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御坂「……?(誰よアイツ……見ない顔ね……)」

1 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:34:44.70 ID:C+fGDUBca.net
(学園都市 とある公園)

??「いやー、ここが学園都市か。やっと着いたぜ」

自動販売機(バチッ!、ジーガー…、ゴトン)

??「ってーと、とりあえずどこ行きゃいいのかね…お?なんか新年早々自販機にケリ入れてる人が…」

御坂「…」

??「あの人は確か…。おーい!!」

御坂「…?(誰よアイツ…見ない顔ね…)」

2 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:34:57.00 ID:C+fGDUBca.net
??「いやいや、そこにいらっしゃるのは学園三位の能力者、(超電磁砲:レールガン)こと御坂美琴さんではないでしょうか?」

御坂「だったら何よ…サインならお断りよ」

??「いやいや、おれも運がいい。学園に来ていきなり会えるとはねえ…」

御坂「(何よ、ファンか何か?シカトするに限るわね…こういうのは)」

??「いやどうも、おれは詠矢…詠矢空希(ヨメヤ ソラキ)ってもんだよろしくなー」

御坂「(はいはい無視無視。相手するとロクな事無いわ)」

3 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:35:08.25 ID:C+fGDUBca.net
詠矢「あ、おいおい、どこ行くんだ!(って…会えたはいいがどうするかね…あ、そうだ!)…ちょいと御坂さん」

御坂「…」

詠矢「それ犯罪だろ?」

御坂「…」

詠矢「電流を操作して自動販売機を誤作動させ、金を払わずに商品を手に入れる。普通に窃盗だよな?」

御坂「…」

詠矢「いいのかねえ、学園第三位の能力者とあろう人が、小銭ケチって窃盗なんて」

御坂「…」

詠矢「あんたは強くて、その振る舞いを周囲が容認してるのかも知れないが、こう公然と…」

御坂「うっさいわねぇ!!どうせもいいでしょそんな事!」

4 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:35:19.75 ID:C+fGDUBca.net
詠矢「いや、よくないっしょ。刑法的に」

御坂「だいたい、アンタに何の関係があるのよ!!」

詠矢「俺が関係してようがいまいが、それが犯罪であることは事実」

御坂「(ビキッ…)何よ、喧嘩売ってるワケ?(バチッ)」

詠矢「…まあ、そんな感じかな」

御坂「…いい度胸ねぇ…。じゃあ、お望み通り私の電撃で躍らせてあげるわ(バチッ)」

詠矢「ちょちょ!ちょっと待って!」

御坂「何よ!今更逃げれるとでも思ってんの!?」

5 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:35:29.59 ID:C+fGDUBca.net
詠矢「いや、違う。ちょっと離れただけ。5メートルも有れば十分かな」

御坂「?何言ってんの?私の能力知らないの?」

詠矢「いや、知ってる知ってる。ちゃんと調べてきた。超強力な発電能力だよな?」

御坂「知ってるなら、無駄だってわからない?…もういいわ、死んでなさい!!(バチバチッ)」」

詠矢「大丈夫、空気は絶縁体だ。ここまでは届かない」

御坂「…?(あれ、おかしい、電撃が飛ばない)」

詠矢「ごく近い距離なら、空気中でも放電現象が起こる場合は有るけど、これぐらい離れてればまず大丈夫」

御坂「…!?(あれ、あれ、何度やっても飛ばない!!…電気はちゃんと起きてるのに!)」

詠矢「(お、効果アリ…かな?)」

6 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:35:40.26 ID:C+fGDUBca.net
御坂「…アンタ…なんかやったわね…」

詠矢「多分…ね」

御坂「能力…者…」

詠矢「そうなるかな」

御坂「…なんか、アンタ嫌な雰囲気ね。その軽口、後悔させてあげるわ!!…!!(最大級の電撃を!)」

詠矢「お…電圧を上げてるのかな?それはいい判断だ。空気の絶縁限界を超える約300万V/mが有れば空気中でも電子雪崩が起こって雷を起こすことが出来る。但し!!」

御坂「さっきからゴチャゴチャうるさいわね!!でも…これでっ!!(バチッ!…バリバリ!)

詠矢「空気中に放電された電気は、一番近くにある電気抵抗の少ない物質に向かって流れる。この状況では、恐らく…」

自動販売機「(バチッ!!…ガガ…。プツン)」

御坂「えっ!?電撃が…」

7 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:35:59.28 ID:C+fGDUBca.net
詠矢「窃盗に器物破損が追加…か」

御坂「なによ…これ…どういうこと!?アンタ何したのよ!!」

詠矢「いや…もういいんだ、十分使えることわかったし」

御坂「はあ?」

詠矢「ご協力ありがとうございました。そんじゃまた」

御坂「ちょっと、アンタみたいな得体のしれない奴、このまま逃がすとでも思ってんの?」

詠矢「あ、いやいや、ゴメンゴメン。怒らせたのは謝るからさ…」

御坂「うるさいっ!!電撃が飛ばないならこれよ!!(チャキ)」

詠矢「おっと、そのコインはレールガンですな!。えーっと、どうだっけかな(ポチポチ)」

御坂「…ナニ携帯なんか見てるのよ…」

8 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:36:12.89 ID:C+fGDUBca.net
詠矢「いや、うろ覚えなもんで…。と、電気伝導体の二本のレールの間にこれまた伝道物質を配置し、回路を形成して荷電することよってローレンツ力を発生させて打ち出す…。てことは…レールはどこにあるんだ?」

御坂「はい?レール?」

詠矢「うん。安定した加速を行う為には、かなり長いレールが必要となる。コインは恐らく鉄をクロムメッキしたものだろうから弾丸としては使えるけど、砲身が無いのが問題だな」

御坂「…空気中の物質をプラズマ化して、加速レールとする…簡単な話よ」

詠矢「…え?空気をプラズマ化…いや、それなら伝導体にはなるけど飛散しちゃうし、空中に固定する方法がないと…」

御坂「関係ないわよ。今までだってそうやって来たし、何も問題ないわ」

詠矢「(ヤベ、居直った。もしかしてヤバイ?)。いや、だからですね…原理が…」

御坂「うるさいっ!!死っねえええええぇぇ!!(ビシュゥゥゥゥ…ン!!!)」

9 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:36:18.93 ID:L6j/o5Gn0.net
どっせい正拳突き!

10 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:36:27.42 ID:C+fGDUBca.net
詠矢「どおうわっ!!ヤバイヤバイ、ヤバイってマジで!」

御坂「へえ…上手く避けたわね…(さすがに威力は落としたけど、ホントに上手く避けた…)」

詠矢「(撃ちやがった…。論証が弱かったか?。ってーと、別の切り口が必要だな…)」

御坂「…さあて、アンタの能力、詳しく聞かせてもらいましょうか?それとも…消し炭になりたい?(チャキ)」

詠矢「そういやあ、そろそろ昼時だけど…御坂サン、腹減ってないか?」

御坂「…あんたバカじゃないの?何の関係があるのよそんなこと!!」

詠矢「御坂サンが発電を行っているとして、電気を発生させてるのは体細胞だ。だとすれば、発電のために大量のエネルギーが必要になる。細胞活動のエネルギーは糖。血中の糖だ。空腹時は危険だぞ…」

御坂「…(あれ?なんか、体が…)」

11 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:36:28.56 ID:ZVA6j1dG0.net
最後までやれ

12 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:36:44.55 ID:C+fGDUBca.net
詠矢「急激な血糖値の低下は発作を引き起こす。具体的な症状としては、大量の冷や汗、動悸、振戦、譫妄!!」

御坂「(冷や汗が止まらない…、何で急に…た、立ってられない!)(ガクッ)」

詠矢「いや、いろいろゴメン。えーっと…さっき盗ってたジュース、あ、あったあった。『黒豆サイダー』?。ま、糖度高そうだからこれ飲めば多分回復するよ」

御坂「ちょ…っと…待ちなさ…」

詠矢「んじゃ、失礼しまっす」

13 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:36:58.58 ID:CimfzolWa.net
なにこれ

14 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:36:58.62 ID:C+fGDUBca.net
白井「お姉さま!!お姉さま!!」

御坂「く…黒子…っ…」

白井「どうなさいましたの!?真っ青ですわよ!!」

御坂「ちょっと…それ…取って…」

白井「(缶ジュース?)は、はい、こちらですの?」

御坂「(プシッ)…(ゴクゴク)」

白井「…(ハラハラ)」

御坂「…ふう、ちょっと落ち着いた…」

白井「どうなされましたの?」

御坂「なんか変な奴に合って…、最初は追っ払ってやろうと思ったんだけど…」

白井「ま、まさか…お姉さまを退けたと?」

15 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:37:08.66 ID:hEeOsa/Mr.net
これきらい

16 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:37:10.22 ID:OwgvPIzMr.net
結局こいつの能力って良く分からんのやけど物理法則変えること前提の魔術とかには効果あるんか

17 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:37:22.70 ID:C+fGDUBca.net
>>11
9期までやるとなると3時間かかるけどええか?

18 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:37:29.00 ID:BETAKT8I0.net
これ最後まで見たこと無いんや
イッチ頼むで

19 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:37:40.19 ID:C+fGDUBca.net
御坂「いや、そうじゃないんだけど…。なんかゴチャゴチャうるさい奴でさ、話聞いてるとなんか調子出なくって」

白井「少なくとも、お姉さまから逃げおおせたのは確かなようですわね。何かの能力者…ですの?」

御坂「そうみたい…。はぐらかして、詳しくは分からなかったけど…」

白井「それは見過ごせませんわね…。黒子がたまたま通りかかったからよかったものの…」

御坂「なんか、ヤな感じの奴だったわね。強さは感じないんだけど…なんていうか、掴みどころの無い感じ…」

白井「これは、ジャッジメントとして対応する必要がありますわね。お姉さま、相手の特徴は覚えていらして?」

御坂「うん、それは覚えてる…。黒縁メガネで、眉毛が太くて…」

白井「支部で詳しくお聞きします。移動しましょう」

20 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:37:46.32 ID:gUs2S7k80.net
これすき

21 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:37:48.45 ID:BETAKT8I0.net
>>17
ワイは見てるで

22 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:37:51.76 ID:5ciIwiCpa.net
寒気してきた

23 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:37:58.45 ID:C+fGDUBca.net
(ジャッジメント177支部)
初春「(ヨメヤ ソラキ)ですか…。在学者の名簿にはありませんね…(カタカタ)」

白井「しかし、自分から名前を名乗るとは大胆なお方ですわね」

御坂「聞いてもいないのに勝手に名乗ったのよね…。背格好からして、多分高校生ぐらいかなあ…」

初春「ダメです。中等部、高等部含めて検索しましたけどヒットしませんね」

白井「能力者なら、学園のバンクに登録があるはずですのに…まさか偽名?」

御坂「偽名なら、もっと普通の名前にするでしょうし…あ…そういえば」

白井「何か思い出されまして?」

24 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:38:09.15 ID:+ZiOIyTg0.net
VIPへGO

