ロマック「ベストを尽くせば結果は出せる」

風吹けば名無し＠＼(^o^)／

快砲信じ全力プレー　ジェイミー・ロマック内野手
　2軍での再調整を経て復帰した5月31日の西武戦だった。100キロの巨漢の大きな空振
りに、これまた大きなため息がベイファンから漏れ聞こえてくる。
　第1、第2打席は空振り三振で、最後の第3打席は最悪のゲッツー。だが、ジェイミー・
ロマック内野手(30)への声援は、一向にアップしない打率とは反比例してダウンしていない。
　「出来の悪い部下みたいな存在。常に全力。駄目でも必死だから応援したくなる」。スタ
ンドで声をからす一人、横須賀市の会社員上田孝さん(52)はまだ目覚めない長距離砲の魅力
をこう評す。
　米国でのマイナーリーグ暮らしは13年間。最大の学びは「全力プレーはいつか報われる」
だ。苦楽をともにした仲間たちは今やメジャーの一線級で活躍している。自分を信じで全
力スイング、全力疾走の毎日だ。
　マイナーリーグ200発の実績を引っさげて来日。試合前のフリー打撃でひたすらレフト
方向へ引っ張っていた頑固な大砲は、「マイナーとメジャーの間くらい」と実力をみていた
日本のプロ野球で苦しみ、変わろうともしている。
　ファームでの再調整中、なりふり構わず、高須2軍打撃コーチに教えを請うた。マイナ
ー時代の映像を分析した高須コーチの教えをもとに、フォームを当時のクローズ気味に戻
すと息を吹き返した。5月中旬以降のイースタン・リーグ7試合で5本塁打をマーク。5月
31日に再び1軍へ戻る足掛かりとした。
　しかし、一軍では音はない。55打数5安打、打率0割9分1厘。途中入団のエリアンは
活躍し始めた。チャンスは無限にはない。
　「日本にはいい投手がたくさんいる」。そう謙遜する目は力を失っていない。「米国時代
のいい感覚に近付いている。全力を出し続ければ、いつか風向きは変わる」。報われる日を
信じ、明日の打席もフルスイング。ため息を歓声に変える日まで。
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