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ゆっくり岡くんss「パチンコ店に働くA氏の場合」

1 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 19:56:11.52 ID:6NTMOO2e0.net
蝉の死骸が程よく表れる頃であろう夏の都内某所・・・。パチンコ店で働く若き青年A氏は暑さを感じない店内の冷房の効いた空気を感じながら店を見張っていた。
激しい台の演出効果音、見渡せばこれでもかというくらいの眩いカラフルな光。特に何かをするという用事は今のところないのだが、何もしないというのは
快適な店内の環境と相まって心なしか罪悪感がある、と彼は少し節目を感じていたので店内でゆっくりとお客様の邪魔にならないように歩いていた。

「(特に異常はなし、平日の昼間だからトラブルなんて早々は起きないな)」

この店でトラブルが起きる時間帯は深夜である、彼はその時間帯に働くスケジュールはないのだが、こうもなると寧ろ何も起きないという状況がむしろ辛くなってくる。
店の入り口を見まわしたときに彼はとっさに異変に気付いた。

「ユピピ!!!ぱちんこさんにきたよ!、すずしくてゆっくりできるユピ!」

2 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 19:56:39.95 ID:6NTMOO2e0.net
生物とも食べ物とも言えない招かれざる客「ゆっくり」だ。この暑さに参って冷房の効いた店内に入るゆっくりはよくある話なのだが、大抵は菓子を扱う店やコンビニなどである。
ましてやこんなに音量が気しめあうパチンコ店などは通常、ゆっくりにとっては「ゆっくりできない」場所なはずだ。

「おい!そこのじゃっぷ!このおかねをたまたまさんにかえるユピ!」

野良や野生種という呼ばれる個体は人間が使う通貨や紙幣は持ち合わせてない。なのだがこの者はなぜか一万円札を三枚も提示している。一瞬、犯罪行為などを疑った彼であったが
どちらにせよ単独であろうともグループであっても人間にゆっくりが敵うはずがないという彼の確信がそれをどうでもよくさせた。幸いにも客にも今のところは迷惑をかけてないし現金を持ち合わせてる。
こちらとしては立派なお客様であることは変わりはない、と彼は思い、目の前にある3枚の紙きれを3万円分のパチンコ玉にして持ってきた。

3 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 19:57:01.08 ID:6NTMOO2e0.net
「お待たせしました。よければお客様が選ぶ台の方までお持ちしてもよろしいでしょうか?」

「ユピピ!おそいよ!ゆっくりしてないではやくしてね!すぐでいいよ!」

そう言うと彼はA氏を自身の決めた台まで玉を運ばせ、ついでに椅子に乗ることができなかったのでA氏の助けを借りて椅子の上に座らせてもらった。

4 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 19:57:17.76 ID:6NTMOO2e0.net
「ユピピ・・・おかはうでさんがとどかないんだよ!おかねさんではんどるをこていしてね!」

そう言われた彼は手持ちに合った百円玉でハンドルを固定した。なるべく台が当たらなかっただの文句は言われたくないので自信が思う最良の場所にレバーを固定した。
百円玉は彼のポケットマネーだったが、ここで駄々をこねられて他のお客様に迷惑をかけられることを考えると安いものだ。

「ユピピ〜〜ン!!らぶらいぶのだいはゆっくりしてるよ〜〜〜」

「お客様、満足いただけたでしょうか」

「ユピ!?おまえのようなじゃっぷのかおをみただけでゆっくりできないユピ!はやくどっかいけユピ!」

「申し訳ありませんお客様。でしたら私は元のお仕事に戻らさせていただきます、何か御用があればすぐご報告ください」

5 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 19:57:34.65 ID:6NTMOO2e0.net
店内の休憩室でペットボトルのお茶を飲みながらA氏は頭上にある監視カメラの映像を流しながら一息していた。
そこに一人の女性が彼に声をかける。

「お疲れ様A君」

「お気遣いありがとうございます先輩」

彼女の名はA子、彼とは同じ年齢であるのだが、彼女のほうが彼よりすこし先輩なのだ。彼は監視カメラの映像に指をさして
彼女に事の顛末を相談した。

6 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 19:57:55.75 ID:6NTMOO2e0.net
「なるほどね・・・・それはいわゆる希少種という奴だわ」

「希少種・・・・」

聞きなれない言葉に彼は一瞬だけ目線を下に泳がせた。話を聞くところに言うと先ほどの個体はゆっくりおか種という希少種の中でも珍しい個体であるらしい
おか種というのは未だに謎が多い。去年の2017年の初頭から発見されたという情報もあるのだが、いつ現れたかも、通常種との違いも謎が多い。

「なにかあったらすぐに言ってちょうだいね・・・。ゆっくりを店内に迎えるのもこれが初めてなんだから、何がおこるかもわからないわ」

普段はおっとりとした風貌の彼女であるが、先輩としての注意として彼はその言葉を受け入れた。とその矢先、監視カメラの映像に彼は顔をとっさに向ける。
映像に音声はないが見る限り自身の頭を打ち続けている小柄なゆっくりの姿が見える。その姿に困惑する周りの客たち

「先輩すいません。行ってきます!」

7 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 19:58:15.50 ID:6NTMOO2e0.net
と言い彼は彼女を休憩室に残して彼は現場に駆け付けた。問題の台の席に早足で歩み寄る・・すると先ほどまで台に頭を打ち続けていたゆっくりはこちらの方にクルりと顔を向けた。
顔が涙で泣き崩れたその顔、額には台を頭に打ち続けた衝撃で具が漏れている。これが人間であるなら大けがものだが、だがそこはゆっくり、それほど問題ではない
台の方を心配して目を向けたが、幸いにも台には傷一つついてない。