25 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:38:15.04 ID:C+fGDUBca.net
御坂「学園に来ていきなりアタシに会ったって言ってた…もしかして…」

白井「学園都市に初めて来たと…初春!転入者名簿ですわ!」

初春「はい!!(カタカタ)あ、ありました!(詠矢空希 高等部1年)2日前に転入届が受理されたばかりです。また正式に生徒名簿には登録されてなかったみたいですね」

御坂「やっぱり高校生か。えーっとなになに…レベル0、無能力者。ただし学園での正式な測定は未実施…」

白井「外部での簡易検査では、能力は検出されなかったようですわね…」

御坂「なーんか、ますますよくわかんないわね」

白井「なんにせよ、お姉さまに危害を加えたことは事実。捨て置けませんわ…居場所さえ分かれば…」

初春「…あの…」

白井「何ですの?」

26 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:38:28.22 ID:bv7uBpwXd.net
7期の中盤盛り上がりすき

27 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:38:31.90 ID:C+fGDUBca.net
初春「転入者名簿に顔写真があります。これを監視カメラの記録と照合すれば…」

白井「足取りが分かりますわ!流石ですわね初春」

初春「はい!ありがとうございます!では早速(カタカタ)、第7学区の、170号カメラの記録と照合できますね…5分前のログです」

白井「そこなら、ここのすぐ近くですわね…。私なら一瞬ですわ」

御坂「じゃあ、アタシも一緒に行くわ。このままじゃ気が済まないし!…って…と…(グラッ)」

白井「いけません!お姉さまはまだ本調子ではありませんわ。ここは黒子が…その殿方をひっ捕らえて、お姉さまの前に引き出して差し上げますわ!」

初春「それに、これはジャッジメントとしてのお仕事でもありますから、御坂さんはどうか休んでて下さい」

御坂「…わかった、今回ばかりはおとなしくしといたほうがよさそうね…」

白井「どうかご自愛下さいませ。では初春、正確な位置をお願いしますわ!」

初春「はい!」

28 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:38:48.42 ID:TKPhsPph0.net
これすき

29 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:38:48.88 ID:C+fGDUBca.net
(第7学区 路地裏)
店主「はーい、かけそばお待ちどう!」

詠矢「うーい、どうもー。(これからいろいろ物入りだろうし、節約しとかないとなあ)(ズルズル)」

詠矢「(しかしかけそば一杯じゃ腹膨れねえなあ、おにぎり食っちまうかなあ)(ズルズル)」

詠矢「(でもおにぎりまで買っちゃうと牛丼の方が安いんだよなあ)(ズルズル)」

詠矢「(腹減ってたから勢いで入っちまったけど、やっぱ牛丼屋探せばよかったかなあ)(ズルズル)」

詠矢「ごちそうーさまー」

店主「あい、まいどー」

詠矢「さて…転居申請だっけか。どこ行きゃいいのかな(ポチポチ)」

白井「ちょっと、そこのお方…」

30 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:38:50.92 ID:VFWT8zgz0.net
久しぶりにみたよんでないけど

31 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:39:06.63 ID:C+fGDUBca.net
詠矢「あ、はい?俺のことっすか?」

白井「詠矢空希…ご本人に間違いございませんこと?」

詠矢「ええ、まあ…間違いございませんが…どちらさん?(お、結構かわいいじゃねえの。中学生ぐらいかね…)」

白井「ジャッジメントですの!!(ビシッ)」

詠矢「ジャッジメント…えーっと、確か、学園内の治安維持に努める学生で構成された組織…だったかな」

白井「お分かりなら話は早い…。ジャッジメントの権限にてあなたを拘束します!」

詠矢「でーっ!!て、なんですかいきなり容疑者ですか!(流石にいろいろマズかったかな、さっきのは…)」

白井「あなたにはいろいろとお伺いしたいことがあります。素直に同行して頂けませんか?」

詠矢「…」

白井「…お答えなさい!」

詠矢「…俺の容疑は?」

白井「は?」

32 :大橋 :2017/08/11(金) 09:39:09.31 ID:W0WWqx/80.net
これ普通にすきだから続けろ

33 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:39:23.53 ID:C+fGDUBca.net
詠矢「俺が拘束されるのは何の容疑だって聞いてるんだよ」

白井「…いえ、まだ罪状が確定したわけではありませんが…」

詠矢「容疑者じゃなけりゃ、任意同行にすらならねえだろう。不審者への職質レベルなら、従う必要はねえよな…」

白井「いえ、あなたにはお姉さまに危害を加えたという疑いがありますわ!」

詠矢「お姉さま?って…もしかして、えー…あの第三位の人かな」

白井「そうですわ。ご本人の証言から、先ほどお姉さまと関わったのはあなたであることは明白!」

詠矢「そりゃ関わったかもしれんが、俺はあの人には指一本触れてない。因果関係が成立するか?」

白井「何らかの能力を使われたと、ほのめかしていませんのこと?」

詠矢「どうだったかなあ…。それに、俺はレベル0、無能力者だぜ?」

34 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:39:35.57 ID:3Ux2RXSK0.net
9期ってどんだけ長いんや嘘やろ

35 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:39:38.77 ID:C+fGDUBca.net
白井「あなた…いろいろと面度なお方ですわね」

詠矢「昔から理屈っぽい性格でねえ。友達いねえんだこれがまた…」

白井「聞いてせんわそんなこと…。いずれにせよ、素直に従わないのはやましいことがある証拠!」

詠矢「いやー、権力側の人間っていつもそう言うんだよねえ」

白井「(イラッ)、では、同行していただけないと?」

詠矢「とりあえず、今の段階では『やだね』だ」

白井「では、力ずくですわね。やはりあなたを野放しには出来ません!!」(シュン!!)

詠矢「(消えた…?)…!!(って、いきなり目の前に!)」

白井「はっ!!(ガシッ)せいっ!!」

36 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:39:51.01 ID:+ZiOIyTg0.net
アニ豚ビッカスきっしょ
死ねよガイジ

37 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:39:52.43 ID:t6cjYptGd.net
定期的に再放送するのすき

38 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:40:17.71 ID:mnUuGgHDd.net
久々やな

39 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:40:26.03 ID:C+fGDUBca.net
>>34
少なくとも1000レスじゃ足りんし
前は6期途中でスレが容量オーバーになった

40 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:40:42.16 ID:C+fGDUBca.net
詠矢「(襟首と袖を!投げる気か…!!)よっと!(ババッ)」

白井「…!(引き手を切った!!体を裁いて釣り手も!!)…」

詠矢「あぶねえあぶねえ。テレポーターさんか…ちょっと離れさせてもらうぜ」

白井「やりますわね…、わたくしの捕縛術から簡単に逃れるとは…」

詠矢「一応心得はあるもんでね。さあ、どうする?いくら瞬間移動が出来ても、拘束するには俺を組み伏せる必要があるぜ?」

白井「他に方法はいくらでもありますわわ!いきますわ…」

詠矢「あーちょっと待ってくれ!!」

白井「…なんですの」

詠矢「テレポーターってさあ、瞬間的に位置を移動するわけだよな?」

白井「そうですわよ。それが何か?」

41 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:40:49.73 ID:mnUuGgHDd.net
ちゃんと連載最新話まで貼るんやで

42 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:41:08.23 ID:C+fGDUBca.net
詠矢「転移先の物体はどうなるわけ?分子の重複とか起こらないのかな?」

白井「問題ありませんわ。わたくしの転移は…!(そういえばお姉さまがおっしゃってましたわ『ゴチャゴチャうるさい奴』と。まさか能力と何か関係が…)」

詠矢「えーっと、どう問題ないのかな?」

白井「…答える必要はありませんわ。あなたのご質問には何か別の意図を感じます」

詠矢「(あ、気付かれたか…。ま、しょうがない)いやあ、単なる好奇心だけどね」

白井「ご質問なら後で支部でゆっくりと。但し、わたくしの質問に答えて頂くのが先ですけど…(シュン)」

詠矢「…(また消えた、今度はどっから来る!)・・・どあっ!(上かっ!!)」

白井「(よし、倒しましたわ!。後は針で拘束!)…ふっ!!」

43 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:41:19.71 ID:dqJXTsWu0.net
空気読めや

44 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:41:21.39 ID:3voa/4jj0.net
新作来たか?ずっと待ってるんやが

45 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:41:24.12 ID:C+fGDUBca.net
詠矢「(な!針!どっからあんなもん、投げる気か!)…!!(ゴロゴロ)」

白井「(キイン、タスタスタス)…!(針が地面に!転がって逃げた…)」

詠矢「…よいしょっと・・・。っとにあぶねえなあ…。手裏剣か。投げた…訳じゃなさそうだな」

白井「…」

詠矢「投げただけじゃ、金属の針がアスファルトに刺さるわけねえ。地面に向かって転移させた、ってとこか」

白井「あなた…何者ですの…」

詠矢「ただの理屈っぽい高校生ですよ」

白井「なら今のはどうやって避けたと…」

詠矢「いや、偶然あんたの手に針が見えたんでね。投げられるかと思ったんで転がって逃げた。そんだけさ」

白井「…たったそれだけのきっかけで…」

46 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:41:46.58 ID:fpCK+3Dmr.net
9期って原作で言ったらどの辺りなんやエンゼルフォールくらい?

47 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:42:28.12 ID:dqJXTsWu0.net
どっせい正拳突き

48 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:43:00.48 ID:p5Ufurhv0.net
???「それ以上好き勝手はさせないぞ」

詠也「!?」

瞬間、詠也の体は無数の竹槍に貫かれていた

詠也「バカ、な…」

ザッザッザッ

大松「おまんこするのは俺だぞ」

49 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:43:48.63 ID:3hpRzpxj0.net
これどこまで進んだんや
アクセラレータまでは見たことある

50 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:43:52.27 ID:KEGuyXJed.net
なんかいたてんねんこれ

51 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:43:52.74 ID:mnUuGgHDd.net
能力に癖があって実力が中堅止まりな感じすき

52 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:44:00.02 ID:B99Ufnk80.net
ぴッ!?

53 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:44:02.55 ID:MOzaZ8X10.net
再放送やりすぎてて草生えるわ

54 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:44:14.43 ID:YxltEwpe0.net
>>51
実力って?

