村田さん、売り込んだ球団に門前払いされていた…なぜここまで敬遠されてしまったのか

風吹けば名無し

新天地は早々に決まるかに思われたが、まさかの長期化。話題は自然と去就に向いた。
どの球団なら三塁手、右の大砲が手薄か―。大きな背中を丸くして各球団の戦力を調べていた。
某球団のフロントと話がしたいと自ら売り込みをかけたが、門前払いされたこともあった。
「いよいよ辞めないといけないのか…」。あんなに弱気な男を見たことがない。
食卓に用意された料理も手つかずのまま。喉を通らなかった。

　０２年ドラフト自由獲得枠で横浜（現ＤｅＮＡ）入りし、日本代表の４番を打った。
原巨人のＶ３にも貢献。ただ、プロにすがるだけの男ではない。１月、神奈川県内で
自主トレを取材した。この時には次のステップに進む覚悟を固めていた。

「早かれ遅かれ、誰だっていつか辞めないといけない時が来る。オレにだって第２の人生がある」