2ちゃんねる スマホ用 ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

初霜「うぅっ…あぁ…提督…気持ちいいです。」 [隔離病棟]

1 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:15:46.21 ID:dR+h7kvV0.net
フー、っと息を吐き出しながら私は敵フラグシップ級のル級に狙いを定める。
夜の闇のせいでル級はこちらの位置をまだ把握していない。
腰の魚雷発射管に装填されているのは必殺の61cm酸素魚雷である。
直撃すれば一撃で戦艦でも空母でも葬り去れるそれはかつての戦争で連合軍からロングランスと恐れられた。
駆逐艦から大型艦艇へ唯一致命傷を与えられる「槍」を私は放つ。

バーンという威勢のよい音と共に発射された計6発の酸素魚雷はル級に向かって海中を走っていく。
私は心の中で命中までの時間をカウントする。

2 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:16:00.73 ID:NhU6oNHg0.net
キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!

3 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:16:04.54 ID:dR+h7kvV0.net
(…5、4、3、2、1…外れた!?)

炸裂音もしないし水柱も上がらない。ル級はこちらに気づいたようだ。
ル級の16inch3連装砲の砲口と目が合った。背筋が凍る。

次の瞬間16inch砲が火を吹いたのが見えた。回避しなければ。と、頭では思うが体が反応しない。

次の瞬間、赤いペイント弾が私の腹に命中する。実戦だったら良くて大破。最悪轟沈していただろう。

見届け人兼教官役として付いて来ていた神通がル級を模した標的を回収している。
この標的は自律して動き敵として認識した物にペイント弾を発射する仕掛けが付いている。
他にも幾つかタイプがあり深海棲艦との戦いを意識した訓練の時には有用だった。

4 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:16:17.51 ID:dR+h7kvV0.net
「珍しいわね、アンタがやられるなんて。」
脇から訓練の様子を見ていた霞が声をかけてきた。胸元に着けてある「18」と書かれた部隊章が目を引く。
それはピカピカに磨き上げられており彼女が自分の所属している部隊に誇りを持っているという事が伺えた。
「あぁ、ちょっと今日は調子が悪くて…」
「…アンタ、何かあったんじゃないの?」
「別に何も無いわよ。」
「嘘おっしゃい。アンタと私の仲じゃない、それくらい分かるわよ。」
前世で同じ隊に所属した事もあり、坊の岬沖海戦でも共に戦った彼女とは現在でも友人同士である。
「訓練終わったら少し付き合うわよ。相談に乗るくらいならしてあげるから。」
彼女の性格は若干トゲトゲしい所があるものの、信用足りうると認めた相手にはとことん親身になってくれる。
私はそんな彼女の性格は嫌いじゃない。

5 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:16:33.51 ID:dR+h7kvV0.net
「えぇっ!アイツの方から告白して来た?!」
「ええ。」
訓練を終え帰還後ラウンジにて話を聞いてくれた霞はとても驚いた様子だった。
当然である、私は以前提督に対する恋愛感情を彼女に相談した事があったからだ。
それが提督の方からアクションをして来たのだ。やはり私は幸運なのだろう。
「で?なんて返事したの?」
「ええっとね…それがちょっと面倒な事になっちゃって…」

6 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:16:49.75 ID:dR+h7kvV0.net
回想

昨晩

私が秘書艦の仕事を終え、部屋に帰ろうとした時提督は声をかけて来た。
「初霜、ちょっと時間良いか?」
「はい、大丈夫です。」
「…あぁ、ソファにでも腰掛けていてくれ。」
とりあえず言われた通りに私はソファに腰掛ける。

7 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:17:00.06 ID:mStGKV0Pr.net
毎秒立てろ

8 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:17:04.11 ID:dR+h7kvV0.net
「…重要な話だ。多分、俺にとっても君にとっても。」
「…?新たな作戦か何か開始されるんですか?」
「…作戦と言うか、何と言うか…」
提督は初霜と向かい合う形で座った。
「俺にとっては…真珠湾、ミッドウェー並みの…いや、それは言いすぎか。そうだ、キスカだキスカ撤退戦。それくらい真剣な話だ。」
「キスカ…」
あの作戦には私も参加していた。その時の記憶が蘇る。あれほど上手く事が運んだ作戦は後にも先にも無いだろう。
艦娘に転生した後も私はキスカ島(暗号名ではキス島)で包囲されていた陸軍の包囲を解いた事があったが、
その時は途中で深海棲艦の戦艦と遭遇して酷い目にあった。それを考えると木村提督がどれだけの運と指揮能力を持っていたかが良く分かる。
霞がイマイチ提督を信用していないのはきっと彼女がそんな木村提督のミンドロ島沖海戦での座乗艦になった事があるからだろう。
提督と木村提督を比べたくなる気持ちも分かるが流石に相手が悪い気がする。

9 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:17:20.77 ID:dR+h7kvV0.net
一方でしばらくブツブツ何か呟いていた提督だが、
私が心ここにあらずといった状態だったので少し心配になったようだ。声をかけて来た。
「…初霜…?良いか?」
「っ!ごめんなさい!」
「もう一度言う。とても重要な話だ、しっかり聞いてくれ。」
「は、はい。」
すー、と息を吸い込んだ提督は覚悟を決めた様で一気に話した。

「初霜…好きだ。」

10 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:17:33.66 ID:dR+h7kvV0.net
「…って、ええっ!?」
「…すぐに答えを出してくれなくても良い。ただ俺の気持ちは覚えておいてくれ。」
パニックだった。北号作戦でも坊の岬沖海戦でも生還した私だが、今回ばかりは焦った。
憧れの人も私の事を好いてくれていた…なんて幸運なんだろうか私は…今の私は雪風ちゃんすら凌駕する存在だ!!

だが、嬉しいと同時に私にはまだ心の中で少し迷いが有った。結果、
「…今の私は恋愛には興味がないの。それでも、待っててくれるの…?」
「…あぁ、いつまでも待ってやるさ。」
結局昨晩はそんな聞き方によっては死亡フラグに聞こえかねない台詞を残して撤退して来た。
これでは戦争が終わる直前に「私実は鎮守府に恋人が居るんですよ、戻ったらプロポーズしようと…実はもう花束も買ってあったりして。」とか
僚艦に呟いて直後にレーザーか機雷に吹き飛ばされてしまうかもしれない。どこかのポロが趣味のF−16乗りみたいに。

11 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:17:49.28 ID:dR+h7kvV0.net
回想終了

「で、逃げてきたと…」
「…まぁ、そうなるわね…」
「なにやってんのよ…このグズ。応援してる私が馬鹿みたいじゃない…」
「返す言葉も見つからないわ…」
案の定霞はため息をついて「きみはじつにばかだなぁ…」とでも言いたげな表情で私を見てくる。視線が痛い。