55 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:44:37.67 ID:QqbNqxUI0.net
>>48
あーよかった
ハッピーエンドやサンガツ

56 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:44:42.88 ID:P+fuek8L0.net
頑張ればまぁまぁ面白くなりそうな能力なのが良い

57 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:44:47.00 ID:lqOTroSMa.net
詠矢「だが、今のでわかった。テレポーターがどうやって転移先を指定しているか」

白井「…」

詠矢「指定先は『座標』だな。物を投げるのと同じ。『どの位置に向けて転移する』と指定して物体を送り込んでいる。俺が回避行動を取って針を避けられたのが証拠」

白井「それが…どうかしましたの?」

詠矢「座標なら、対抗する方法はある。要するに、狙いを定めさせなければいい(ザッ)常に動きまわってる対象には、当てにくいはず!(ダッ)」

白井「く…!(どういうことですの!針が当たらない…。この状態では細部を狙って拘束するのは無理ですわ!)…仕方ありません!多少の怪我は覚悟して頂きます!」

詠矢「しかも、銃弾や投擲と違って到達点までの軌道がない。つまり!!」

白井「(方向転換する瞬間なら、動きが止まはず。直接体に針を!)…そこっ!!(シュン)」

詠矢「相手に近づいても、流れ弾に当たる心配はねえ!一旦狙いをつけさせれば、距離を詰めた方が有利!!(ザッ)」

白井「(まさか!いきなりこっちに向かって!外したっ!!)…!」

詠矢「どっせい!!上段正拳!!」

白井「…!!(ダメ!演算が間に合わない!!)」

58 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:45:08.07 ID:lqOTroSMa.net
連投規制かかったわ死ねや

59 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:45:18.71 ID:Rs6P0WmP0.net
マジレスに自信ニキ

60 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:45:45.68 ID:lqOTroSMa.net
詠矢「…」

白井「…」

詠矢「あー…」

白井「…え?…(寸止め?)」

詠矢「殴るつもりはなかったんだわ。忘れてた…」

白井「…(ガシッ)…(シュン)」

詠矢「のごあっっ!(なんだ、いきなり頭から落ちた!?)」

白井「…(キイン)…(タスタスタス)…ふう、拘束完了ですわ」

詠矢「ひでえなー、転移した対象の方向まで変えられるのか。受け身とれねえっての…」

白井「手こずらせてくれましたわね…」

詠矢「いやー、ゴメン。悪気はなかったんだけどねえ。『論証』に入るとつい熱くなっちまって」

白井「では、おとなしくご同行して頂けると?」

詠矢「はいはい、転がされて、一張羅の袖口を縫い付けられて抵抗する気力もございません。どこなりとお連れ下さい」

白井「最初からおとなしくそうおっしゃっていれば…。とりあえず、あなたの能力、手短にご説明いただけます?」

61 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:46:07.86 ID:lqOTroSMa.net
詠矢「すいません、せめて立って話したいんですがー」

白井「口まで拘束した覚えはございません。そのままでどうぞ」

詠矢「うわ地味にひでえ」

白井「で、なんですの?あなたの能力。お姉さまの言った通り、あなたの言葉を聞いてると調子が狂いましてよ?」

詠矢「ふっふっふ…よくぞ聞いてくれました!。俺の能力はなあ!『論証を立てることによって、相手の能力を変質させる力』だ!」

白井「変質?まさそのような能力が…」

詠矢「いや、今日俺は確信に至った。この能力は間違いなく有る。そして、おれはこの力をこう名付けた。絶対反論(マ ジ レ ス)と!!!!」

白井「最低のネーミングセンスですわね…」

詠矢「あ、ダメかな?でも気に入ってるんで変えねえぞ」

白井「ご自由に…。ですが、もしその力が本当なら、かなり特殊な能力ですわね。まさか、パーソナルリアリティに干渉する力…?」

詠矢「はい?ぱーそなる・・・りありてぃ?

62 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:46:28.16 ID:lqOTroSMa.net
白井「そういえば、学園に来られたばかりでしたわね。ご存知無いでしょう。ご心配無くとも、カリキュラムの中で習いますわ」

詠矢「はあ…ソウナンデスカ。楽しみにしときます…」

白井「では、連行致します。よろしいですの?(ガシッ)」

詠矢「えー、あ、そうか。転移するんですな。接触者と同時転移も可能とは便利ですなあ」

白井「わたくしはレベル4ですのよ。これくらいは朝飯前」

詠矢「あ、でもでもさあ!」

白井「なんですの…行きますわよ…」

詠矢「こうやって、移動するときに、おれだけ上空に転移させられるとさあ」

白井「え?・・・(シュン)」

詠矢「死ぬしかないよなあ…(シュン)」

63 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:46:32.38 ID:YxltEwpe0.net
>>58
それって悪口なん?

64 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:46:38.54 ID:PlPYAAez0.net
御坂の声優

結婚発表→分かる
妊娠発表→分かる
出産発表→は?

65 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:46:48.85 ID:lqOTroSMa.net
ジャッジメント177支部)
白井「(シュン)」

初春「あ、おかえりなさい!どうでしたか?」

御坂「結構時間かかったわねえ…、て、黒子1人なの?」

白井「へ?…1人?」

初春「あれ、もしかして取り逃がしちゃったとか…」

白井「あ………」

御坂「…?」

白井「あ…あわあわわわわわわわわ!置いてきてしまいましたわ!!」

初春「置いてきたって…どういうことですか?」

白井「た、確かに接触して転移しましたの!でもわたくしだけが戻ってきたということは!どこかに…」

御坂「まさか、黒子の能力が暴発したっていうの?…え、じゃあ、置いてきたってどこに?」

白井「え…、どこと申されましても…あ!上空ですわ!」

御坂・初春「上空!?」

66 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:47:08.45 ID:lqOTroSMa.net
詠矢「あー、おれ落ちてるなあ…」

詠矢「うわこれどうしょうもなくね?…」

詠矢「…」

詠矢「……つまんねえ人生だったなー……」

おわり

67 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:47:16.49 ID:bRATQk/t0.net
アニ豚どういうつもりでこれ書いたんやろ

68 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:47:31.89 ID:lqOTroSMa.net
一期終わりや
ほな二期いくでー

69 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:47:48.56 ID:lqOTroSMa.net
絶対反論(マジレス)こと詠矢空希(ヨメヤ ソラキ)は落ちていた

これは、ニュース速報vipに投下された【御坂「……?(誰よアイツ……見ない顔ね……)」】というスレタイで投下されたSSの続きです。
前作はこちらに↓
http://sea-mew.jp/no...ss/1316605716-0.html
(注釈)
・禁書のSSです
・オリキャラメインです。勝手に設定した能力者が出ます。
・原作は読んでません。細かい設定はよくわかりません。
・アニメは全話見ました。
・キャラが崩壊してるかも知れませんがご容赦を

では、早速初めさせて頂きます。

70 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:48:14.00 ID:mnUuGgHDd.net
>>67
当時は酔ってたけど暫くしたら死ぬほど恥ずかしくなったらしい

71 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:48:20.64 ID:lqOTroSMa.net
絶対反論(マジレス)こと詠矢空希(ヨメヤ ソラキ)は落ちていた。

それは比喩的表現ではなく、ただ真っ当な「落下」である。

地面まで数秒。その落差を計測する余裕などなかったが、それが殺意を持った高さであることは容易に想像できた。

「……つまんねえ人生だったなー……」

彼の命脈は既に尽きていた…かに見えた。

時間は数秒ほど遡る

72 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:49:32.83 ID:YxltEwpe0.net
>>67
アニ豚は髪とかテカってそうやな

73 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:49:36.90 ID:SaujkCLoa.net
前再放送してた時うっかり元スレいって全部読んでもうたわ

74 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:50:24.58 ID:5o8f5oE00.net
>>59
マジレスはくさい

75 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:50:47.51 ID:3voa/4jj0.net
>>73
ワイも全部読んだで

76 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:51:35.24 ID:vb3iYq010.net
正直面白い

77 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:52:21.35 ID:zafaEIXVa.net
打止「おかいものっ!おかいものっ!とミサカはミサカはうれしさのあまりお出かけの目的を連呼してみたり!」

一方「ったく、っせーな…。食料の買出しに行くだけだろーが…」

打止「でも一緒にお出かけはそれだけで楽しいんだよ?なんてミサカはミサカは素直に同意を求めてみたり!」

一方「ケッ…ナニ言ってやがんだ…。いいから静かにしやがれ!」

ショッピングモールに向かう橋の上を歩く少女と、それを追う学園第一位能力者の青年。青白い首筋をもたげて、なんとなく空を見る。

一方「しっかし…腹立つぐれえいい天気だな…あ?」

青年の視界、つまりは上空に何かが写った。そしてそれはすぐに人の形をしていることに気づく。

だが、形より圧倒的に重要なことは、それが自然落下してくるということだ。前を小走りに進む少女の頭上に。狙い済ましたように。

一方「ちょ…なんだアレは!!…あぶねえっっ!!!」

青年は走る。だが杖が必要な足は付いていかず、上半身だけが先行する。半ば飛び掛るような状態で、なんとか少女の頭上に手をかざすことが出来た瞬間、落下物が彼の腕に触れた。

一方「っつ!!…!」

78 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:52:21.57 ID:aROJxOGYd.net
保守してる奴がいるのが本当に気持ち悪い
vipでやれや豚ども

79 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:52:37.43 ID:zafaEIXVa.net
彼の能力「ベクトル変換」が発動する。落下物は水平に弾き飛ばされ、橋の欄干を通り越し、水柱を上げながら水面に叩きつけられた。

打止「ひゃあっ!!とミサカはミサカは驚きを隠せないでいたり・・・」

一方「なンだ……?」

詠矢「(あれ、俺まだ意識あるな)」

詠矢「(なんかものすごい衝撃を感じたんだが)」

詠矢「(感じたってことは生きてるんだよな?)」

詠矢「(そうだ、確か水に落ちたんだ)」

詠矢「(えーっと、つまり今水中にいるわけで)」

詠矢「(…取り合えず浮上しないと死ぬ!)」

詠矢「ぶわっ!」

詠矢「あぶねえ、せっかく命拾いしたのにまた死ぬとこだった!」

80 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:52:53.34 ID:zafaEIXVa.net
一方「なンだテメェは!!自殺ならヨソでヤレやァ!!!!」

詠矢「えー、なんと言うか。事故なんですよ」

一方「ンだぁ?…事故だと?」

詠矢「事情を説明すと簡単なようなややこしいような…」

詠矢「とにかく、助かったよ。あんたも何かの能力者なのかな?」

詠矢「確か俺は橋の上に落下するはずだった」

詠矢「だが気づいたら川に落ちてた」

詠矢「突風が吹いたとかそんなチャチなレベルじゃなく、俺の体は弾き飛ばされてる」

詠矢「なら、やっぱり何かの能力によって助けられたと考えるべきだよな」

詠矢「というわけで、ありがとう。助かったよ」

81 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:53:06.11 ID:zafaEIXVa.net
一方「……なンかゴチャゴチャ回りくどい奴だな」

打止「…(ジー)」

一方「どしたぁ?」

打止「…(オカイモノ)」

一方「アア、そうだったな…」

詠矢「あー、なんか用があるなら行ってくれ。後は自力でなんとかするから」

一方「言われ無くてもそうすらァ…。じゃあな飛び降り野郎…おら、行くぞガキ…(スタスタ)」

打止「…(ペコリ)…(スタスタ)」

82 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:53:19.40 ID:1BHvtcc90.net
レイプあるん?