「お客様!いったいどうされたのですか!?」

8 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 19:58:30.20 ID:6NTMOO2e0.net
通常であるならこの様なことをするお客はご退店いただくのが、今この状況で手荒く退店を行うのは店の風評に悪いというA氏の店員としての勘があった。
どうやら聞くところによると台に出玉を全て使い切ってしまったようらしい、レバーの固定にも彼自身も最善であろうと思う方向でキープしていた。
だが、そんなことを言って納得したらこのような苦労はない。いくら説明してもこの小さなゆっくりは聞く耳を持たなかった・・・そしてついに

「ユピィィィっィィ!!!でだまをむりょうでよごせええええ!!くそじゃっぷうう!!!!」

「そんなことを言われましても・・・」

9 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 19:58:47.73 ID:6NTMOO2e0.net
出玉の要求、それが彼の怒りを鎮める要求である。しかし店側としてもその要求は受け入れることはできない。仮にもしも受け入れたとしても他の客に反感を買うだけである。
それでは風評を抑えるためにやってきた対応が本末転倒だ、しかしこのまま店内で暴れまわってしまったらそれも困る。困り果てたA氏であったがとっさにあるアイディアが頭をよぎった
すぐさま彼は店内の景品置き場に足を運んだ。

「おい!どこにいくんだくそじゃっぷうう!!!!!これだからにほんのたいおうは、ちゅうせいじゃっぷぷれいすなんだよおおおお!!!!!」

そんな後ろで聞こえる叫びを無視して彼は景品の棚に目を泳がす。どこだ・・・どこにある・・・あった、と彼はその景品に目を向けた。
和菓子だ、ゆっくりは個体差はあるものの基本は甘い単糖類の飲食を好むと聞く。彼は台にまで戻り、息が少し荒く残る声で答えた

10 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 19:59:00.35 ID:6NTMOO2e0.net
「お客様、先ほどはすいません。当店としてはそのような要求は受けつけおりませんが、ですが精一杯のお詫びのしるしに・・・」

これで少しは収まってくれるだろう、と彼は和菓子の箱をしっかりと腰を曲げた状態でお辞儀をして提示した。しかし予想外の反応が起きた。

「!????わがしいいいいいい!?????わがしはゆっくりできない!ゆぴゃああああああああ!!!!!!!!」

「おっお客様!?」

11 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 19:59:17.75 ID:6NTMOO2e0.net
突然大きな拒絶反応を起こした。まるで蛇ににらまれた蛙のように恐怖で顔を歪ませている。そして店内の耳障りな演出音ですら紛らわす大きな大声をあげたかとおもうと
彼は店の入り口にまで逃げて店の外にまで逃げてしまった。店の外まで出てしまった彼を追いかけるためにA氏は外まで駆け付けたが、大きな悲鳴と鋭い摩擦音が彼を底に振り向かせた。

「・・・・ああ・・・・」

外に出たゆっくりは車のタイヤに挟まって死んでいた。さきほどの悲鳴は彼の最後の断末魔だったのだろう。被害にあったのはゆっくりであったが、交通事故の現場を初めてお目にかかった彼にとっては
それが言葉をしゃべる饅頭であっても衝撃的なことであったのは変わりない・・・・歩道に転がるセミの死骸が彼を見つめていた・・・

12 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 19:59:31.57 ID:1PPDESUW0.net
どんな反応期待して書いてたんやろ

13 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 19:59:36.33 ID:zXSqzBCLd.net
ヘイトが溜まった創作ほどつまらないものはない

14 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 19:59:40.25 ID:6NTMOO2e0.net
数時間後

「心配することはないよ、A君はできる限りのことはやったんだよ」

「ええ・・・・わかってます。自分でも全力をつくしたつもりです」

あの後、警察か救急車かと迷った彼だったが一応は交通事故だったため警察の方に連絡をした。駆け付けた警察は特に調べたところ飼いゆっくりでもなかっため形だけの事情聴取で事を終えた。
それから、なぜあのゆっくりが金銭を持ち歩いていたのかという質問を警官に質問した彼であったが、どうやら近頃わざと野良に金銭を与えるという変わった犯行が目立っていたらしい。
警察の憶測ではあるが、あのようにわざと金銭を持たせて冗長しきったゆっくりを店内に足を運ばせるように仕掛けて、その行動を楽しむという愉快犯の仕業というのが警察の見解だ。

15 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 19:59:55.81 ID:6NTMOO2e0.net
勤務の時間が終わり店を入り口から出ていくA氏、そこにA子が声をかける

「A君!今度の日曜に映画館にいかない?」

「先輩・・・ありがとうございます!今度の日曜日ぜひ!」

「もう堅苦しいなぁ」

夏はそろそろ終わりが近い・・・。



16 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 19:59:57.16 ID:yXypjyn3d.net
建て直しは甘え

17 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 20:00:14.91 ID:ZfYh8O7Y0.net
地の文あると読む気しないンゴ…
会話だけにしてクレメンス

18 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 20:00:53.00 ID:A/evkKSF0.net
長い産業

19 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 20:01:49.31 ID:pYRvxOM+d.net
>>17
これメンス

20 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 20:02:01.05 ID:cHjZ3WSF0.net
なんかゆっくり岡は虐待したい気持ちにならない
読み物としてはいいけど

21 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 20:03:15.98 ID:h75abX4ya.net
>>20
わかる
触れたくない

22 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 20:03:47.49 ID:5VW5D1mja.net
>>20
踏み潰すくらいならええんとちゃう?

23 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 20:04:13.21 ID:Phd/eUscd.net
ええやん
あまあま大好きなのに和菓子で頭おかしくなる良設定

24 :風吹けば名無し:2018/09/04(火) 20:04:14.49 ID:nt+svGF00.net
和菓子で発狂するとこ好き

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