「…なに?アンタ本当にアイツとくっつく気あるの?脅すわけじゃないけど、アイツ狙いの艦娘なんていっぱい居るわよ。」
ざっと思い浮かべるだけでも提督に好意以上の感情を持っている艦娘は多い。
いつも積極的にアプローチを掛けている金剛を初め、雷、大鳳、瑞鳳、如月、榛名…ライバルは多い。
うかうかしてると提督を取られてしまう可能性もある。戦場で狙っていた標的を横取りされるのとは訳が違うのだ。

12 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:18:04.54 ID:dR+h7kvV0.net
「私の思いは本気よ!!」
「だったら…」
「私の思いは本気…でも、ちょっと迷いもあるのよ…」
「迷い?」
一呼吸置いて私は語った。

「今は戦時よね…そんな中で私は提督と結ばれていいのかしら…って思って。」
私達は艦娘。
守るべきものの為この身が文字通り水漬く屍となるまで戦わなければならない。
そんな中で私は途中で幸せになっても良いものなのだろうか…

13 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:18:16.34 ID:dR+h7kvV0.net
「何だ、そんな事?」
「何だ、って!私は本気で悩んで苦しんでるのよ!」
「…いい?初霜。この際だから言わせて貰うけどね、アンタは一人で色々抱え込み過ぎなのよ。」
「…」
霞は私が聴いてくれている事を確かめ、言葉を続ける。
「アンタは一人でも多くの人を守る為に戦ってる。それは私も立派だと思うし素直に尊敬するわ。でも、私に言わせれば全てを守り抜くなんてどだい無理なのよ。」
「そんな事!」
「…言い方が悪かったわ。所詮私達は言わば消耗品の艦娘、それも駆逐艦。
 一隻で出来る事なんて限られてるわ。現に今日も戦場では誰かが死んでるし、そしてその人達を全員助けるなんてのも無理。」
そのまま霞は言葉を紡ぐ。
「…だから私は私自身の為に戦ってる…私自身と18駆の皆と鎮守府にいるたかだか数十人の為に戦ってる…」

14 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:18:29.98 ID:dR+h7kvV0.net
「…」
「…アンタの信念を曲げろとは言わないわ。でも、もう少し肩の力抜いてもいいんじゃない?
 アンタのお姉さんの初春もいつも言ってるでしょ、戦争は一人でするもんじゃないって。」
「霞ちゃん…」
「…悪いけど、お国の為にどうとか、滅私奉公とかいう言葉、私は大嫌いなのよ。
 昔、阿呆な上層部が言い出したこの美辞麗句のせいで一体何人の貴重な人材が失われたことか…」
この辺はいかにも上層部嫌いで現場派な霞らしい。
「後方の安全な防空壕に引きこもって現場に責任を負わせる事しか知らないお偉いさんに戦場の何が分かる。」というのが彼女の持論である。

15 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:18:42.22 ID:dR+h7kvV0.net
「好きなら好きで良いじゃない、そんな面倒くさい事考えてないで。
 自分の気持ちに素直になりなさいな…私はアイツの事は上官として信用はしてないけど、一人の男としては友達を任せるくらいに信頼はしてるから。」
提督にはきつく当たる事も多い霞だが、決して提督の事が嫌いな訳ではない。それなりの理由がある。
なんでも前世で上層部からの理不尽な叱責のせいで彼女達18駆の司令が割腹自殺してしまったらしいのだ。
その人はかつて私の艦長をしていた時もあったのでその人の事は私も良く知っている。非業の死を遂げたと聞いた時はショックだった。
その事が彼女の心に暗い影を落としている原因なのは間違い無いだろう。ちょうど私の名誉が戦後に貶められたのと同じように。
そんな事があったから彼女は提督にはそんな事になってほしくない。そんな感情があるからつい厳しい言葉を提督に掛けてしまうのだろう。
現に以前提督が部隊の損害から海域を途中撤退した時、上の連中が提督の陰口を言っていると聞いた彼女が自分の事の様に怒っていた事を私は覚えている。

16 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:18:56.71 ID:dR+h7kvV0.net
「…信用と信頼…か…」
「…ガラにも無い事言ったわ…不愉快だったら忘れて。」
「いえ、少し気持ちが楽になったわ。」
「そう…良かった。」
満足げに霞は呟いた。
「だったら今からでもアイツの所に行ってアンタの思いを伝えてきなさいよ。」
「えっ?今から!?」
「兵は拙速を尊ぶってかの孫子も言ってるわ。グズグズしてアイツを誰かに寝取られたらそれでお終いよ。」

17 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:19:08.52 ID:mZediC530.net
熱いドロリとした定期

18 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:19:09.34 ID:dR+h7kvV0.net
「わ、分かったわ…行ってくる。」
「また途中撤退なんてしてきたりしたら私がアンタの事を雷撃処分するから覚悟しときなさいよ。」
恐ろしい事を言っているが顔は笑っている。不器用な彼女なりの私へのエールなのだろう。
「なんならそのままアイツと夜戦に突入してきても良いわよ。アンタの同室の雪風には私から言っておくから。」
「茶化さないでよ…」
と、霞に見送られて私は提督のいる執務室に進撃した。

19 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:19:27.01 ID:dR+h7kvV0.net
「提督、いらっしゃいますか?」
「居るぞ、入れ。」
「失礼します。」
そう言って私は執務室に入る。今日の秘書艦は長門さんのはずだがすでに仕事を終えて部屋に帰ったのか姿は無かった。提督一人なら好都合である。
「…何か用かな?」
いつもと変わらない表情で提督は問いかけて来た。
ずるいと思う。昨晩あんな告白をしておいて至って平静なのだ。これではこれから思いを伝える私の方が緊張してしまう。

20 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:19:30.35 ID:FnT0VQ060.net
毎秒勃てろ

21 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:19:45.16 ID:dR+h7kvV0.net
「…提督、昨日の話なんですが…」
「…」
「私は…」
「ストップ、少し心の準備をさせてくれ。」
前言撤回。ポーカーフェイスを装ってはいるが提督は提督で緊張しているらしい。現によく見ると緊張からか手が震えている。

22 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:19:58.73 ID:dR+h7kvV0.net
「…よろしいですか?」
「…あぁ、こちらは大丈夫だ。」
少し深呼吸をして気持ちを落ち着けていた提督は覚悟を決めた様子で私の事を見てくる。言え、この人への思いをぶつけるんだ。と自身を鼓舞する。
「…提督、あれから少し自分でも考えました。私は本当にあなたの事が好きなのか、
今返事をして良いものなのか…そして、霞ちゃんに言われた言葉で決心がつきました…」

23 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:20:13.86 ID:dR+h7kvV0.net
「私もあなたの事が好きです。」

「…そうか、ありがとう…」
「…なかなか恥ずかしいものですね。思いを伝えるというのも…」
思わず提督から顔を背けてしまう。これで提督と晴れて恋人同士である。
他の提督LOVE勢の事を考えるとまだ問題が無いわけでは無いが、まぁ後の事は後で考える事にして今は彼と恋人同士になれた事を喜ぶとしよう。
「昨日は俺の方がそれをやったんだ。初霜がやらないというのも少々ずるいと思わないか?」
少々意地の悪い顔をして提督が言う。
「…意地悪…」
「俺が悪かったよ、そう拗ねるな…」

