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【悲報】リゼロの大罪司教『傲慢』担当の正体、並行世界の主人公オチだった
- 1 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/08/10(木) 22:10:29.28 ID:nUDx26JDp.net
- 「――俺を見ろ、エミリア。俺を見て、俺を憎んで、俺を刻み込め」
「あなたは、誰、なの? あなたは、どこの、誰なの……?」
両手を広げ、ゆっくりと歩み寄るスバルに、エミリアは震える声で言った。
その問いかけを受け、スバルは目をつむった。
それを、ずっと待ち望んでいた気がする。
エミリアの前で、その問いかけに答えることを、ずっと――。
「――俺の名前はナツキ・スバル」
「すば、る……」
掠れた声がスバルを呼んで、それだけで万感の想いが込み上げた。
きっと、これだけで、スバルはここへきたことに満足してしまったほどに。
だからその想いを胸に、続く言葉が震えずに済むことを祈りながら――、
「――魔女教大罪司教、『傲慢』担当、ナツキ・スバルだ!」
「大罪司教……!」
渾身の名乗りを上げ、スバルは全身の力を足に込めて地を蹴った。
体中に散らばった力を掻き集め、ナツキ・スバルの人生最後の疾走がそこにある。
多くを犠牲にし、仲間と呼べたかもしれない奴らを足蹴にし、絆であったかもしれないものに救われ、ここで最後に愛しい少女の前に辿り着いて――。
「世界を焼き焦がし、国を揺るがし、英雄を殺し、そして――」
「――――」
「――君に、殺される男だ」
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