83 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:53:21.68 ID:zafaEIXVa.net
詠矢「行っちまったか…」

詠矢「ていうかあの顔どっかで見たことあるような…」

詠矢「…まあいいか、そのうち思い出すだろう」

詠矢「さあて、これからどうするかな」

詠矢「取り合えず位置検索か(ポチポチ)」

詠矢「あ…」

詠矢「完全水没、だよな…。携帯が…電源も入らねえ…」

詠矢「水没じゃ保障対象外だよなあ…。か…金が…」

詠矢「しょうがねえ、適当に地図見ながら歩くか」

詠矢「取り合えず置いてきた荷物を回収しねえとな」

詠矢「さっきのソバ屋どこかな」

詠矢「フロ屋も探さねえとな…(トボトボ)」

84 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:53:34.10 ID:3voa/4jj0.net
最近連投規制厳しいし完走難しそうやな

85 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:53:47.76 ID:zafaEIXVa.net
>>82
9期にそれに近いのはあるで

86 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:53:57.62 ID:zafaEIXVa.net
詠矢「あ、そうだ、俺は連行される所だったんだよな」

詠矢「嫌疑がかけられてるんなら、ちゃんと出頭しとかないとな…」

詠矢「これ以上ジャッジメントと事を構えるつもりもないし」

詠矢「とはいえ、何処に行ったもんだか…」

詠矢「その辺の人に聞いてわかるかな?」

詠矢「…不審者扱いされるのがオチか」

詠矢「あのツインテールの娘、名前ぐらい聞いとけばよかったな」

詠矢「さあて、どうするかな…」

嘆いたって始まらない。取り合えず俺は歩きながら考えることにした。

都市の案内板を頼りに、どうにか元の場所に戻った俺は荷物を回収することに成功した。

フロでも入りたかったがあいにく銭湯は見つからず、ネットカフェのコインシャワーで体を流すと、
万が一にと持ってきた私服に着替える。
水に落ちたときの打ち身で体のあちこちが軋む。まったく落ち着ける状況ではなかったが、考える
時間だけは十分に確保出来た。

俺は思考に結論を出し、一番近くにある図書館へ向かった。

87 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:54:09.77 ID:zafaEIXVa.net
第七学区 図書館)
白井「探しましたわよ…詠矢さん」

詠矢「お、いいタイミングだねえ。ちょうど一冊読み終わったとこだ」

白井「まるで見つかるのを待ってたかのような口ぶりですわね」

詠矢「そう、その通り。自分で出頭しようと思ったんだけど…」

詠矢「何処に行ったらいいかも分からなくてね」

詠矢「今日最初に会ったときも」

詠矢「俺をピンポイントで見つけてたろ?」

詠矢「だから、そちらさんには何らかの位置検索の方法があると考えた」

88 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:54:24.28 ID:zafaEIXVa.net
白井「変な所には頭が回りますわね…」

白井「確かに、監視カメラの記録であなたの姿を追跡しましたわ」

詠矢「やっぱそうか。ならここで待ってて正解だったな」

詠矢「図書館の中なら監視体制はバッチリだろうし」

詠矢「ついでにいろいろと情報を仕入れられるしな」

白井「ま、ご無事で何より…」

白井「そのご様子ですと、特に危険な場所に転移したわけでもなさそうですわね」

詠矢「それがそうでもなくてさ。気づいたら空中だっんだよ」

詠矢「これがまた結構な高さでさ。マジで死ぬかと思ったぜ」

89 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:54:36.31 ID:zafaEIXVa.net
白井「え…?ではそこからどうやって…」

詠矢「いや、なんか能力者の人が偶然通りかかってさ」

詠矢「多分念動系か何かだと思うんだけど」

詠矢「弾き飛ばして川に落としてくれたんだわ」

白井「たまたま?能力者に助けられたと…?」

詠矢「たまたま。運が良かったってことになるのかな」

詠矢「まあ、どっちかっていうと悪運になるんだろけどね」

白井「そうでしたの…。でも、わたくしもその悪運に感謝しないといけませんわね」

白井「危うく殺人犯になるところでしたわ」

詠矢「まー、基本俺が余計なこと言ったからだからな…以後自重するよ」

白井「そうしていただけると助かります」

90 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:54:48.41 ID:zafaEIXVa.net
(ジャッジメント177支部)
白井「こちらですわ…(ガチャ)」

詠矢「まいどどーも」

御坂「あ…!」

詠矢「あ……」

御坂「アンタ……さっきはよくもやってくれたわね!!(バチッ)」

詠矢「や、やめろって…!だから怒らせたのは謝るからさ…」

御坂「…謝ってすむ問題かしら?…(ビリバチッ)」

白井「お、お姉さま。支部で電撃はちょっと…」

初春「や、やめてください!パソコンが!!」

詠矢「……」

詠矢「……わかった…確かにそうだ。謝ってすむ問題じゃないかもな」

91 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:55:00.31 ID:zafaEIXVa.net
詠矢「俺も腹は括った。御坂サンの気の済むようにしてくれ」

御坂「…え?」

詠矢「まあ、正直俺も、副作用まで誘発出来るとは思わなかった」

詠矢「だが、御坂サンを危険な状態にしたことは事実だ」

詠矢「だから、煮るなり焼くなり、好きにしてくれ」

御坂「…アンタ、いきなり居直るなんてどうゆうつもりよ!」

白井「そんな勝手な言い分が通ると思ってらっしゃいますの!?」

詠矢「どうもこうもねえさ。俺はただ謝りたいだけだ」

詠矢「それでも許されねえってんなら」

詠矢「そっちの気の済むようにしてもらうのが一番いい」

詠矢「俺は一切の抵抗はしない。もちろん『論証』もだ」

御坂「…」

92 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:55:14.95 ID:zafaEIXVa.net
詠矢「…さあ。いいぜ」

御坂「…」

初春「…(ハラハラ)」

白井「…あ、あの…まさか、お姉さま?」

御坂「…」

白井「お姉さま!!」

御坂「…(ガシッ)」

詠矢「(腕を…?)」

御坂「…!(バチッ!!)」

詠矢「ぎゃうぁ(ビクンッ)!!!…ッつつ…」

白井「…!」

初春「…!」

93 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:55:42.98 ID:zafaEIXVa.net
御坂「フン…いいわ、このくらいで許してあげる」

詠矢「このくらいって十分痛いんですけど…(ビクビク)」

御坂「気絶しない程度に抑えといたわよ。アンタには聞きたいことがあるし」

詠矢「それは…ご配慮の程痛み入ります…(ビク)」

詠矢「まあ、これで済ましてもらえるなら安いもんだわな」

詠矢「でもなあ御坂サン」

御坂「……何よ」

詠矢「窃盗はよくねえよな?刑法的に」

御坂「…」

94 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:55:56.70 ID:zafaEIXVa.net
詠矢「一応反省しといたほうがいいんじゃねの?」

白井「窃盗?…なんの話ですの?」

御坂「え?…あ…えっと…」

白井「お姉さま…まさかまた…」

詠矢「また…って…常習犯だったのか?」

御坂「…え…って……、た、たまたま小銭が無くて、ちょっと面倒になったから……つい…」

白井「……」

詠矢「……」

御坂「…悪かったわよ…、もう二度とやらない…」

95 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:56:09.32 ID:zafaEIXVa.net
白井「本当ですの?」

御坂「本当だってば…」

白井「そうおっしゃるなら大目に見ますけど…、常盤台のエースともあろうお方が…浅ましい真似は謹んで下さいまし!」

御坂「だから、やらないって言ってるじゃない!もう…」

詠矢「えーっと…、まあ、ジャッジメントの人が大目に見るってんだから、俺がこれ以上何も言うことはねえな」

詠矢「じゃあ、この話は終わりってことで…」

白井「そうですわね…では、本題に移りましょうか」

白井「改めて自己紹介ですわ。わたくしはジャッジメントの白井黒子と申します。詠矢さん、あなたにいくつかお聞きしたいことがあります」

詠矢「なんなりと…。答えられることは答えるぜ」

96 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:56:24.93 ID:0gKk2/RgM.net


97 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:56:49.84 ID:zafaEIXVa.net
白井「では、まずあなたの能力について…」

詠矢「名前は絶対反論(マジレス)…。能力者に対して、論証を立てることによってその能力を変質させる…」

詠矢「さっき説明した通りだね」

白井「もう少し詳しくお願いします」

詠矢「っても…。俺にもよくわかってない部分も多いんだけどな」

詠矢「お二人さんと手合わせしたことで、かなり理解出来た」

御坂「…ていうと?」

詠矢「論証が完全じゃなくても、変質は発生する」

詠矢「ハッタリでも何でも構わない。相手が俺の言うことをある程度認めた時点で、能力が発動するみたいだな」

御坂「でも私の場合、電撃が撃てないって認めた訳じゃないわよ?」

詠矢「まあ、その辺は度合いの問題でさ」

詠矢「完全に認めなくても、対象の心の中『あれ、そうだっけ?』ってレベルのわずかな引っかかりでも作れれば」
詠矢「変質は一定の効果を生む」

白井「…確かに、わたくしもあなたの言葉を聞いてから転移の精度が落ちましたわ」

詠矢「どっかで俺の言葉が引っかかって、能力の精度が落ちたんだろう」

白井「…厄介な能力ですわね…。やはり、パーソナルリアリティに干渉する力…」

98 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:57:08.50 ID:zafaEIXVa.net
詠矢「いや、それはどうかな?」

詠矢「さっき図書館で一通りのことは調べたんだけど」

詠矢「能力者ってのは、パーソナルリアリティ…『自分だけの現実』を観測して」

詠矢「物理的には起こり得ない超常現象を引き起こす…だっけか?」

白井「そうですわ。学園の能力者は全て個別の現実を持っています」

白井「その現実は能力者によって千差万別…」

詠矢「俺はついさっきまでそんなことは知りもしなかった」

99 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:57:24.03 ID:zafaEIXVa.net
詠矢「そんな状態で、いきなり干渉する力を得るってのもねえ…」

詠矢「ただ言葉による暗示によって、能力を出させないようにしてるのかもしれないし」

詠矢「解釈としてはどうとでも取れるわな」

御坂「何よあんた。人の能力についてはどうのこうの文句付けるくせに」

御坂「自分の能力は全然適当じゃない」

詠矢「いいんだよ、俺は適当で」

詠矢「同じ能力を持った奴が表れない限り、俺の能力が『論証』される事は無いわけだからな」

白井「なんて自分勝手な…」

詠矢「パーソナルリアリティなんてそもそも自分勝手なもんだ」

詠矢「自分の思いだけで、物理法則だって簡単に捻じ曲げちまうんだからな」

御坂「そういっちゃえばそうだけどさ…なんか釈然としないわね…」

詠矢「ま、能力についてはこれぐらいだな。俺だって知らないことは話せない」

100 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:57:40.26 ID:zafaEIXVa.net
詠矢「他に何か質問あるかい?」