24 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:20:27.95 ID:dR+h7kvV0.net
「…提督…恋人同士といったらアレですよね。」
多少は反撃しても構わないだろう。私は唇を提督に向ける。
「…」
「…悪いと思ってるならそれなりの謝意を見せてくださいよ。」
「…分かった。」
私は軽く口付けしてくるくらいに思っていたが、提督は私の事を抱き寄せやや強引に唇を合わせてきた。
だが、こういうのも悪くないと思う。

25 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:20:31.09 ID:5R2Isygk0.net
思いついたら立てろ

26 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:20:43.92 ID:dR+h7kvV0.net
「…ぷはっ」
30秒かそこいらだろうか、長い口付けを終え唇同士が離れる。キスの間に混ざり合った唾液がこぼれ落ちる
「…初霜、君が良ければで良いんだがこの続きもどうだ…?」
「続き?」
「まぁ、平たく言えば君をこのまま抱きたい。無論、夜戦的な意味で…」
「っ!?…分かりました、提督に任せます。」
「…無理しなくても良いんだぞ。」
「私もここまでしといて今更後には引けませんよ…よろしくお願いします。」
同室の雪風には…霞が何とか上手く伝えてくれる事を祈ろう。
「流石に執務室でするわけにもいかん。俺の自室に移動しよう。」
「はい。」
そう言うと私は提督の腕に抱きつく。

27 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:20:52.91 ID:SH3Hms0O0.net
毎秒立てろ

28 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:21:01.19 ID:LMUJ20H30.net
ガチガイジ小関直哉

29 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:21:08.85 ID:dR+h7kvV0.net
青葉にでも見られたら面倒だが、いずれにせよ私と提督がこんな関係なのは遅かれ早かれバレてしまうだろう。
現在私が提督に恋心を抱いてる事を明確に知っているのは21駆メンバーと霞、雪風くらいだ。
彼女達には何度かこの件を相談した事がある。彼女達は信頼できるから良いとしよう。
そして問題はその他の艦娘である。この前のバレンタインの件で私も提督狙いである事が少々鎮守府に広まってしまっている。

30 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:21:13.27 ID:psX88YYi0.net
SSもいいけど絵も上げて欲しい

31 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:21:26.02 ID:dR+h7kvV0.net
もちろん口伝えの噂なのでどこまで広がっているかは分からない。
だが秘書艦を務める事が多いとはいえ提督と一緒に居る時間が増えれば怪しく思う艦娘も多くなるだろうし、
何かの拍子にイチャイチャしてる所を目撃される可能性もある。そして人の口には戸は立てられない。なので私は開き直る事にした。
「初霜…」
「これくらい良いでしょ。」
「誰かに見られたら…」
「その時はその時。誰かに会ったら私が堂々と宣言しますよ。『私はさっき提督と恋人同士になりました。』って。」
やれやれ、といった表情で提督は私と共に自室へと向かう。


―これよりR-18パート。苦手な人は撤退推奨―

32 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:21:27.87 ID:RiFdE47c0.net
小関直哉定期はもっとやれ

33 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:21:43.86 ID:dR+h7kvV0.net
 特に誰かに目撃されるという事も無く私達は無事提督の自室に着いた。
「汚い部屋だが勘弁してくれ。とりあえずベッドにでも腰掛けてて。」
 汚い部屋と形容したがそこまでの汚部屋という訳でもなくそれなりに整理はされている。提督は奥で軍服を脱いでいる。これからする事を考えると少し不安だが後はなるに任せるしかあるまい。

「…初霜。もうそちらは大丈夫かな?」
「準備」を終え私の隣に座った提督はそう尋ねてくる。
「…はい、準備万端ですよ。」
 その言葉を合図に提督は私を自室のベッドに押し倒した。鍵はかけてあるし、提督の自室なら執務室の様に急に誰かが入って来るという事も無いだろう。

 怖い

 だが、同時に提督と一つになりたいという願望が心に浮かぶ

34 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:21:58.30 ID:onR99H6i0.net
毎コンマ立てろ

35 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:21:59.70 ID:dR+h7kvV0.net
 結局私はその願望に忠実になる事にした。

 提督の唇と私の唇が重なり合う。彼はフレンチキスで済ますつもりだったのだろうがそうはさせない。
 私は腕を回して提督の体を半ば強引に抱き寄せる。彼は一見優男な印象をうけるが腐っても軍人で
ある。体はがっしりとしている。私の様な小娘一人抱きついたくらいでバランスを崩す事は無かったが、
彼は私の行動に驚いたのだろう。一瞬ひるんだ彼の口内に私はやや強引に舌をねじ込み蹂躙を開始する。
ここまで戦況は提督の有利だったがここらで多少反撃してもいいだろう。

36 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:22:01.56 ID:YytQETJha.net
加藤「ミズノ、弄るぞ。」

37 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:22:10.71 ID:wRhms8Sk0.net
>>26
「…初霜、君が良ければで良いんだがこの続きもどうだ…?」
「続き?」
「まぁ、平たく言えば君をこのまま抱きたい。無論、夜戦的な意味で…」
「っ!?…分かりました、提督に任せます。」


うーんこの

38 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:22:15.51 ID:SYMHTVY90.net
作者はなんで特定されたん?

39 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:22:19.54 ID:dR+h7kvV0.net
一瞬ひるんだ提督もすぐに我に帰り迎撃を開始する。
 舌を激しく絡ませながら提督は器用に私の服のボタンを外し、ブラをずらして小ぶりな乳房をあらわにする。そのまま提督は唇を離し左指で左の乳首を、舌先で右の乳首の愛撫を始めた。
 先程まで海上で訓練していたし、あまり良い香りはしていないだろうな…と思うがそれは仕方が無い。それに火薬の匂いなどは既に体に染み付いていて今更洗って落ちる物でもない。
 少なくとも重油と火薬と潮の混ざり合った香りが世間一般で言う少女の香りと間逆の物である事は確かだろう。でも存外提督は特に嫌な顔はしていないのでこれはこれで興奮してくれているのかもしれない。

40 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:22:33.67 ID:dR+h7kvV0.net
そんなくだらない事を考えているうちにも提督の愛撫は激しくなってくる。
「んっ、うん、あっ…」
 自分でするのとは全く違う感覚に私の嬌声は自然大きくなる。
 提督は攻め手を休めず残った右手の指を私の秘部に進出させる。ショーツの中に手を入れ触られてビクンと体が跳ねた。他人に触られるのは当然初めての事であるので反応も大きくなる。

「初霜、弄るぞ。」
「はい…提督…初めてなので優しく…」
「了解。」

41 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:22:46.68 ID:dR+h7kvV0.net
提督はそう言われた通りゆっくりと私の秘部を触る。割れ目に沿って指を転がし、弄り、確実に私に快楽を与えてくる。秘部からは早くも愛液が染み出し卑猥にクチュクチュと音を立てていた。
「うっ、ああっ、提督…」
「濡れてきてるな。中に挿れても大丈夫かな…?」
 そう言って提督は中指を立てて秘部への挿入を始める。
「待って、心の準備が…」
 私も年頃の少女なので何度か自分でした事はあるが、怖くて膣内にまで指を挿れた事は無かった。

