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バルデスおじさん「どうすりゃいいんだ・・・」
- 1 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/05/11(木) 21:27:56.09 ID:UFwupdCR0.net
- 本拠地、ナゴヤドームで迎えた横浜戦
先発バルデスが好投するもリリーフ陣が崩壊、打線も勢いを見せず惨敗だった
スタジアムに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年も最下位か」の声
無言で帰り始める選手達の中、開幕から8試合連続QSと1人気を吐くバルデスは独りベンチで泣いていた
Youtubeで見た栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今の中日で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」バルデスは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、バルデスははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」バルデスは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、バルデスはふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出したバルデスが目にしたのは、5階席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにドラゴンズの応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするバルデスの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ラウル、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったバルデスは目を疑った
「ウ・・・ウッズさん?」 「なんだおっさん、居眠りでもしてたのか?」
「た・・・谷繁前監督?」 「なんだバルデス、かってに谷繁さんを引退させやがって」
「井端さん・・・」 バルデスは半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:荒木 2番:井端 3番:福留 4番:ウッズ 5番:立浪 6番:アレックス 7番:井上 8番:谷繁 9番:バルデス
暫時、唖然としていたバルデスだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
川上憲伸からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走するバルデス、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
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