「アフリカに野球は存在しない」、ウガンダ出身選手がNYで強制送還に

風吹けば名無し

ウガンダ出身の野球選手であるジャニソン・ニギーペが20日、カナダで行われるアマチュア野球世界選手権に向けた練習のため立ち寄ったアメリカ・ニューヨークの空港で、強制送還されていたことをAFPに明かした。

　先月、トランジットで利用したニューヨークの空港で強制送還された22歳のニギーペは、1か月にわたって練習から離れることを余儀なくされながらも、ようやく目的地に到着できたとしたうえで、
「1月19日にニューヨークに到着した際、彼らには練習のためバンクーバーに向かっていると説明した。でも、彼らは私がウガンダで野球をしていると信じてくれなかった」と語った。

「当時は28ユーロ（約3400円）しか持ち合わせていなかった。警察は母国の情勢が芳しくないという理由で、私が移住しようとしていると責めてきた」

　22日に開幕する世界選手権に出場するニギーペはまた、自身の渡航文書は正規のものであり、バンクーバー行きに加え、モントリオールで開催される大会の出場費用が賄われる招待状を持っていたという。

　その数日後に当局によって強制送還されたニギーペは「彼らは服装や顔もしくは外見で私を侮辱してきた」とし、「すでに不利な状況にある。練習を1か月も逃してしまった。でも、これは私の夢だから諦めてはいない」と話した。

　現場に居合わせたニギーペのトレーナーも、「警察は彼のことを笑った。アフリカに野球は存在しないと言っていた」と当時の状況を振り返っている。

http://www.afpbb.com/articles/-/3118762