42 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:22:59.31 ID:dR+h7kvV0.net
「…肩の力を抜いて、怖かったら目をつぶっておくと良い。」
「はっ、はい…っ、あぁっ、うぅん…」
 提督の指が私の膣内に侵入して来た。初めての異物感に戸惑うが、やがてそれは快楽と興奮へと変化していく。
「ああっ…はぁ…提督、気持ち良いです。」
「それは良かった。痛かったらどうしようかと思ったよ。」

43 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:23:12.74 ID:dR+h7kvV0.net
しばらく提督の愛撫を受けて快楽と興奮を高ぶらせていた私だが、そろそろ体が火照ってきてしまった。それに提督の単装砲も興奮して巨大化しており発砲許可を今か今かと待っている様にも見える。
「…提督そろそろお願いします。」
「ああ。その前に初霜も服脱ごうか。多分汚れるだろうし。」
 提督に言われて私も服を脱ぐ。

44 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:23:18.67 ID:bvKPM6O70.net
毎日立てろ

45 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:23:24.37 ID:dR+h7kvV0.net
「あ、あの、あんまりジロジロ見られると恥ずかしいです。」
「ああ、すまん。初霜が綺麗でつい、な。」
 そう言って提督は目を逸らす。今更裸を見られて恥ずかしいも何も無いが服を脱いでる所をねっとり視姦されるのはあまり気分の良い物ではない。

 服を脱ぎ終え戦闘を再開する。戦況はこちらの不利だが、まぁこちらは「初陣」だし仕方が無い。
「初霜…もう我慢出来そうに無い。中に入れるぞ。」
「はい。」

46 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:23:32.31 ID:yf/XuMzVa.net
毎秒立てろ

47 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:23:42.83 ID:dR+h7kvV0.net
そう言って提督は私を押し倒した格好のままで秘部に巨大化した「単装砲」を押し当ててきた。お互いから分泌された粘液同士が絡み合ってヌチャヌチャと音を立てる。
これが私の中に入る事を考えるとなんとも複雑な気分になった。
 しばらく粘液同士を絡ませていた提督だったが意を決したのか、ついに肉棒を膣内に挿入してきた。そして提督は挿入させた勢いのまま私の処女膜を貫く。
「ぐっ…くぅっ…痛っ…」
「…すまん、もっと優しくするべきだった。」
「…大丈夫、こんなの戦場での負傷に比べたら…っうん…」
 私の秘部からは先程から赤い血が愛液と交じり合って垂れている。初めての時は気持ちよくなれないとは聞いて覚悟はしていたが、なかなかきつい物がある。
だからといって提督に余計な気遣いをして欲しくは無い。

48 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:23:45.40 ID:FnT0VQ060.net
全板に立てろ

49 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:23:54.85 ID:dR+h7kvV0.net
「あっ…くっ…提督…私は大丈夫だから…提督の好きに動いて。」
「だが…」
「いいから…すぐに慣れると思います…だから…」
「…初霜。」
 そう言うと提督は私を強く抱きしめてキスをしてくれた。
「無理をするなって言ったろう?」
「…提督、心配しないでください。私はこうして提督と一緒になれて嬉しいんです。だからこれくらい大丈夫です。続けてください…お願いします…」
「…分かった。俺も出来るだけ痛くないようにする。」
「お願いします。」
 そう言って提督は行為を再開した。肉体同士がぶつかる音が室内に響く

50 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:24:10.93 ID:dR+h7kvV0.net
初めは痛いだけだったがやがて慣れてきたのかその痛みも多少和らいできた。その代わりに提督のモノが私の中を動くたびに膣内で痛みより快楽が占める比率が大きくなってくる。

「うぅっ…あぁ…提督…気持ちいいです。」
「俺もだ…」
「良かった…提督も私で気持ちよくなってるんですね…っうん!」
「…正直言うと、もうこっちも余裕が無くなってきた。」
 ピストン運動を続けながら提督が呟く。正直こちらも限界が近づいている。
「私も…イキそう…提督、今日私安全日なんです。だから…中にっ!」
「初霜っ…もう限界だ…」
「はい。提督、いつでも…どうぞ。」
「うっ…くうっ…」
 提督はそのまま私の中に精液を発射した。熱いドロリとした精液が私の子宮に注がれていくのが分かる。

51 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:24:12.93 ID:VNmG8+Gy0.net
オメガ小関定期

52 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:24:24.88 ID:dR+h7kvV0.net
「イクっ…イっちゃう…」
 殆ど同じタイミングで私も達してしまった。はぁはぁという二人の荒い呼吸が室内に響いた。

「…もし直撃したら責任は取らせてもらう。」
 抱き合いながら提督が呟く。
「…はい…その心構え、立派だと思います。」
「男としてそれくらいは…な。」 
 上官が部下を孕ませたとあれば色々と問題になるだろうがその時はその時と開き直る事にした。

53 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:24:39.97 ID:dR+h7kvV0.net
「初霜に渡したい物がある。」
 事後、しばらくベッドの中で私は提督と抱き合っていたが、提督はそう言ってベットを離れ机の中から一つの小さな箱を取り出し私に手渡してきた。
「なんですかこれ?」
「開けてくれれば分かる。」
 恐る恐る箱を開けると中には指輪が入っていた。埋め込んである宝石はトパーズだろうか?
「ええっと、これは…いくら何でも気が早すぎませんか…?」
「…そう言われても仕方が無いだろうな。だがそれは結婚指輪じゃないんだ。」
「と、言いますと?」
 提督が語ってくれた話をまとめるとこういう事だった。
 何でも少し前に軍で、ある程度錬度が高い艦娘を対象にした強化計画が発動されたらしい。艦娘の能力にはある程度リミッターが掛けられているが
それを一定値解除してより艦娘を強化する事がその計画だ。だが安全の為に掛けられたリミッターを外したのでは艦娘にも負担が掛かるし、なにより本末転倒である。
そこで艦娘に無理の無い範囲で安全にリミッターを解除するのがこの指輪の効果らしい。提督が艦娘に指輪を渡す様を結婚に例えて「ケッコンカッコカリ」などと呼ばれているそうだ。

54 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:24:51.87 ID:dR+h7kvV0.net
「そういう事だからこの機会にと俺は君への告白に至ったわけだ。」
「何故今に告白なのかと思ったらそういう事があったんですか…」
「君への思いは本気だぞ。」
「それくらい提督を見てれば分かりますよ。馬鹿にしないで下さい、私はこう見えても提督より年上なんですよ。」
 私の生まれは1933年。今年で81歳である。艦娘の歳の数え方がそれで良いのかどうかは知らないが。
「それはそうと是非とも指輪を受け取ってくれないか?」
「もちろんです、ありがとうございます。ところでこの宝石も元々ついていたものですか?」
 受け取った指輪を色々な角度から見ながら私は尋ねる。
「いや、それは俺の注文だ。金に関しては心配するな。それくらいの蓄えはあるし軍隊生活じゃ特に使う機会も無いしな。」

