2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

巨大な直腸異物の2症例

1 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 23:10:54.08 ID:sSG4t0D/0.net
日本腹部救急医学会雑誌
Vol. 33 (2013) No. 3 p. 625-629

巨大な直腸異物の2例を経験したので報告する。症例1は65歳,男性。肛門痛,腹痛を主訴に近医を受診し腹部単純X線写真上,約30cmの針金を腹部に認め当院に紹介された。
腹膜刺激徴候は認めず,CTでは腹腔内遊離ガス像およびS状結腸内に靴べらとS状結腸壁を貫通する針金を認めた。
同日緊急手術を施行したところ,針金はS状結腸壁を貫通しS状結腸間膜内に迷入していた。靴べらはS状結腸内に認めた。靴べらと針金は経肛門的に摘出した。
穿孔部位を含め腸管切除を施行した。術後13日目に退院となった。症例2は58歳,男性。主訴は直腸異物の摘出困難。CTで直腸からS状結腸に棒状異物を認めた。
穿孔所見もなく,腰椎麻酔下に異物を鉗子で摘出した。
術後1日目に退院した。直腸異物では腹部症状も軽度にあらわれる可能性があり,治療方針決定においては詳細な病歴聴取,理学所見,そして画像診断も重要であることが認識された。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaem/33/3/33_625/_article/-char/ja/

2 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 23:11:08.42 ID:sSG4t0D/0.net
ミオームボーラーを用いて経肛門的に摘出したシリコン製巨大直腸内異物の1例
日本大腸肛門病学会雑誌
Vol. 68 (2015) No. 7 p. 486-489

経肛門的直腸内異物の大部分は自慰行為や性的行為により生じるが,異物は多種多様である.今回,われわれは,経肛門的に直腸内に挿入された巨大なシリコン製玩具に対して,ミオームボーラーを用いて経肛門的に摘出した症例を経験した.
症例は34歳男性.自慰行為にて肛門よりシリコン製玩具を挿入,摘出できなくなり当科を受診した.外来で無麻酔下には摘出できず,全身麻酔下に摘出を行った.
各種鉗子では異物を把持,牽引できなかったがミオームボーラーを異物に刺入することで安全に摘出することができた.
異物は円錐状で,大きさは30×10cmと巨大であった.異物の形状や材質により摘出の工夫が必要であるが,シリコン製玩具に対してはミオームボーラーが有用である.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcoloproctology/68/7/68_486/_article/-char/ja/

3 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 23:11:25.42 ID:sSG4t0D/0.net
石膏注入による直腸異物の1例
日本腹部救急医学会雑誌
Vol. 33 (2013) No. 4 p. 773-776

要旨:経肛門的直腸異物は,精神障害や性的嗜好あるいは事故により肛門から異物が挿入され,抜去不能となったものである。
瓶類,玩具や缶の蓋などの報告例は多いが,石膏による直腸異物の本邦報告例はない。
今回,われわれは石膏を経肛門的に注入し,全身麻酔下にS状結腸に切開を加え異物を摘出した1例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する。症例は32歳男性,既往歴は特になし。
10年以上前より自慰行為にて肛門より液体状の石膏を注入していた。2011年6月に液体状の石膏500mLを注入,排出困難のために当院救急外来受診した。
血液検査では炎症反応の高値を,腹部CTでは直腸からS状結腸におよぶ高吸収体を認めた。石膏注入後約15時間後に全身麻酔下に経肛門的に摘出を試みたが不可能であり,開腹手術へと移行した。
開腹して腹腔内よりS状結腸の異物を肛門側に押し出そうとしたが押し出せず,S状結腸に切開を加え18×6×6cmの石膏を摘出した。
直腸粘膜の損傷を認めたために低位前方切除術を施行した。術後経過は良好で第11病日に退院した。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaem/33/4/33_773/_article/-char/ja/

4 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 23:11:42.48 ID:sSG4t0D/0.net
経肛門的直腸異物の5例―本邦報告140例の検討を加えて―
日本外科系連合学会誌
Vol. 35 (2010) No. 2 P 199-204

 経肛門的直腸異物は,性的嗜好などが原因で肛門から異物が挿入され,抜去不可能となったものである.われわれは平成18年〜平成19年の2年間で5例の経肛門的異物を経験した.
5例中2例は同一の患者であった.平均年齢は56.2歳(30〜67歳),全て男性であった.主訴は5例とも異物摘出困難であった.
挿入の動機は不明1例,自慰3例(2名),Sadomasochism(以下SM)行為1例であった.異物はプラスチック製の蓋,電動歯ブラシおよびスプーン,プラスチック製の洗剤容器が2例(同一患者),とうもろこしであった.
診断はいずれの症例も腹部単純X線で確認出来た.摘出方法は無麻酔下経肛門的摘出1例,腰椎麻酔下経肛門的摘出3例,全身麻酔開腹下経肛門的摘出術1例であった.
術後合併症は特に認められなかった.平均入院期間は5.4日(3〜10日)であった.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjcs/35/2/35_2_199/_article/-char/ja/

5 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 23:11:59.69 ID:sSG4t0D/0.net
経肛門的直腸異物の3例
日本大腸肛門病学会雑誌
Vol. 63 (2010) No. 3 P 163-168

