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ワイ「か、軽部さん! 定時上がりしないで!」 軽部「うるさいですね……」ガタッ
- 1 :風吹けば名無し:2018/12/17(月) 07:11:17.08 ID:y1IshzsG0.net
- ワイ「あ、あぁ〜ッ!」 キーンコーンカーンコーン
軽部「はい、今日の仕事は終わり。お疲れさまでした」
ワイ「うぅ……あ、ありがとうございました……」
数週間前、念願の佃工業に就職したのだが、『素人ばかりのトランスミッション開発チームではギアゴーストに勝てないのでは』という懸念の声があり、結果、島ちゃんがトランスミッション開発チームのリーダーになった。
しかし軽部さんはなんだか島ちゃんのことがキライみたいで、いつもいつも不愛想に仕事して、定時上がりヤボッタイヤボッタイなのだった。
- 2 :風吹けば名無し:2018/12/17(月) 07:12:01.17 ID:y1IshzsG0.net
- 軽部「よいしょ……よいしょ……」
ワイ(か、軽部さんが、工場でトランスミッションを相手にテストをしている!?)
軽部「ふぅ……こんなものですかね……。もっと製品化してもらえるように頑張らないと……」
ワイ「軽ちゃーん!」 バターンッ!
軽部「ひゃあッ!?」
ワイ「か、軽ちゃーん! ごめんよーッ! 軽ちゃんは毎日佃工業のために仕事してたのにワイはそんなことも知らずに……ッ!!ハフッ!ハフッ! 軽ちゃんの定時上りトランスミッションいい匂い!」
- 3 :風吹けば名無し:2018/12/17(月) 07:12:40.03 ID:y1IshzsG0.net
- 軽部「ど、ドサクサにまぎれて匂いを嗅がないでください!」
ワイ「ご、ごめんね軽ちゃん……!」
軽部「べ、別に、サビ残くらい普通です……。それが私のお仕事なんですから……。それに、私は下手で、あんまり時間がないから」
ワイ「そ、そんなことないよ! 軽ちゃんのその気持ちだけで佃工業は十分トランスミッション気持ちいいんだよ! あっ、そ、そうだ! 軽ちゃんおてて出して!
軽部「こ、こうですか?」
ワイ「そう! それじゃあ今か仕事手伝うからね! 島ちゃんのやわらかトランスミッションにテストするからね! ちゃんと受け止めてね!」
軽部「えっ、えっ?」
ワイ「ウオーッ! 島ちゃん! ぷにぷにトランスミッションに出すぞ!」ドピュドピュドピューッ!
トランスミッション「ひゃあッ!」ビシャーッ
- 4 :風吹けば名無し:2018/12/17(月) 07:13:21.06 ID:y1IshzsG0.net
- ワイ「くっ、ふぅ……! び、病気の娘さんが治ったぁーッ!」
軽部「ほんとうです……で、でもなんで……?」
ワイ「それはね……軽ちゃんの気持ちが、娘さんに伝わったからだよ! 軽ちゃんの娘さんを思いやる優しさがね!」
軽部「私のやさしさ……」
ワイ「そう! だから、味なんて、二の次なんだよ! 米は、美味しい米を作るより、安い米をたくさん作るのが一番儲かるんだよ!」
殿村「す、好きって……はわわ……あ、あの……もうちょっとだけ、殿村米への融資に付き合ってもらってもいいですか?」
ワイ「ダメです!」
その後、佃工業は一晩中エンジンとトランスミッション開発を続けて次の日の朝は起き上がれないほど疲弊していた。でもまぁ、その日以来、一緒に仕事ををするとき軽ちゃんが耳元で「やぼったい」つぶやいてくれるようになったので結果オーライ! 終わり
- 5 :風吹けば名無し:2018/12/17(月) 07:15:52.00 ID:3duWBvSJ0.net
- 完成度高いぞ
- 6 :風吹けば名無し:2018/12/17(月) 07:18:29.13 ID:hmOWos7Cd.net
- やったぜ!
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