55 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:25:03.18 ID:dR+h7kvV0.net
「でも加工しても指輪の効果って大丈夫なんですか?」
「その指輪を作った技術部の連中に頼んでしてもらった物だから安心してくれ…艦娘の誕生日って起工日と進水日と就役日のどれにあたるか分からなかったから初霜の進水日の11月の誕生石であるトパーズを選ばせてもらった。問題無かったかな?」
 私の進水日は11月4日である。正直人間で言う誕生日がその三つの日のどれにあたるかは私も分からない。
「…それに関しては問題ありません。それにしてもトパーズですか…」
 トパーズの石言葉は誠実、友情、そして「潔白」。汚された私の名誉の事を思うと偶然と言えばそれまでだろうが悪くない意味を持つ石だ。
「トパーズは嫌いだったか?」
「…いえ、大好きです。」
「それは良かった。早速つけてみてくれないか?」

56 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:25:15.26 ID:Kl62HFIha.net
毎刹那立てろ

57 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:25:16.64 ID:dR+h7kvV0.net
 言われた通り指輪を左手の薬指につける。大きさはぴったりである。そして同時に力が湧いてくるような気がした。
「どうですか?」
「うん、似合ってる。初霜は可愛いな。」
 面と向かってそんな事を言われると照れてしまう。
 私はお返しとばかりに提督に口付けした。


(終わり)

58 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:25:50.39 ID:dR+h7kvV0.net
オメガ全集
http://www.butagoya.com/uploda/file/up1065.zip

オメガイラスト集
http://i.imgur.com/L4PRSCh.jpg
http://i.imgur.com/241wGR0.jpg
http://i.imgur.com/K9K7FSC.jpg
http://i.imgur.com/jhZpFPV.jpg

59 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:25:59.89 ID:rE/YldGp0.net
>「…肩の力を抜いて、怖かったら目をつぶっておくと良い。」

優しい(確信

60 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:26:20.29 ID:dR+h7kvV0.net
初霜
http://i.imgur.com/n41uXuR.jpg
http://mc-liners.main.jp/gunneta/img/28d.jpg
       r'´ _`ー、
     r ' ~ ̄ ~⌒ヽt
    jキ●'~ ̄⌒ ヽ●、
   / .‖/ レ  >トkヽ ,\
    !   { .l二  ー-:~,) ノ  )  どうしてこんなことに・・・
    | キ ヾヽ 丶  .ノ乃, ノ'
   ハ ト .ミV ⌒ ノ./<
    >メ;」三X彡イ   `ー
     '  `'' '^ ' `.`

61 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:26:31.87 ID:dR+h7kvV0.net
        ,/´   `ヽ=、
       / __,,,   = _ヽ
     ,,ノ´ ~        `丶、
     /__   _   ‐       )
    ./○/ ´ ,,i  ∧  ヽ\ ○ト、
  /   /  / ! /  ゝ、 ト ヽ ゝ `\
  /   /  /  V   .-‐'| キv  |  ~ヽ
 ‖ ,  i  〈 ̄~`   _., , , ,ー'《 ヾ  ' ヽ
 |  |  l 《 lー-ー     ̄~  l' ハ   ,l  どうしてこんな事に…
 <  ,|  l ハ ヽ   丶  /// ノノ  |  |ノ
 ハ  ヽ 、 ゞ ヘ   _,,,,__   /〃  !,,ノ'´
  .ヽ    、 `、ミ, ´    ,ィ´ /,,イt、_

62 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:26:41.98 ID:mM6Z9+lWK.net
引っ越したかもしれないってマジ?

63 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:26:42.33 ID:psX88YYi0.net
>>58
サンキュー

64 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:26:58.16 ID:dR+h7kvV0.net
            /:::::::::::::::::::::::::::::\       し  らい
           /::::::::::::::::::、::::::::l:::::::::::ヾ     ∠_  ⊥L   ⊥  _l_  イ  l´ '^i| `l
          j::::::::ハ::ト、:::ハ::/W戈::::::t      ├‐┤ ナト   /亅 _/  ナ  !、∠| 丿
          l:::::::l ≒=V、゙' ≠'_ィ ゙i:::::!        ̄
   l⌒l      l:::::::l ー,┰r  ィ┸'′l:::::!      出身地 : 兆海道
   l─l     l:::::::! ` ̄ h    /::::::l      
   l;;;;;l     l:::::::ヘ  、__, ィ ハ::::::l      趣味 : ローカルアイドルの追っかけ
   /;;;;;;!     l::::ハ::゙ト、 ヽ='´ /  И:!      
  ,;';;;;;;;;丶    V V 卜--一く__'″      特技 : 民族舞踊
r┴--っ_|       ,ィ┰'!     | ┃|`ー--、   151cm 40kg 76-56-76
http://i.imgur.com/GqlKLJz.png http://i.imgur.com/NjjtcbW.jpg http://i.imgur.com/boJEysH.jpg

65 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:27:24.33 ID:dR+h7kvV0.net
オメガ・白井カナチAA集
http://www.butagoya.com/uploda/file/up1174.zip

66 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:28:03.44 ID:xdW9Fqhi0.net
立てたり立てなかったりしろ

67 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:28:31.24 ID:GJEE2VSb0.net
特技民族舞踏ほんと草生える

68 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:29:24.52 ID:dR+h7kvV0.net
僕はオメガくんを研究しているジェイムズです。よろしく。
今日はオメガくんのSSから読み取れる、彼自身の人となりについて考察したいと思います。

69 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:29:33.46 ID:skdl0GrFp.net
毎秒立てろ

70 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:29:39.92 ID:dR+h7kvV0.net
まず私が注目したのは、SSの中での提督とヒロインとの人間関係です。
彼のSSは大きく分けて、

@艦これのキャラ同士の交流を描いた、山場もオチもない起承転結のハッキリしない主婦の井戸端会議染みたSS
A提督とヒロインの恋愛を主題とした、彼自身の欲望を投射したクッソ気持ち悪い携帯小説もどき

の2種類に分類できると思います
(但し、純粋に提督とヒロインの恋愛を主題としたSSは全体で見るとかなり少なく、殆どがキャラクター同士の交流を描いたものです)。
その中で今回、焦点を当てたいのは後者であるAのタイプのSSです。

71 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:29:45.38 ID:LMUJ20H30.net
ん?

72 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:29:46.26 ID:Cc8MMVx90.net
神定期

73 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:29:50.81 ID:dR+h7kvV0.net
なぜなら後者の場合は、自己投影されたオメガくん自身が「提督」として登場するため、
前者と比較した場合に彼の願望や潜在意識がより強く表れていると考えられるからです。
後者のSSの方が彼の人物像を読み取りやすいと言えます。

74 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:30:04.89 ID:dR+h7kvV0.net
では具体的に彼の人となりを考察します。
今回は、彼の代表作とも言える「ケッコンカッコカリ〜初霜の場合〜」四部作を中心に取扱います。
このSSを読むと、ヒロインとの間に二種類の人間関係が存在している事が見てとれます。

75 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:30:07.52 ID:GeXRS59HM.net
小関直哉くん!
直木賞受賞はまだかな?

