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コンスタンティノス11世「どうすりゃいいんだ…」

1 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/09/01(金) 01:03:47.89 ID:U+wpD8f80.net
本拠地、コンスタンティノープルで迎えたオスマン戦
オスマン・トルコ擁するイェニチェリ軍団の大攻勢、他国からの増援も期待できず惨敗だった
城郭内に響く市民のため息、どこからか聞こえる「東ローマもおしまいだな」の声
無断で脱走を始める兵士達の中、東ローマ皇帝コンスタンティノスは独り玉座で泣いていた
東ローマ帝国が手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できる仲間達・・・
それを今の東ローマ帝国で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」コンスタンティノスは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、コンスタンティノスははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい玉座の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、せめて最後は立派に討ち死にしなくちゃな」コンスタンティノスは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、コンスタンティノスはふと気付いた
「あれ・・・?兵士がいる・・・?」
コンスタンティノスが目にしたのは、ヒッポドロームを埋めつくさんばかりの精鋭達だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにビザンティン聖歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするコンスタンティノスの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「コンスタンティノス、国家存亡の危機だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったコンスタンティノスは目を疑った
「ヨ・・・ヨハネス兄さん?」  「なんだコンスタンティノス、居眠りでもしてたのか?」
「ち・・・父上?」  「なんだコンスタンティノス、かってにヨハネスを引退させやがって」
「お爺様・・・」  コンスタンティノスは半分パニックになりながらアヤ・ソフィアを見上げた
1番:コンスタンティノス5世 2番:ヘラクレイオス 3番:ベリサリウス 4番:ユスティニアヌス1世 5番:バシレイオス2世 6番:ウァレンティニアヌス1世
7番:レオーン6世 8番:コンスタンティノス7世 9番:レオーン3世
暫時、唖然としていたコンスタンティノスだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
総主教から双頭の鷲の軍旗を受け取り、市内になだれ込んだイェニチェリ軍団へ全力疾走するコンスタンティノス、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、城壁で冷たくなっているコンスタンティノスが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った

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