白井「一通り能力に関しては理解できましたわ。ではお言葉に甘えて、もう一つ…」

詠矢「どうぞ」

白井「学園都市に来られた目的は?」

詠矢「まず第一に、自分の能力をちゃんと確かめる為」

詠矢「さっき説明した通り、俺の能力は能力者がいないと確かめようが無いんでね」

詠矢「んで次に、この能力で出来る事を探すため」

詠矢「以上二点です」

白井「意外と真っ当な理由ですわね…」

詠矢「そんなもんだよ。別に野心とか野望とかねえし…」

御坂「その割には、いきなり突っかかって来たわね…」

詠矢「いや、だからアレはゴメンって。『マジレス』を試すには、能力者と戦うしかなかったもんで…」

詠矢「その辺は白井サンも改めて謝るよ」

101 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:57:54.57 ID:zafaEIXVa.net
白井「その話はもうよろしいですわ。こちらも少し強引過ぎましたし…」

御坂「でもさあ、あんたどうやって自分の能力に気づいたの?」

御坂「能力者に会わないと解りようが無いじゃない」

詠矢「あ、それ説明してなかったな。なかなか鋭いね御坂サン」

詠矢「実は俺、能力者に会ったのは御坂さんが初めてじゃないんだ」

詠矢「俺の近所に、学園都市で能力開発してた奴がいてね」

白井「まあ、どちら様ですの?」

詠矢「白井サンも知らないような低レベル能力者らしいんだけどね」

詠矢「で、そいつが帰省で家に帰って来た時に、なんかつまんないことで言い合いになってさ」

詠矢「話の流れで、相手の能力を変質させちまったんだよ…」

102 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:58:12.14 ID:zafaEIXVa.net
御坂「それで自分の能力に気づいたわけね」

詠矢「そうなんだ。変質はすぐに収まったんだけど、もしかしたらって思ってね」

詠矢「で、ここに来た目的、につながる訳ですよ」

白井「一応、話の筋は通ってますわね」

詠矢「信じるか信じないかはそちらさんの自由だけどね。嘘は言ってねえよ」

詠矢「さて、尋問は以上かな?終わりなら…帰らせてもらっていいかい?」

白井「そうですわね…事情聴取はこれぐらいですわね…」

白井「初春、調書の方はよろしいですの?」

初春「はい、バッチリです…(カタカタ)」

詠矢「へえ、そっちの娘、初春サンっていうのか」

詠矢「俺は詠矢空希ってもんだ。よろしくなー」

初春「あ、はい…どもです…(ペコリ)」

103 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:58:26.18 ID:zafaEIXVa.net
白井「では、今日はこれでお引取り頂いて結構です。但し!」

白井「次に出頭をお願いすることがあったら、素直に従うように」

詠矢「へいへい」

詠矢「じゃ、部屋に荷物が届くころなんで」

詠矢「そろそろ帰らせてもらうわ。んじゃ…あっと、白井サン」

白井「なんですの?」

詠矢「俺にも一つだけ聞きたいことがあるんだけどさ、いいかな?」

104 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:58:26.90 ID:jiJBttcP0.net
一方通行「圧縮、圧縮、三下を圧縮ゥ!」

105 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:58:43.43 ID:zafaEIXVa.net
白井「答えられることなら答えますわ」

詠矢「白井サンの能力。射程はどれくらいなんだい?」

白井「…お答えするのは少し躊躇しますわね」

詠矢「俺のことを信用出来ないのも無理は無いと思うが…」

詠矢「どうしても確認したいことがあってね。頼むよ」

白井「ま、よろしいですわ。わたくしの空間移動の射程は最大81.5m…」

詠矢「当然、直線距離だよな…。なるほど…81.5mか…」

白井「なんですの?」

詠矢「いや、まだアレだな…。話すにはまだ立証が足りないかな…」

白井「…」

106 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:58:56.95 ID:zafaEIXVa.net
詠矢「んじゃ、皆さんまたなー」

御坂「またって…もう会いたくないんだけど…」

詠矢「まあ、そう言いなさんな。縁があればまた会うさ」

詠矢「そんじゃまた」

佐天「(ガチャ)やっほー、こんにちわー。遊びに来たよー!」

詠矢「…」

御坂「…」

白井「…」

初春「…」

佐天「…」

佐天「(え…何この空気…)」

107 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:59:08.31 ID:n5SJK0aU0.net
みてられないわ

108 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:59:09.47 ID:zafaEIXVa.net
初春「…あ…佐天さん…こんにちわ…」

佐天「うん…こんちわ…初春」

詠矢「…んじゃ、入れ違いで失礼するわ」

佐天「えっと…あなた…は…?」

詠矢「容疑者だよ…(ニヤリ)」

佐天「…へ?」

詠矢「…」

佐天「…?(行っちゃった)」

佐天「初春、今の人は?」

初春「ちょっと、事情を聞いていた人…ですね。なんか特殊な能力者みたいで…」

佐天「へえ…能力者…なんだ」

初春「レベルは0みたいなんですけど」

佐天「…ふーん…」

109 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:59:21.24 ID:zafaEIXVa.net
白井「……」

白井「本当レベル0なのかどうかは、本格的な検査を待つ必要がありますけど…」

御坂「どうしたの黒子?さっきからなんか考えてるけど・・・」

白井「あの方がわたくしに聞いたこと、少し気がかりですわね」

御坂「黒子の能力の射程の話?」

白井「ええ、なぜあの情報が必要だったのか…。何も裏が無ければよろしいのですが」

御坂「さあ…何考えてるわかんないヤツだし。確かに気にはなるわね」

白井「…本当に、何も無ければいいのですが…」

110 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:59:37.87 ID:zafaEIXVa.net
(学生寮 自室)
詠矢「ふう、荷解きはこんなもんかな」

詠矢「やっぱ荷物は少なめにして正解だな」

詠矢「しかし学生寮って言うから、もっとみすぼらしい部屋を覚悟してたんだが」

詠矢「なかなかどうして、立派なモンじゃねえの」

詠矢「ベットもでかいしな…よっと(ゴロン)」

詠矢「(しかし、初日からいろいろあったなあ…)」

詠矢「(流石にちょっと疲れたかな…)」

詠矢「(考えることも増えたしな)」

詠矢「……」

111 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 09:59:50.64 ID:zafaEIXVa.net
詠矢「(白井サンの転移の射程は81.5m…)」

詠矢「(俺が飛ばされた橋の上は、それよりはるかに離れた場所だった)」

詠矢「(このことが何を意味するのか…)」

詠矢「(俺が、絶対反論の定義を)」

詠矢「(能力の『変質』だとあえて言った理由)」

詠矢「(ある一点の可能性を考えて、だったが・・・)」

詠矢「(まだ立証する根拠が足りないな)」

詠矢「(だが、もしかすると、もしかするかも知れんねえ…)」

詠矢「(まあ、いいや。また今度考えよう)」

詠矢「(ねむ…)」

詠矢「……」

112 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:00:06.89 ID:zafaEIXVa.net
詠矢「……」

詠矢「ん…」

詠矢「あれ…?寝ちまったのか?」

詠矢「うわ、もうこんな時間じゃねえか…」

詠矢「今日中に携帯を変え行くつもりだったのに」

詠矢「まあ、いいか。明日にすれば…」

詠矢「しかし…腹減ったな…」

詠矢「時間も時間だし当然か」

詠矢「今からなんか作るのも面倒だな…」

詠矢「コンビニでも行くか…」

113 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:00:19.23 ID:zafaEIXVa.net
店員「ありがとうございましたー」
詠矢「やっぱコンビニ来ると高く付くなあ」
詠矢「安いスーパー探して、ちゃんと自炊しねえとな」
詠矢「あー腹減った…先に唐翌揚げ食っちまうか(ムグ)」
詠矢「(モグモグ)…」
詠矢「(モグ)…あれ?」
詠矢「寮はどっちだっけか?」

詠矢「えーっと…」

詠矢「うわ…完全に迷っちまったな…」

詠矢「携帯無いといろいろ面倒だなー」

??「ハァ…ハァ…くそっ!!」

詠矢「…?なんか人の声が…?誰かいるのか?」

??「うわっ!…(ドサッ)」

詠矢「?(路地から人か…)。おい、アンタ大丈夫か!?」

114 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:00:36.76 ID:zafaEIXVa.net
店員「ありがとうございましたー」
詠矢「やっぱコンビニ来ると高く付くなあ」
詠矢「安いスーパー探して、ちゃんと自炊しねえとな」
詠矢「あー腹減った…先に唐翌揚げ食っちまうか(ムグ)」
詠矢「(モグモグ)…」
詠矢「(モグ)…あれ?」
詠矢「寮はどっちだっけか?」

詠矢「えーっと…」

詠矢「うわ…完全に迷っちまったな…」

詠矢「携帯無いといろいろ面倒だなー」

??「ハァ…ハァ…くそっ!!」

詠矢「…?なんか人の声が…?誰かいるのか?」

??「うわっ!…(ドサッ)」

詠矢「?(路地から人か…)。おい、アンタ大丈夫か!?」

115 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:00:40.70 ID:0FJ9yc2K0.net
意外と読めるけど長すぎて読んだことない定期

116 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:00:51.26 ID:zafaEIXVa.net
??「来るな!!巻き込まれるぞ!!」

詠矢「巻き込むって何の話だよ…ってなんだ、あちこち怪我してるし」

詠矢「これは…火傷か?…まあとりあえず病院行こう。肩貸すぜ…よいしょっと」

??「マズイ追いつかれたか!?。とにかく逃げないと!」

詠矢「へ?なんかヤバイの?…あれ…なんか…熱い?」

??「伏せろ!!」

詠矢「…!!!」

路地の奥から、空間を嘗め尽くすように赤い波が近づいてくる。それは猛烈な熱を伴った炎だ。

詠矢「…!お、おい。なんだありゃ!」

??「くそっ!!(キュイーン!!)」

詠矢「なっ!炎が…消えた!?」

117 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:01:11.09 ID:zafaEIXVa.net
??「……」

詠矢「…こりゃあんたの言うとおり、逃げるのが正解かね」

詠矢「とりあえず…そうだな、あっちのビルの影にでも隠れよう」

詠矢「上手くいけばやり過ごせるかも知れねえ」

??「いや、あいつらの狙いは俺なんだ。通りすがりの人を巻き込むわけにはいかない」

詠矢「…面白いじゃねえの。そんな台詞、リアルで聞けるとは思わなかったぜ」

詠矢「というわけで、ちょいと関わらせてもらうぜ?」

??「え?って…あんた、何考えてんだって…おい!!」

詠矢「はいそうと決まったらとっとと走る!!」

118 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:01:26.22 ID:zafaEIXVa.net
詠矢「…ふう…少し落ち着いたか…」

詠矢「ここは路地からも死角になってる。そうそうは見つからないだろう」

??「…あんた…どうゆうつもりだ…」

詠矢「面白そうだから関わらせてくれって、さっき言わなかったか?」

??「面白くなんかねえよ!これは冗談で踏み込んでいい世界じゃない」

??「相手はこっちの命なんかなんとも思ってないんだ」

詠矢「生きるか死ぬかってんなら、アンタも同じだろ?それを解った上で、俺だけを逃がそうとした」

??「……」

詠矢「そんな人を、見捨てて逃げたくはねえな」

??「…あんた…」

詠矢「そういうこった。ま、数が多い方が生存確率も上がるぜ」

詠矢「とりあえず、情報を整理しようか」

119 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:01:39.31 ID:iGnnXdKe0.net
>>82
あ〜レイプしてえよおおお!