76 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:30:10.22 ID:fVHLeLsZ0.net
またなんかはじまった

77 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:30:18.19 ID:dR+h7kvV0.net
それは、

A.恋人という私的な関係
B.提督と部下という職務上の事務的な関係

の2種類です。
Aに関しては、物語の中で主題として語られています。恋愛を描いたSSなので当然です。
ヒロインが提督との恋人関係を築こうとする話や、築いたばかりの頃の描写を主軸に物語が展開されます。

78 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:30:31.22 ID:dR+h7kvV0.net
しかしBの人間関係に関しては物語の開始時点で既に成立しています。
他のSSでも言える事ですが、その関係を築き上げるまでの過程や、知り合う時の描写は一切無い場合の方が多いのです。
暗黙の了解、物語の前提として「提督と、それを敬愛する部下」という人間関係が問答無用で成立しており、
それを下敷きに恋愛関係を築く、というパターンの話がオメガくん恋愛SSの王道パターンと言えます。

これらの事からいくつかの事が推察できます。

79 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:30:46.74 ID:GTjWcxIGp.net
なんでこればっか晒されとるんや

80 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:30:47.15 ID:dR+h7kvV0.net
(1)彼自身、他人と新しく人間関係を築くのが得意ではない。
 だからそのような描写はしないし、できない。
 オメガくんの内向的な性格がSSに反映された結果ではないかと思います。

(2)私的な人間関係よりも職務的、事務的な人間関係に安心感を覚えるタイプの人間である。
 これは現在彼のまわりには私的な人間関係よりも、事務的な人間関係の方が多いことを表しているのではないでしょうか。

(3)他人とのコミュニケーションに対する不信感
 彼はおそらく、私的な恋愛関係や交友関係だけでは他人を信用することができません。
 根底に事務的な上下関係があって初めて、相手からの尊敬や恋愛感情を受け入れることができるタイプの人間なのではないでしょうか。

81 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:31:04.49 ID:dR+h7kvV0.net
総じて彼のSSには、彼自身の持つ人間関係の希薄さや他人への不信感が表れていると言えます。

82 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:31:27.63 ID:dR+h7kvV0.net
次に「視点」の問題について考察します。
今回取り上げた「ケッコンカッコカリ〜初霜の場合〜」というSSはヒロインの一人称によって物語が展開していく形式をとっています。、
これに関してはよく、彼自身の女性化願望が秘められているのではないか、同性愛的な嗜好があるのではないか、という指摘がなされています。
私もその通りだと思います。

しかしそれ以上に、オメガくん自身の自己愛が強く反映された結果ではないか、とも思います。

83 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:31:39.90 ID:dR+h7kvV0.net
ではここで、みなさんのお手元にあるZIPファイル「オメガくんの軌跡完全版(仮)」をご覧ください。

意外に思うかもしれませんが、オメガ文学全51作
(「仮.txt」はなんJに投稿された「ケッコンカッコカリ〜初霜の場合〜その後」が貼られているだけなので除外します)
の内で、明確な一人称視点で書かれたSSは実は9作しかありませんでした。


以下に一人称視点で描かれている9作品を挙げます。

84 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:31:51.40 ID:dR+h7kvV0.net
・「お帰り」
・【艦これ百物語】ビスマルクの体験した話
・ケッコンカッコカリ〜初霜の場合〜 VS提督LOVE勢の巻 後編
・ケッコンカッコカリ〜初霜の場合〜 姉妹への報告の巻
・ケッコンカッコカリ〜初霜の場合〜
・ケッコンカッコカリ〜初霜の場合〜その後
・海外艦参戦! 前日譚
・大きな貴婦人と小さな騎士 後編
・約束

85 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:32:03.79 ID:dR+h7kvV0.net
これは地の文に明確に一人称が登場したものだけを挙げています。
実際にはオメガくんの書く文章は、一人称視点と三人称視点が入り混じっています。
この視点の混同は、彼の「てにをは」の使い方や語句の修辞構造が出鱈目であることも相まって、
彼のSSがどのような視点から描写されているのか、特定することを非常に困難にしています。

86 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:32:20.34 ID:dR+h7kvV0.net
三人称で語られている文章の中でも、以下のような一人称視点が突如として混じってきます。

「その後しばらく提督は3人の艦娘と話していたが途中で執務室のドアをノックされた。」
「見ると一隻のイ級が有効打を与えようと単艦で接近しているのが艦橋からも見えた。」
「自分の船体が鋼鉄の船体ではなく丸みを帯びた女性の身体になっていた。それと同時に意識が覚醒してくる。」
「海上にはいくつもの水柱が上がっているがまだ手応えは無い。」
「怖いとはどういう事だろうと思いながら漣の言葉を聴く。」
「2発の核を喰らい「戦艦」長門の船体はボロボロだった。我ながらよく浮いていられるものだと不思議に思う。日本から一緒に連れてこられた酒匂はすでに一足先に逝ってしまった。」

87 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:32:31.54 ID:dR+h7kvV0.net
では何故このような視点の混同が、殆ど全てのSSに渡って発生しているのでしょうか。
実はこの原因こそが、ヒロインたちへのオメガくんの自己投影にあるのです。

88 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:32:41.73 ID:dR+h7kvV0.net
SSの中でヒロイン達が敬愛する提督は、オメガくんの考える「理想の自分」です。
例えば、提督の部屋は「汚い部屋と形容したがそこまでの汚部屋という訳でもなく」と描写されています。
現実には彼の部屋は散らかっている。しかし汚部屋とは思われたくない。自分の部屋はきっと汚部屋ではない筈だ。

「一見優男な印象をうける」のに「体はがっしりとしている」。
自分は体を動かすのは好きではないけれど、理想の自分は鍛え上げられた体を持っている。
そんなコンプレックスと、その裏返しの願望が込められています。

89 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:32:57.08 ID:dR+h7kvV0.net
ヒロインたちは決して提督(=オメガくん)を否定しません。
○○だけど××、という語法で彼の欠点を挙げつつも肯定します。
彼女たちはオメガくんの理想像に憧れるオメガくん自身の投影だからです。

提督とヒロインの恋愛関係を主題としているように見えてその実、
SSに描き出されているのはオメガくん自身の「理想の自分」への自己愛なのです。
この自己愛に関しても、彼の人間関係の希薄さが反映された結果だと思います。

90 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:33:09.69 ID:psX88YYi0.net
この駄洒落を解説されるのを100倍酷くしたような考察ほんと気の毒

