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もう夏だし本気で恐かった話聞かせてよ
- 1 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/07/17(日) 07:44:14.89 ID:hEmNyAJK0.net
- 創作無しでお願い
- 2 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/07/17(日) 07:45:32.43 ID:x2pf08lO0.net
- 車にひかれた
- 3 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/07/17(日) 07:45:40.40 ID:xy8rAQAka.net
- ワイにはちょっと変な趣味があったんや。
その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出てそこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察することンゴ。
いつもとは違う、静まり返った街を観察するの
が楽しいンゴねぇ…。
遠くに見えるおおきな給水タンクとか、
酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシーとか、
ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくるんや。
ワイの家の西側には長い坂道があって、それがまっすぐワイの家の方に向って下ってくるんや。
だから屋上から西側に目をやれば、その坂道の全体を正面から視界に納めることができるようになってるっちゅうわけや。
その坂道の脇に設置されてる自動販売機を双眼鏡で見ながら「ファッ!?大きな蛾が飛んでるゥーッ」なんて思っとったら、
坂道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいたんや。
「なんや?」と思って双眼鏡で見てみたら全裸でガリガリに痩せた子供みたいな奴が、
満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、猛スピードで走ってくるんや…(絶望)
奴はあきらかにこっちの存在に気付いているし、ワイと目も合いっぱなしや。
ちょっとの間、あっけに取られて呆然と眺めとったけど、
なんだか凄くアカンことになりそうな気がして、急いで階段を下りて家の中に逃げ込んだンゴ。
ドアを閉めて、鍵をかけて「これはアカン。なんやねんアイツ」って怯えていたら、
ズダダダダダダッって屋上への階段を上る音がしたンゴ。明らかにワイを探してる。
「もう(ワイの命)ないじゃん、どうするんや、ほんまに、なんやねん」って心の中でつぶやきながら、
声を潜めて物音を立てないように、リビングの真中で金属バット(武器)を両手で握って構えてたんや。
しばらくしたら、今度は階段をズダダダダッって下りる音。
もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えとったら、
ドアをダンダンダンダンダンダン!!って叩いて、チャイムをピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!と鳴らしてくるんや。 「ゥーッ!ウッゥー!」って感じで、奴のうめき声も聴こえるンゴ。
心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めたンゴ。
さらにガクガク震えながら息を潜めとると、
数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声止んで、元の静かな状態になったンゴ……。
それでも当然、緊張が解けるわけがなく、日が昇るまで金属バットを構えて硬直していたンゴ。
あいつはいったい何者やったんや。
もう二度と夜中に双眼鏡なんか覗かないンゴ!
- 4 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/07/17(日) 07:47:32.83 ID:xmnYgNgLr.net
- >>3
金属バットを武器に選ぶやきう民の鏡
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