も獲得した「平成の怪物」の復活ロードは険しさを増した。（長尾　隆広）
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