91 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:33:10.13 ID:dR+h7kvV0.net
他人の心理を想像したことは無いし、できない。
→友人や恋人が自分に対してどのような思いを抱いているか、具体的に描写することができない。
 →だから三人称の視点でSSを書くことができない。
  →だったら一人称でSSを書いて、主語だけ三人称や固有名詞に置き換えよう。

ここで視点の混同が起きるわけです。

92 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:33:11.20 ID:6WgzSTlp0.net
考察ニキはこれを全部読破したのか…

93 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:33:25.65 ID:dR+h7kvV0.net
もう色々と面倒になってきたので、そろそろオメガくんの人物像をまとめます。

自己肯定感が低く承認欲求が強いものの、他人と人間関係を築くことにはネガティブな感情を抱いている。

これがSSから読み取れる彼の人物像です。

94 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:33:35.71 ID:onR99H6i0.net
仮に俺がオメガくんの立場だったらガチで自殺するわ

95 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:33:41.70 ID:dR+h7kvV0.net
最後に、
文学作品の良し悪しは読者にどれだけ情景やイメージを想起させられるか、という点で決まると思います。
それを踏まえて読んでみると、オメガ文学は素晴らしいと言えます。
彼のSSには、作者の人物像を読者に伝える圧倒的な表現力があります。
「作者」が見えすぎて怖い程です。
だからこれは、誰が何と言おうと素晴らしい小説です。

96 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:33:57.67 ID:dR+h7kvV0.net
もしオメガ文学未読の方が居るならば、文章の裏に潜んだオメガ君の心理や願望を考えながら読んでみると、より一層楽しめるかもしれません。
むしろ、そこにこそオメガ文学を読む楽しみがあると言っても過言ではありません。

彼のSSは示唆に富んでいます。
現代社会を生きる人間で、人間関係や他人とのコミュニケーションに悩みを抱えていない人間は居ないでしょう。
オメガ文学の研究は、そういった我々の悩みに解決策を提示してくれるかもしれません。

97 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:34:12.02 ID:KGaVs4nR0.net
第一回オメガ文庫ライトノベル大賞受賞作やぞ

98 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:34:32.03 ID:iGO0lvB+a.net
死体解剖やめろ

99 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:34:34.61 ID:dR+h7kvV0.net
もう飽きてきたので以上で考察を終わります。
さようなら。


出典
なんJオメガ文学研究部
http://orpheus.2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1436789891/

100 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:34:49.53 ID:uGw8EsEOp.net
考察ニキやんけ!
ぐう有能

101 :初霜とこたつでイチャイチャする話.txt:2015/07/18(土) 12:35:30.47 ID:dR+h7kvV0.net
提督は書類を机の上、正確に言えばこたつの上に置くと大きく伸びをした。
そんな彼の様子を見て本日の秘書艦である黒いブレザーと黒い髪。そしてそれに良く映える赤い瞳が特徴の少女。初霜はそんな彼の様子を見てお茶を差し出す。

「お疲れ様です。今日はこのくらいにしましょう。」
「ありがとう。……君の淹れるお茶は美味い。疲れも吹き飛ぶ。」
提督は彼女の差し出したお茶を啜ると一息ついてそんな事を言う。
「あら、褒めても何も出ませんよ?」
「本心だよ。」
そう言って提督はお茶を置くと初霜を手招きする。
「いつまでも外にいる事は無い。入りなさい。」
「では、お言葉に甘えて……」

102 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:35:39.35 ID:1TFOC+Sjp.net
どうしてこんなことに…

103 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:35:50.34 ID:Bu3PT3d70.net
すばらし菓子

104 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:35:51.41 ID:jKMoyFut0.net
カナチ美化イラスト好き

105 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:35:54.44 ID:LMUJ20H30.net
他人ごとながら死にたくなってきた

106 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:36:19.79 ID:dR+h7kvV0.net
そう言って初霜もこたつへ潜り込む。
戦闘においても私生活においてもしっかり者(若干天然気味な所はあるが)な彼女だが、人である以上弱点も勿論ある。

その弱点の一つがこたつだ。
というのも彼女、一度こたつに入るとたちまちだらしなくなってしまう。普段のしっかりしている様子など嘘の様にぐでーんのだらーんのでろーんになってしまうのだ。何となく擬音で察して欲しい。

鎮守府では寒い中での士気高揚の為という言い訳で、このくらいの時期になると各所にこたつを出す。待機中や非番の時には自由に入って良い事になっており、この時期は至る所で暖を取る者や妖精さん達の姿を見る事が出来る。

無論中には「かえって士気の低下になる」とそれを快く思わない者(具体的に言うと伊勢がいつも以上に怠けて困る日向と、本人の体温が高いせいで一緒に入った者が漏れなく焼き鳥になり、挙句そのまま熱源にされかねない加賀。)も居るが、
現代日本は民主主義国家だ。その原則は鎮守府にも当てはまる。こたつ撤去反対派の数が圧倒的な現状、当面こたつが取り払われる事は無いだろう。何だかんだでそんな中でも皆しっかり戦果は上げている。

107 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:36:33.50 ID:dR+h7kvV0.net
話を戻そう。

各所という事でこたつは執務室にも設置してある。提督も特別寒い時や自由時間の時はしょっちゅうお世話になっている。提督はそれで良い。問題は秘書艦である初霜だ。

彼女は自身がこたつに入るとだらしなくなってしまう、という弱点を自覚している。なので極力執務中はこたつに入らない。多少寒かろうが我慢する。いくら提督から誘われようが絶対に入らない。
そして執務が終わり、気にせず好きなだけこたつでダラダラ出来るこの時が最近の彼女の楽しみの一つだ。そしてそんなこたつに入ってぐでーんのだらーんのでろーんになっている彼女を眺めるのが最近の提督の楽しみの一つでもある。

108 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:36:43.23 ID:KTHv2HzA0.net
なんJのフランツカフカ

109 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:36:48.52 ID:dR+h7kvV0.net
提督の手招きに応じてこたつへ潜り込み、今宵もしばらくこたつの素晴らしさを味わっていた初霜だが、提督の手元にある先程まで彼が書いていた書類を見ると意識をそちらへと移した。

「渾作戦の書類ですか?」
「ああ、さっきようやく一段落ついたところさ。新しく入った子達の編成やら上への報告やら……特に防空駆逐艦なんか初めて転生してきた艦種。ノウハウも何もあったもんじゃ無いからな。その辺も吟味しなきゃならんし……」
そう言って提督は再び伸びをする。
「今回の作戦は特に大きな被害も無く、上手く事が運んだ。だが、次は敵もここまで簡単にやらせてはくれんだろう。」

渾作戦

この前までパラオ沖を中心に行われていた大規模作戦だ。
本来の目的はパラオ沖の南西、セレベス海で作戦行動を行う英独連合軍を背後から攻撃しようと集結した敵艦隊を排除する事が目的で、「渾作戦」の名称もかつての戦争で行われた同名の作戦名から取られていた。

110 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:37:03.00 ID:dR+h7kvV0.net
太平洋戦争での渾作戦も友軍の支援が目的であったし、それが失敗だったからこそ、今度こそ同じ轍は踏まないという決意の表れだった。
結論から言えば集結した敵艦隊は日本軍によって撃破され、連合軍の作戦も無事成功。その決意は成就された形となった。