経肛門的直腸異物は自慰行為などにより突発的に生じることが多い.われわれは経肛門的直腸異物の3例を経験したので,報告する.
症例1は59歳,男性.ゴム製の棒を自ら肛門より挿入し抜去不可となり,当院を受診した.外来での抜去は困難で,腰椎麻酔下に砕石位とし,腹部を愛護的に圧迫することにより,異物を把持でき,経肛門的に摘出した.
症例2は65歳,男性.化粧水の容器を自ら肛門より挿入し抜去不可となり,当院を受診した.外来での抜去は困難で,症例1と同様の方法で経肛門的に摘出した.
症例3は43歳,男性.コルク製のボールを自ら肛門より挿入し抜去不可となり,当院を受診した.外来での抜去は困難で,腰椎麻酔下に経肛門的に摘出した.
腰椎麻酔下では肛門括約筋の弛緩が得られ,用手肛門的に摘出可能となることがあり,試みられるべき治療法の1つであると思われた.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcoloproctology/63/3/63_3_163/_article/-char/ja/

6 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 23:12:17.31 ID:sSG4t0D/0.net
経肛門的異物挿入によりS状結腸穿孔をきたした1例
日本臨床外科学会雑誌
Vol. 70 (2009) No. 11 P 3375-3379

今回,肛門性癖者の経肛門的異物挿入によりS状結腸穿孔をきたした症例を経験したので報告する.症例は59歳,男性.過去に,直腸異物に対し経肛門的摘出術1度,開腹摘出術2度を受けた既往がある.
今回,経肛門的にボールなどを挿入し自力にて排出困難となり他院を受診したが,経肛門的に摘出困難なため当院を紹介された.主訴は,腹部膨満感であり,腹痛は認めなかった.
腹部単純X線にて遊離ガスを認めたため緊急手術を施行した.S状結腸内に直径10cmと20cmの異物2個が嵌屯し,直径4cmの穿孔部を認めたが,穿孔部は内腔側より直径10cmのビニールボールにて被覆されていたため,便の流出は認められなかった.
穿孔部を開大し異物を除去した後,穿孔部を縫合閉鎖した.術後経過は順調で8日目に退院した.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/70/11/70_11_3375/_article/-char/ja/

7 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 23:12:29.56 ID:sSG4t0D/0.net
当院における経肛門的直腸異物症例の検討
日大医学雑誌
Vol. 67 (2008) No. 4 P 226-229

平成 13 年 10 月から平成 19 年 9 月までの 6 年間に,当院で経験した経肛門的直腸異物症例 5 例と過去10 年間の本邦報告 27 例を対象とし,臨床的特徴と摘出方法について検討した.
40 代から 50 代男性の性的倒錯によるものが多く,主訴は異物摘出困難が多かった.診断には単純腹部 XP と骨盤 CT が有効であった.
当院症例における摘出方法は,経肛門的摘出が 3 例,開腹手術が 1 例,開腹下経肛門的摘出が 1 例で,麻酔法は腰椎麻酔のみが 1 例,全身麻酔のみが 2 例,腰椎麻酔・全身麻酔併用 1 例,無麻酔 1 例であった.
異物が大きいほど肛門括約筋を弛緩させるために麻酔を必要とした.経肛門的直腸異物は,腹部単純 XP や骨盤 CT にて異物の大きさ,種類,挿入位置を正確に把握し,麻酔の有無や開腹の適応を決定する必要があると考えられた.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/numa/67/4/67_4_226/_article/-char/ja/

8 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 23:12:50.66 ID:sSG4t0D/0.net
直腸異物(PETボトル)に対する経肛門的摘出術の工夫
日本大腸肛門病学会雑誌
Vol. 61 (2008) No. 6 P 339-341

直腸異物は,性的嗜好や事故により肛門から器具などが挿入され,抜去不可能となったものである.近年普及したPET(Polyethylene terephthalate)ボトルを挿入した症例に対する,安全な経肛門的摘出術の工夫を紹介する.
症例は61歳男性.入浴中に胴部で切断したPETボトルの上に尻餅をつき,異物が肛門から挿入された.用手的,内視鏡的には摘出困難で,腰椎麻酔下に摘出を試みたが,胴部で切断されたPETボトルの切断面は直腸粘膜に食込み,摘出困難であった.
そこで胴部に2∼3cmの間隔で割を数本入れ,胴部を内側に折り畳むことで円錐状に形成したところ滑らかに摘出できた.異物は直径5cm,長さ6.7cmであり,合併症は認めなかった.
治療は一般的に内視鏡や経肛門的摘出術だが,難渋する場合も少なくない.我々の検索する限り,PETボトルによる直腸異物の報告はこれが初めてである.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcoloproctology/61/6/61_6_339/_article/-char/ja/

9 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 23:13:04.08 ID:sSG4t0D/0.net
体位と鉗子の工夫により経肛門的に摘出した直腸異物の1例
日本臨床外科学会雑誌
Vol. 65 (2004) No. 8 P 2149-2152

今回,鉗子や体位の工夫により摘出しえた経肛門的直腸異物の1例を経験したので報告する.症例は56歳男性.自慰目的にて清涼飲料水の瓶を肛門より挿入し,抜去不能となり当院に来院した.腹部X線像にて直径4 cm高さ15 cmの瓶を認めた.
まず用手的摘出を試みたが摘出できなかった.膣鏡診および内視鏡診施行するも抜去不能であった.腰椎麻酔下,載石位にて通常の鉗子を用いて摘出を試みたが把持困難であった.
そこで,下肢をさらに挙上して高載石位とし,股関節を屈曲させ,腹部を愛護的に圧迫し,肛門を左右から拡張すると異物の全周が可視できた.また八爪鈎骨鉗子を用いることで異物を把持し摘出しえた.
術後は特に合併症を認めなかった.今回用いた方法は経肛門的直腸異物摘出法の一つとして有効であり,今後同様症例に対して試みる価値があると考えられた.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ringe1998/65/8/65_8_2149/_article/-char/ja/

総レス数 9
9 KB
掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver.24052200