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真中「どうすりゃいいんだ…」

1 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/07/17(日) 16:33:55.76 ID:BcjKAQFB0.net
敵地、横浜スタジアムで迎えた中日戦
先発原が大量失点、打線も勢いを見せるが追いつけず惨敗だった
スタジアムに響くファンのため息、どこからか聞こえる「お金欲しいなぁ!」の声
無言で帰り始める選手達の中、昨年の優勝監督真中は独りベンチで泣いていた
昨年手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今のヤクルト投手陣で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」真中は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、真中ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰って娘と食事をしなくちゃな」真中は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、真中はふと気付いた

「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出した真中が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのように東京音頭が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする真中の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「監督、守備練習です、早く行くぞ」声の方に振り返った真中は目を疑った
「す・・・秋吉?」  「なんだデブ、居眠りでもしてたのか?」
「こ・・・金本監督?」  「なんだ真中、かってに金本を引退させやがって」
「由伸・・・」  真中は半分パニックになりながらベンチ入り投手を見上げた
菅野・マシソン・藤浪・岩貞・三上・山崎康・石田・田島・野村・中崎
暫時、唖然としていた真中だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
井納からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する真中、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った

2 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/07/17(日) 16:34:25.16 ID:Y7kNdZXM0.net
かしこまっ!

3 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/07/17(日) 16:35:55.26 ID:keNergOnd.net
こいついつもベンチで冷たくなってんな

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