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彡(゜)(゜)「ワイはオズワルド。この国の英雄になる男や。」
- 1 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/10/31(月) 10:28:34.86 ID:rIe4LvAW0.net
- 「・・・で、君はどうしてアメリカに帰りたいんだ。君からソ連にどうしても行きたいと懇願して、さらに自殺未遂までやらかしてやっとミンスクでの居住許可が下りたんだぞ。なのに、ミンスクで女を作ったらもう帰るのか。君がソ連に来た理由は女を作るためか。」
「・・・・」
まるで尋問だ。丸々と太った男が僕に高圧的な質問をぶつけてくる。
「ちゃんと話を聞かせてもらえないとね。こちらとしても渡米の為のビザを発行できないわけなんだがね。」
- 2 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/10/31(月) 10:28:57.90 ID:7km6Md0q0.net
- うん
- 3 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/10/31(月) 10:29:17.02 ID:eRuGo1020.net
- KOFかな
- 4 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/10/31(月) 10:29:30.61 ID:rIe4LvAW0.net
- 「・・・・・ここでは、私の能力を存分に発揮できないと判断したからです・・・。」
質問をしていた小太りな男がKGBらしきスーツの男と顔を見合わせている。
よくよく考えればソ連からの信頼を勝ち取るために厚木基地勤務時代の記録を提供したり、自殺未遂までしでかした男が突如帰りたいと言い出したんだ。
さらに理由を聞けば自分の力を発揮できそうにないと判断したときた。呆れてものも言えないとはまさにこのことだと思う。
- 5 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/10/31(月) 10:30:05.59 ID:rIe4LvAW0.net
- 「はぁ、そうかい。大体君が我が祖国の為に何か貢献したという記録もない。君ができたことは自殺未遂と女を作ることだけだったということか。アメリカでもどこへでも消え失せればいい。」
- 6 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/10/31(月) 10:30:54.16 ID:rIe4LvAW0.net
- この言葉は正直に言えば胸に刺さった。僕は英雄になる男だ。
その為に必死になってソ連に亡命したんだ。それなのに何もできなかった。
偉業を成し遂げることができなかった。
ただただ歯をくいしばり、この悔しさを相手に悟られないように平静を装うことしか今の僕にはできなかった。
ドンッ!
小太りな男が僕が提出した書類に判子を怒りと憎しみがこもった手で力強く押した。
こうして僕の短いソ連での生活は幕を閉じた。
- 7 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/10/31(月) 10:32:21.98 ID:rIe4LvAW0.net
- 第二章 ソ連帰りの男
妻のマリーナと一緒にアメリカへ渡ることになった。マリーナは英語が全く話せない。だからアメリカへ行くことに不安があるようだ。アメリカへ行く最後の晩まで行くことを渋っていた。
それでも、僕はアメリカへ行かなくてはならない。なぜなら僕は英雄になる男だからだ。何か大きなことをして、みんなから愛される存在になる。それが僕の夢だからだ。
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