120 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:01:43.83 ID:zafaEIXVa.net
詠矢「まずは自己紹介からだな。俺は詠矢、詠矢空希ってもんだ…よろしくな」

??「…俺は上条…当麻…だ。よろしく」

詠矢「上条サンねえ…了解」

詠矢「で、順番に行こう。まずはさっきの炎だが…」

詠矢「火炎放射器って訳でも…なさそうだな…」

上条「ああ、そうだ。あれはそんなもんじゃない」

詠矢「じゃあ、やっぱ発火系の能力者かな?」

上条「いや、それも違うんだ。あれは『魔術』だ」

詠矢「…『魔術』!?…って要するに『魔法』のことなのか?」

121 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:02:16.24 ID:zafaEIXVa.net
詠矢「そんなもん実在するのかよ」

上条「ああ、実在する。科学とはまったく概念の違う力だ」

詠矢「はー…またいきなりな話だな。流石の俺も思考が止まるわ…」

詠矢「まあいい。今そこに突っ込むのは時間の無駄だ。丸呑みにするとしよう」

上条「俺も魔術に関してはあんまり詳しい訳じゃ無いんだ。そうしてくれると助かる」

詠矢「お互い、話が早くていいな。それともう一つ、気になることがな…」

上条「言いたいことは大体わかる。やっぱ説明しといたほうがいいか…」

詠矢「じゃあ、あの消えた炎、やっぱりあんたの『力』なのか?」

上条「俺はレベル0の無能力者だ。ただ…」

上条「この右手には、あらゆる異能を打ち消す力が宿ってるんだ」

詠矢「打ち消すって…能力者の能力もか?」

上条「そうだ。『あらゆる異能』ってのは、魔術も能力も含んでる」

上条「この右手で触れさえすれば、全て打ち消すことが出来ちまうんだ」

122 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:02:41.58 ID:zafaEIXVa.net
詠矢「はー、そりゃまた…。なんとも問答無用な能力だな」

詠矢「ま、おかげで命拾いしたわけなんだが…」

詠矢「(右手がどうやって異能の力を見分けてるのか)」

詠矢「(触れる、とは言っても、厳密な効果範囲は何処から何処までなのか)」

詠矢「(なんとも『論証』しがいのありそうな能力だねえ…)」

上条「じゃあ、俺も聞いていいか、えっと…」

詠矢「俺のことは詠矢でいい」

上条「そっか。じゃあ詠矢、お前こそ何者なんだ?」

上条「この状況で、まるで緊張感もねえ。それどころか楽しんでるように見える」

上条「まだわかってねえんじゃないのか?相手は本気なんだぞ…」

123 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:02:54.15 ID:zafaEIXVa.net
詠矢「こんなことは初体験でね。まだ臨場感が足りないのは事実。だが、状況は理解してるつもりだ」

詠矢「それとな、俺にとって知識と経験はそのまま力になる」

詠矢「誰だって、成長を実感してるときは楽しいもんだろ?」

上条「…どういうことだ…全然わかんねえよ」

詠矢「そらそうか。俺の能力説明してねえもんな」

詠矢「俺も能力者だ。が、上条サンと同じレベル0。能力の名は絶対反論(マジレス)」

詠矢「能力に対して論証を…」

詠矢の言葉をさえぎるように、空中に次々と火の玉が浮かぶ。その数は、あっと言う間に目で追える限界を超えた。

上条「くそっ!もう見つかったか!」

詠矢「なんだ、これ…これが敵の攻撃か?」

上条「そうだ、コイツがヤバイんだ…逃げるぞ!!」

詠矢「いかにも襲ってきそうだしねえ…おうさ!」

124 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:03:07.30 ID:zafaEIXVa.net
火の玉は躊躇無く彼らに襲い掛かり、次々と炸裂する。

詠矢「うおっ!!爆発とかシャレになってねえぞ!」

上条「だからヤベエつったろ!!」

詠矢「(今のところ逃げ回ってれば何とかなるが、この手数、いずれ追い詰められるな)」

詠矢「なあ上条サン、敵の数は何人かわかるか?」

上条「多分、四〜五人、そのうち一人がこの魔術を使ってる魔術師だ」

詠矢「よし、大した数じゃねえな。ならこっちから攻めに出よう」

上条「そりゃ俺だってそうしたいけど…。逃げるので精一杯だろ!!」

詠矢「確かにまあ…うおっ!!(ドドドドドッ)」

上条「詠矢!俺の後ろに!!」

詠矢「たのむ!!」

上条「こなくそっ!!(キュイーン)大丈夫か!」

詠矢「…いや、助かったぜ。ありがとさん」

詠矢「しかし…このままじゃジリ貧だ。どうしたもんか…」

上条「なんか手があるのか?詠矢」

125 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:03:22.46 ID:zafaEIXVa.net
詠矢「…上条サン。敵の人数が解ってるってことは、一旦相手と接触したんだよな?」

上条「ああ、攻撃が始まってからしばらくして、何人かに囲まれたんだ」

上条「その中の一人が、炎の魔術を撃ってきて…」

詠矢「なるほど…つまり。奴らには接触する必要があったってことか…」

詠矢「さっきからのこの火球の攻撃、散発的過ぎると思ってたんだ」

上条「この攻撃は奴らの決め手にはならないってことか」

上条「実際、逃げ回ってればなんとかなるわけだからな」

詠矢「そう、その通り。これは敵を追い詰める手段に過ぎない」

詠矢「逆に言えば、こっちが消耗する前に、やっぱり打って出る必要があるな」

詠矢「…」

上条「なんだよ、急に黙って」

詠矢「…上条サン、酷いこと言っていいか?」

上条「なんだ…?」

詠矢「囮になってくれ」

上条「…はい?」

126 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:03:35.85 ID:zafaEIXVa.net
(空き地)
路地を抜けた奥にある少し開けた場所。鉄骨が組み上がっただけの建設中のビルと、その資材が並べられている。
その中央に一人立つ青年、上条当麻である。

上条「…さあて」

上条「さあ、魔術師、もう弾切れか!?。俺はここにいるぞ!!」

??「……」

影からにじみ出るように現れる5体の人影。それは、ちょうど星形になるように上条の周囲を取り囲む。

魔術師「ついに観念したか。上条当麻」

上条「あきらめてなんかいねえよ。ちょっと追いかけっこに飽きただけだ!」

魔術師「逃げるのをやめたのなら同じこと…。生きて帰れると思うなよ」

上条「やっぱりそうか…」

魔術師「…ん?」

上条「俺を殺したいのなら、さっきの魔術でやればいい」

上条「わざわざ姿を見せたってのは、そうする理由があるからだ」

魔術師「ハッ、何を言うかと思えばその程度の事か。それがわかったとろで何になる」

127 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:04:43.86 ID:3U1+lAft0.net
>>115
定期ガイジここに極まれりやな
定型文しか話せないからそれ以外の事に全く対応出来へん

128 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:04:50.93 ID:+EoBb3mva.net
魔術師「どの道お前の命が尽きることには変わりはないわ!」

上条「どうかな…お前に俺が倒せるか?」

上条「その炎じゃじゃあステイルの足元にも及ばないぜ!」

魔術師「あのイギリスの魔術師か…。結構、私が劣るというのなら…逃げおおせてみることだな!」

魔術師「……」

魔術師が詠唱を始めると、周囲の兵らしき者が、懐から得物を取り出す。

兵A「…(シャキン)」

兵B「…(シャキン)」

兵C「…(シャキン)」

兵D「…(シャキン)」

上条「(なんだ、武器が変形して伸びた?3mぐらいないか?どうするつもりだ…)」

魔術師「死ねっ!!」

上条「うわっ!!」

129 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:05:12.21 ID:+EoBb3mva.net
魔術師の両手から放たれる一条の炎。それは扇状に広がり、あっという間に上条を包み込む。

上条「…!!(キュイーン)…」

上条「(くそっ!。この炎!!。確かに威力はステイル程じゃないが…」

上条「(効果範囲が広すぎる…。右手じゃ消しきれねえ!!)」

兵A「…(ザッ)」

兵B「…(ザッ)」

兵C「…(ザッ)」

兵D「…(ザッ)」

上条「(距離を…詰めてきやがる…。ダメだ、身動き取れねえ!!)」

詠矢「(ザッザッザッザッ)うりゃあ!!中段蹴りぃ!!」

兵B「…なっ!!」

何処からとも無く走ってきた詠矢の蹴りが、振り返ろうとした兵の脇腹に見事に命中した。

130 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:05:30.69 ID:+EoBb3mva.net
兵B「…ぐあっ!!…ゲフッ…(ガクッ)」

詠矢「よし、一人無力化…」

魔術師「なんだと!!伏兵か!」

上条「(…魔術が弱まった…集中が途切れたか?今なら抜けられる!)」

上条「…っ!!(ゴロゴロ)」

魔術師「しまっ…た!!」

詠矢「上条サン、大丈夫か!」

上条「ああ、おかげさんでなんとか…」

上条「あと、解ったぜ、奴らの狙いが…」

詠矢「狙い…ってーと?」

上条「魔術の攻撃は、俺を押さえ込むための手段でしかない」

上条「火球や炎で動きを封じて、あの長い武器で範囲外から攻撃するつもりだ」

詠矢「なるほど…魔術では上条サンを倒せないと初めから解ってたんだな…」

詠矢「あの武器…ハルバードってヤツかな…。しかしセコイ作戦だなあ」

魔術師「……」

131 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:05:37.27 ID:ilrEaFo/r.net
なんでまだ1巻の内容なのにアクセラルーターがラストオーダーと一緒にいるんや

132 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:05:42.71 ID:+EoBb3mva.net
詠矢「そこまで解れば話は早い。要するにだ」

詠矢「周りのザコを倒せば、その作戦は成立しなくなる!」

詠矢「上条サン、あの偉そうなヤツは後回しだ。あと一人引き受けるから、残りは頼むぜ!(ザッ)」

上条「勝手にノルマ決めるなよ!まったく…(ザッ)」

上条「さあて…悪いが、しばらく眠っててもらうぜ」

兵D「…(ガシャン)」

上条「…(武器を放した…まさか!)」

兵D「…!(ヒュッ)」

上条「とっ…とととっ!!(ザザッ)」

兵D「なにっ!!避けた、だと!?」

上条「懐から短刀か…あっぶねえ。もうちょっと気づくのが遅かったらヤバかったな」

兵D「貴様、いったい…!」

上条「黙ってろ!(ドカッ)」

兵D「…!!(ゴロゴロゴロ)…(ガクッ)」

133 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:05:55.32 ID:Zvz4yfDfd.net
これ何年前や

134 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:06:01.37 ID:+EoBb3mva.net
詠矢「(うわ、吹っ飛んだよ。すげえパンチ力だな…)」

詠矢「さあて、こっちも負けてられねえな」

魔術師「やらせんぞ…」

魔術師「やらそんぞーーーーー!!!(ゴオッ)」

上条「うわっ!!!」

詠矢「また炎か!。上条サン!!」

上条「…!!!(キュイーン)…」

詠矢「(ダメだ、炎の効果範囲が広すぎて消しきれてねえ)」

詠矢「(あれが有る限り、まだ相手の有利は覆らない…)」

詠矢「(イチかバチか、やってみるか…)」

135 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:06:15.79 ID:+EoBb3mva.net
詠矢「おい、そこの魔法使い!!」

魔術師「…私は魔術師だ!」

詠矢「この際どっちでもいい!」

詠矢「魔術だか何だか知らないが、炎を起こしてることには変わりないな」

詠矢「それだけ膨大な火を起こすには、それ相応の可燃物が必要だ」

詠矢「しかもこれだけの範囲に広がるということは」

詠矢「可燃物は気体か液体のはず」

詠矢「見たところ、あんたはボンベもタンクも持ってるようには見えない」

詠矢「そんな大量の可燃物、どっから調達してるだ?」

魔術師「…ハハッ…」

魔術師「ハーッハハハハ!!愚か者め!!」

詠矢「…なんだ?」

魔術師「これは魔術!可燃物など必要ないわ!!」

136 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:06:26.16 ID:+EoBb3mva.net
魔術師「独自の原理によって生み出される力だ。科学側の前提など関係あるものか!!」

詠矢「な…なんだと!そんなインチキがあるか!」

詠矢「可燃物が必要ねえなんて…じゃあその炎は『燃焼』じゃ無いってのか!」

魔術師「同じ事を何度も言わせるな!。これは純粋な『魔術』の炎だ!」

詠矢「(くそっ!。やっぱりダメか。魔術を論証するには情報が少なすぎる)」

詠矢「(最初の計画通りザコを倒して…)」

魔術師「おっと…お前にも動かれては困るのでな…(スッ)」

詠矢「…!!炎と火球を同時に!」

詠矢「うわっ!!(ドカドカドカッ)」

上条「詠矢ー!!」

詠矢「(ぐっ…やべえ…逃げ回るのにも限界が…)」

詠矢「(諦めるな、諦めるなよ…何か手があるはずだ…)」

137 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:06:30.60 ID:Ik7koG7h0.net
>>78
ぶひw

138 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:06:40.92 ID:+EoBb3mva.net
魔術師「さあて、仕上げといこうか…」

魔術師「上条当麻…。貴様の首と右腕、貰い受ける」

兵A「…(ジャキン)」

兵C「…(ジャキン)」

詠矢「上条サン!!」

魔術師「…死して我がローマ正教の礎となれ!!」

詠矢「…」

詠矢「…あ?」

詠矢「…お前今なんて言った?」

魔術師「なんだと…?」

詠矢「ローマ正教っていやあ、十字教の一派だよな?」

詠矢「あんたら宗教関係者なのか?」

詠矢「っていうか、風体からして僧侶だよな?」

139 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:06:56.45 ID:+EoBb3mva.net
魔術師「…?」

詠矢「僧侶がなんで炎なんか撃ってるんだよ」

詠矢「僧侶が使えるのは回復と補助、あと風系の攻撃呪文だけだろうが」

詠矢「世間の常識ひっくり返してんじゃねえよ…」

魔術師「お前は何を言ってるんだ」

詠矢「それに…神ってのは慈愛と許しの象徴だよな?特に一神教はそうだ」

詠矢「その神の使徒である聖職者が、人を傷つけることしか出来ない攻撃魔法を」

詠矢「平気で使ってるんじゃねえよ」

魔術師「な…なんだと…。これは、その教えを守るために」

魔術師「神が我々に与えて下さった力だ!!」

詠矢「じゃあ何か?おまえんとこの教義には」

詠矢「『目的のためには手段は選ぶな』とか」

詠矢「『邪魔なヤツは抹殺してかまわない』とか」

140 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:07:10.05 ID:+EoBb3mva.net
詠矢「書いてあるってのか?」

詠矢「だとしたらその宗教ってのは」

詠矢「どんでもねえ邪教だなあ!!」

魔術師「な、何を言う!ローマ正教の教義は…!!?」

魔術師「(…なんだ、魔術が…安定しない!!。炎が…消え…る…!)

詠矢「…!?(ちょっとまて、今のはキレてぶちまけただけだぞ)」

詠矢「(これでも効果あるのかよ!?)」

上条「炎が…?弱く…」

詠矢「上条サン!なんだかよくわからんが今だ!」

上条「わかった!!…(ザッ)」

魔術師「あ…慌てるな。詠唱の再構築を…」

上条「遅え!!」

魔術師「…く…そっ…炎よ!(ゴオ)」

上条「この程度…かき消せる!(キュイーン)…弾けろっ!(ドカッ)」

魔術師「ぐふぁぁぁっ!!!(ゴロゴロゴロ)……(ガクッ)」

141 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:07:25.62 ID:+EoBb3mva.net
上条「はあっ…はあっ…」

詠矢「…やったな…上条サン」

詠矢「さあて…残りはあんたらか?」

兵A「…(ガシャン)…(ササッ)」

兵C「…(ガシャン)…(ササッ)」

上条「逃げたか…」

詠矢「正直、助かるな…これ以上はキツイわ…」

上条「休んでるヒマねえぞ。結構な騒ぎになっちまった」

上条「すぐにアンチスキルが来る」

詠矢「なるほど…こっちも退散したほうがよさそうだな」

上条「詠矢、お前も寮生か?」

詠矢「ああ。そうだそうだ、ちょうど迷ってたところなんだわ」

上条「よし、じゃあとりあえず寮まで戻ろう。話はそれからだ」

詠矢「うい、賛成。案内してくんなー」

142 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:07:37.32 ID:+EoBb3mva.net
(窓のないビル)
理事長「わざわざ君のほうから来るとは珍しい」

理事長「なんの用だね?」

土御門「ちょっと確かめたいことがあってな」

土御門「単刀直入に言おう。ヤツの能力…どう見る?」

理事長「新たに発見された原石のことかね?」

理事長「…君こそ、既に対象に接触したようだね」

土御門「ああ、ちょっと前になるがな」

土御門「まさかカミやんに先を越されてるとは思わなかったが…」

土御門「話によれば、魔術にも効果を発揮したらしいぜ?」

理事長「こちらでも情報は掴んでいるさ」

理事長「既に、レベル5である御坂美琴の能力を抑えた実績も有る」

土御門「へえ…あのレールガンをねえ…」

土御門「そこまで知ってて放置してるってのは…何か考えでもあるのか?」

143 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:08:06.14 ID:+EoBb3mva.net
理事長「いや…わからんさ」

土御門「なに?」

理事長「私とて、全てを知っているわけではない。全てを予想できるわけでもない」

理事長「特に彼の能力は未知数で不確定だ。どんな可能性を持っているかもわからない」

理事長「今の段階で、下手に介入するわけにもいかないのでね…」

土御門「だからといって、このままってわけにもいかんだろ?」

理事長「それはわかっている」

理事長「今まで通り監視を続ける。必要とあればこちらからも動く」

土御門「開発部の方で不穏な動きも出ている」

土御門「手遅れにならなきゃいいがな…」

144 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:08:46.49 ID:+EoBb3mva.net
(とある高校)
詠矢「さーて、やっと昼休みか…」
詠矢「いろいろあったけど、どうにか転校初日にまでこぎつけたなあ…」
詠矢「正直生きてるのが不思議なぐらいイベント連発だったけどな」
詠矢「ま、今日のところは最初の挨拶もつつがなく済ませたし、順調な方かな」

詠矢「とりあえずメシだな。やっぱり学食行くのが定番か」
詠矢「えーっと…どこだっけか」
詠矢「なんか俺、昨日からやたらと迷ってないか?」

詠矢「…あれ?あの見覚えのある髪形は…?」

上条「…お、っと…詠矢じゃねえか!」

詠矢「あ、上条サン。ちわす。でもなんでここに?」

上条「そりゃ、同じ寮に住んでるんだから、高校も同じだろう」

詠矢「…そういえばそうか…当たり前だよな」

詠矢「なんせこっちに来たばっかりでねえ…いろいろと勝手がわからなくて」

上条「来たばっかり?…って、お前もしかして転校生なのか?」

詠矢「そうだぜ?ああ、それも説明してなかったか」

詠矢「俺は学園の外から来た。ちょうど上条サンと会った日にね」

詠矢「んで、今日は登校初日ってわけさ」

145 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:08:52.93 ID:XDo53zxO0.net
くっさ
それワードかなんかに書いてる時自殺したくならんのか

146 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:09:00.95 ID:+EoBb3mva.net
上条「そうなんか…どうりで見たこと無い顔だと思ってたんだよ」

詠矢「まあ、そういうわけで学校の方でもよろしくな。上条サン」
詠矢「で…、そちらのワイルドなお兄さんは?」

上条「へ?…ああ、そうか初対面だよな」
上条「コイツは土御門、俺のクラスのヤツでさ…」

土御門「始めましてだにゃー」
土御門「俺は土御門元春。カミやんのマブダチだぜい」

詠矢「おう、俺は詠矢…詠矢空希ってもんだ。よろしくなー」

土御門「カミやんから聞いたぜい。なんかすごい能力者らしいにゃ」

詠矢「すごいのかどうか俺にもまだわからないけどね…」

土御門「俺は絶対反論(マジレス)だっけか?。聞いたことのない能力だねえ」
土御門「しかも、学園に来たばかりってことは」
土御門「能力開発を受けて無い『原石』ときたもんだ」

詠矢「…」

土御門「自覚があるかどうかわからんが、あんたはすさまじいレアキャラなんだぜい?」

詠矢「情報としては知ってるが…自覚はねえかな…」

土御門「というわけで、そんなレアキャラの詠矢さん、改めてよろしくにゃ」

土御門「カミやんの新しい友達だっていうから、ぜひお近づきにと思ってねい」

147 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:09:19.73 ID:UFCifY4L0.net
自分で作ったオリキャラを既存の作品に使うって気持ち悪すぎるだろ

148 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:09:29.63 ID:+EoBb3mva.net
詠矢「…友達?…俺がか?」

上条「ああ、そうだよ。まさか違うとか言うつもりじゃねえだろうな?」

詠矢「んー、まあ、それは願っても無いが…」

詠矢「っていうより、大歓迎だな。こちらこそよろしくな、土御門サン(スッ)」

土御門「ああ、(ガシッ)。えーっと、上条がカミやんだから、詠矢はヨメやんでいいかにゃー?」

詠矢「ヨメやん?…ははっ、いいなそれ」

詠矢「なかなか面白いじゃねえの。好きに呼んでくんな」

土御門「じゃあヨメやんだぜい」

詠矢「……」

土御門「どしたね、ヨメやん?」

詠矢「土御門サン、なんか部活やってる?」

土御門「いや、なんもやってないぜい?」

詠矢「じゃあ、学校外で、子供のころからなんかやってるとか?」

土御門「それも無いにゃー…何でそんなこと聞くんだ?」

149 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:09:33.02 ID:5g9dwVv2p.net
クッソ久しぶりに見た

150 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:09:46.55 ID:+EoBb3mva.net
詠矢「俺もガキの頃からそこそこたしなんでるでわかるんだが…」

詠矢「土御門サン、かなりいい体してるよなあ…」

詠矢「しかも、単純に鍛えただけじゃそんな体にはならない」

土御門「…」

詠矢「格闘技でもやってるんじゃないかなって思ったんだけどね…」

詠矢「変なこと聞いて悪かったな」

土御門「…いやいや、別にかまわんぜい」

上条「お前ら…その辺でいいか?」

上条「早くしないと昼休み終わっちまうぞ」

詠矢「ああ、そうだったな」

詠矢「んじゃ食堂行こうぜ、上条サン。案内よろしく」

上条「よっしゃ、任せとけ!。おい、行くぞ土御門」

土御門「…わかったぜい」

151 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:09:57.86 ID:+EoBb3mva.net
とある高校 食堂)
詠矢「ふう、食った食った…」

上条「なんだよ詠矢、言うほど食ってなかったじゃないか」

詠矢「いやいや、まだ色々と物入りでねえ…」

詠矢「いきなり携帯も変える羽目になっちまったし」

詠矢「いろいろと節約しないとな」

上条「そりゃまあ、引っ越してきたばっかりで大変だろうけどさ」

上条「メシをガマンするのは辛くねえか?」

詠矢「これでも、金額と満足度を最大効率で考えて食ったつもりだぜ」

上条「…いちいち言い回しが解りにくいぞ、お前」

詠矢「それはそうとして、上条サン」

上条「ん、なんだ?」

152 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:10:12.95 ID:+EoBb3mva.net
詠矢「放課後にでもさあ、学校とか町とか案内してくんねえかな?」

詠矢「昨日から迷ってばっかりでさ、いろいろ教えてくれると助かるんだけどなあ…」

上条「それが今日は無理なんだよ。放課後バイトでさ…」

詠矢「なに、バイトですと?」

詠矢「もし空きがあれば、ぜひ俺にも紹介して頂きたいんですが!!」

上条「な、なんだよいきなり。普通のコンビニだぞ?」

詠矢「先ほど申しましたとおり、こっちの財政状態は非常に逼迫しているのです」

詠矢「早いことバイト見つけないとヤバイんだよ」

詠矢「コンビニぐらいがちょうどいいと思ってたとこだし、上条サンと同じ職場だと安心だ」

詠矢「頼むぜ上条サン!」

153 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:10:25.85 ID:+EoBb3mva.net
土御門「ほれほれ、『友達』の頼みだぜカミやん。なんとかしてやんなよ」

上条「あ…ああ、確か今募集してたと思うから…」

上条「店長に話してみるよ…」

詠矢「恩に着るぜ上条サン!じゃあ早速放課後に行くか」

上条「わかったわかった…じゃあ校門で待ち合わせな?」

詠矢「よし、決まりだ。じゃあ、また後でな」
詠矢「土御門サンもまたなー」

土御門「ああ、またにゃー」

詠矢「…(さてと)」
詠矢「(上条サンといると色々繋がってくるねえ)」
詠矢「(しかし…土御門って人、ありゃだだモンじゃねえな…)」
詠矢「(能力への知識、あの体つきと独特の雰囲気)」

詠矢「(修羅場くぐってるタイプって感じだね)」

詠矢「(…あの対応でよかったのかね)」

詠矢「(まあ、隙の無い奴だと思わせといたほうがいいだろうし)」

詠矢「(あんなもんかね…)」

詠矢「おっと予鈴だ…教室戻んねえと…」

154 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:10:28.51 ID:dMsGFVCHd.net
こういうのは御坂が便所飯のやつだけ面白かった

155 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:10:38.67 ID:+EoBb3mva.net
(とあるコンビニ)
上条「ありがとうございましたー」

上条「ふう、一段楽したかな…」

詠矢「こっちも品出し終わったぜ」」

上条「おう、お疲れさん」

詠矢「いやあ、感謝するぜ上条サン。いいバイト紹介してくれて」

上条「そうか?普通のコンビニのだろ?」

詠矢「しらばっくれてんじゃねえよ…。ほら、店長がまた集めてくれてるぜ」

上条「ここの店長は廃棄品に甘いからな。少々持って帰っても大丈夫さ」

上条「時給は普通なんだけど、これが助かるんだよなあ」

詠矢「食費が抑えられるってのはありがたいやね」

上条「全部持ってくなよ。廃棄もそれなりに出さないと怒られるらしいから…」

156 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:10:57.85 ID:+EoBb3mva.net
上条「んじゃ、俺は倉庫の片付け行ってくる。レジ頼むぜ」

詠矢「うい。頑張ってなー」

詠矢「…」

詠矢「こっちに来しばらく経ったけど…」

詠矢「なんだかんだで結構知り合いも結構出来たし」

詠矢「バイトも学校も順調だし言うこと無いねえ」

詠矢「青春を謳歌してるってヤツかな!!」

詠矢「…」

詠矢「なんだろうこの一抹の空しさは…」

詠矢「まあいいや、雑誌の整頓でもしとくか…」

157 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:11:13.65 ID:+EoBb3mva.net
??「…」

詠矢「(お、お客さんだ)いらっしゃいませー」

御坂「え!」

詠矢「お、御坂サンじゃねえの。お久しぶりー」

御坂「なんでアンタがここにいるのよ!!」

詠矢「そりゃバイトしてるからに決まってるだろ」

詠矢「ほれ、バッチリ制服も着てるぜ」

御坂「…なんでたまたま寄ったコンビニで…」

御坂「よりにもよってアンタなんかに出会わないといけないのよ!」

御坂「なんの冗談よこれは!」

詠矢「ほら、また会うって言ってただろ?」

詠矢「なんかの縁なんだよ。こういうのもな…」

御坂「そんな縁、チェーンソーかなんかでブチ切ってやりたいわね…」

詠矢「まあまあ、そういうなよ。せっかくだからなんか買っていきな」

158 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:11:28.46 ID:+EoBb3mva.net
御坂「いいわよ、もう。どうせ立ち読みに来ただけだし、ここじゃなくたって…」

上条「詠矢、片付け終わったぜ」

御坂「え…!!」

上条「げ…ビリビリ…」

御坂「あんたねえ、いい加減にその呼び方やめなさいよ!!」

上条「ええ、はいはい、そうでしたね。御坂様」

上条「で、常盤台のお嬢様がこんな場末のコンビニに何の御用ですか?」

御坂「そりゃお客に決まってるでしょ!もっと丁重に対応しなさいよ!」

詠矢「さっき立ち読みに来ただけだって…」

御坂「…(ジロッ)」

詠矢「…なんでもございませんお客様」

159 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:11:45.22 ID:+EoBb3mva.net
詠矢「しかし、お二人が顔見知りだったとは…」

詠矢「上条サンの顔の広さには改めて驚愕だねえ」

上条「知り合いっつーかなんつうか…まあ、いろいろありまして…」

御坂「何よその嫌そうな顔は…」

上条「いえいえ、決してそのようなことは…」

上条「っていうか、詠矢こそ御坂と知り合いなのか?」

詠矢「ああ、まあね…。こっちも少々ありまして…」

御坂「…まあ…ちょっとね」

御坂「じゃなくて!話そらさないでよ!」

御坂「アタシと知り合いなのがそんなに嫌なわけ?」

上条「いえ、決してそのようなことは…」

160 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:12:02.71 ID:+EoBb3mva.net
御坂「じゃあなんでそんな引きつりまくった顔なのよ!(バチッ)」

上条「いや、…そうでなくてですね…ここで電撃を打たれるとですね…店の商品が…」

詠矢「…」

詠矢「仲いいな…あんたら…」

上条「へっ?」

御坂「へっ?」

詠矢「もしかして付き合っちゃってるとか?」

御坂「…!!」

御坂「な…、何言ってんのよ!バッカじゃないの!?なんでアタシがこんなヤツと付き合わないといけないのよ!!」

上条「違うぞ詠矢、それは激しく違う…。ていうかこの状況をみてなぜその結論に達するんだ…」

詠矢「…うわー…」

詠矢「ダメだよそれ、御坂サン」

御坂「…?」

161 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:12:17.80 ID:+EoBb3mva.net
詠矢「しゃべり始めのどもり、そしてその後の強すぎる否定。これはほぼ確定なのですよ御坂サン」

御坂「…アンタ何言ってんの?」

詠矢「そう、そしてこれ以上突っ込まないほうがいいのもまた道理」

詠矢「というわけでタワゴトだと思って聞き流してくんな」

御坂「…相変わらずわけわかんないヤツね…」

上条「詠矢が壮大な誤解をしてるようなのは気のせいでしょうか…」

詠矢「いや、もういいよ。この情報はいつか実を結ぶときが来るかもしれない」

詠矢「そのときまで俺の胸にしまっとくよ」

御坂「なんか、明らかにバカにされた気分ね…」

御坂「…フン…(スタスタ)」

162 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:12:31.22 ID:+EoBb3mva.net
上条「帰るのか?買い物はいいのかよ」
御坂「コンビになんて何処でもあるでしょ。わざわざこんな気分の悪いとこで買いたくないわ!」

御坂「…」
詠矢「帰っちまったか…」

上条「どうにか商品は無事だったな…」
上条「ふう…」

詠矢「どした、ため息なんぞついて」

上条「なんでこう、俺の周りのヤツはこんなのばっかりなんだ…」
上条「おかげで、上条さんの毎日はお祭りサバイバルな状態なんすよ!」
上条「俺だって普通に学生生活をエンジョイとかしたいわけでね…」

詠矢「エンジョイってーと?」

上条「そりゃやっぱり恋とか勉学とかを普通にたしなんででだな…」

詠矢「…」
上条「んで、彼女でもつくってさあ、こう…」

詠矢「……いやいや」
詠矢「彼女なら結構な勢いで作れそうなんだが…」

上条「それがさあ…どうにも出会いが無くてなあ…」

詠矢「…上条サン、割と本気で殴っていいか?」

上条「…なんでせうかその物騒な申し出は」

163 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/11(金) 10:12:47.31 ID:+EoBb3mva.net
(とある街角 夕刻)
詠矢「今日も良く働いたなあ…」

詠矢「さーて、晩飯は確保してるけど、ちょうどいい時間だし」

詠矢「スーパー寄って見切り品でも漁るかねえ」

詠矢「…♪」

詠矢「…お」

詠矢「(女の子が…絡まれてるのか?)」

詠矢「(この最先端の詰まった学園都市で、昭和の風景だねえ)」

詠矢「(しかしまあ、ちと路地の奥とはいえ、こんな往来で…アホじゃねえか?)」

詠矢「(ま、イベントが発生してるんなら積極的に攻めますか)」

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