独軍は新たに日本へ貸与されるプリンツ・オイゲンを送り届け、ついでに英軍の支援。
英軍は商船のルートの安全向上の為。という異なる目的があった両軍だったがそれなりに協力して作戦を遂行できた様だ。
無論お互いに思うところはあっただろうが、そこはお互い軍人であり軍艦。軍務は忠実にこなす辺りプロである。

両軍共にドラマがあったそうだがここでは割愛させてもらう。

111 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:37:17.74 ID:dR+h7kvV0.net
「今回の作戦は敵が兵力の逐次投入という愚を犯した事が勝因だ。兵力を集中していたこちらが勝って当然。むしろこれから慢心してはいけない。」
「勝って兜の緒を締めよ……という事ですね。」
「その通り。」
そう言って提督は書類を封筒へとしまう。上へ提出するものらしく、それから彼はそれを厳重に閉じるとこたつを抜け出し、執務机の鍵をかけた引き出しへとしまった。

連合軍の作戦が成功し、ドイツからの新たな貸与艦として連合軍と共にドイツから来たプリンツ・オイゲンも無事に日本軍に合流した所で事件が起こった。マリアナ沖に居た敵艦の一部が誘いに乗り、攻勢を仕掛けてきたのだ。
しかし、これは完全に悪手だった。駆逐棲姫を初めとした友軍が健在ならば話は違っただろう。だが、予想に反して早いうちにそれらが日本軍によって駆逐されてしまった為、結果として
少数の増援部隊を小分けにして送る。――戦力の逐次投入という最悪の形になってしまったのだ。
数に劣る深海軍は待ち受ける日本軍の大軍に正面から突っ込む形となり、損害を出すだけに終わった。全てが遅すぎたのである。

112 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:37:19.07 ID:uGw8EsEOp.net
まだやるんか…(困惑)

113 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:37:28.41 ID:dR+h7kvV0.net
「ま、仕事の話はこれで終わり。もう今日はのんびりしよう。」
「そうしましょう。はぁ〜あったかい……」
初霜の左手の薬指が部屋の照明を受けてキラリと光った。この事からも分かるように彼女と提督はケッコンしている。
真面目な彼女がぐでーんのだらーんのでろーんなんてだらけきった姿を見せるのは恋人である提督の前くらいだろう。
そんな少女のレアな光景を微笑ましく見ながらこたつへ入りなおした提督は、ふと心の隅で悪戯心が湧いてきた。

114 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:37:39.68 ID:dR+h7kvV0.net
「初霜、ちょっと。」
そう言って提督は手招きをする。
「何ですか?」
普段とは180度違うだらけきった顔でゴロゴロしていた初霜は提督の方へ顔を向ける。流石に上官兼恋人が自分の事を呼んでいる以上無碍には出来ない。
「一緒にこたつに入ろう。」
「今入ってるじゃないですか。」
「そういう意味じゃなくて……」

115 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:37:48.39 ID:RBppJEhSp.net
死後評価される文豪

116 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:37:51.25 ID:dR+h7kvV0.net
提督はそう言ってこたつ布団をめくり、自身の膝を軽く叩く。
その様子を見た初霜は少し頬を赤らめて提督へ問いかけた。
「えっと……上に乗れって事ですか?」
「……駄目?何なら膝枕でも良いぞ。」
「でも……少し恥ずかしい。」
「……駄目……?」
提督は露骨に悲しそうな顔を作る。押して駄目なら引いてみろ。彼女の良心へと訴える作戦に出たのだ。
「うぅ……そんな顔されたら断れないじゃないですか……」

提督の策は功を奏した。悲しいかな露骨に悲壮な顔をする提督を無視出来るほど彼女はドライではない。もっとも、そんな彼女の事を良く知っているからこそ提督はこの情に訴えるという手を使ったわけだが。
彼は心の中で「計画通り」と、黒い笑みを浮かべているのは言うまでもない。

117 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:37:57.44 ID:nE8+J0VT0.net
汚に入る前の導入があったんか…

118 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:38:04.05 ID:dR+h7kvV0.net
上手い具合に提督に乗せられた初霜は一旦こたつを出て、提督の膝の上にちょこんと座る。それから布団を上からかけたが、やはりどうも落ち着かない様でモジモジしている。
「……提督……その、やっぱり少し恥ずかしいです。」
「今まで何度もこれ以上の事もしているだろうに。」
「それはそうですけど……誰か来ないとも限りませんし……」
「その時は見せ付けてやれば良いさ。」
そう言うと提督はガバッと初霜の頭に顔を埋めた。そしてそのままもふもふしてやる。
「……またこれですか?」
「良い匂いだ。一日中こうしていたいくらいだ。」
「私の匂いと髪でそんなに興奮出来るものなんですか?」
「ああ、興奮する。俺にとってはその辺の違法薬物よりずっと効果的だ。まぁ、ドラッグは嫌いだしやった事も無いが。」

119 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:38:15.11 ID:5GP68TWa0.net
かわいそう

120 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:38:16.17 ID:muKrhMw6K.net
小関くん嫌い
文豪オメガくんすき

121 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:38:19.09 ID:dR+h7kvV0.net
甘い少女の香りに、重油と火薬、そして鉄の匂いが混じった艦娘独特の匂いが提督の鼻一杯に広がる。だが不快ではない。
むしろ、彼にとってはこの匂いは一種の麻薬に似た効果をもたらす。
結果、こたつに入りながら興奮して初霜の髪をひたすらもふもふする提督というある種、シュールな光景が出現する。更に膝から伝わる初霜の尻の柔らかさがそれに拍車をかけた。
「……提督、本当これ好きですよね。」
「ああ、大好きだ。こうしていると日頃のストレスや疲労が飛んでいくのが自分でも分かる。」
「提督が良いなら私はそれで良いけど……流石に執務中や人前では止めてくださいよ。」
そうした提督の性癖は初霜自身が一番知っているので今更どうこう言わない。なので今日も初霜は提督にされるがままもふもふの餌食になっている。

122 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:38:32.87 ID:dR+h7kvV0.net
しばらくもふもふを楽しんでいた提督だが、やがて物足りなくなったのかソロリと腕を初霜の脇腹へと伸ばす。そしてそのまま手で脇腹を撫で回した。
「ひゃっ!?」
「うむ、髪も良いが初霜は脇腹も良い。」
「提督、止めてください。くすぐったいです。さり気なく触らないで下さいよ。」
「いや、魚雷管の角度を直そうとして、つい触っちまったんだ。」
「つい触ったんなら何でそのまま撫で回してるんですか!?第一今私艤装着けて無いですよね?!」

初霜はそうツッコむが提督はそうしたツッコミを無視して初霜の脇腹を撫で回す。この様に初霜の脇腹も提督は大好物だ。
元々は本当に魚雷管の角度がずれていた事があり、提督がそれを直してあげた事がきっかけだ。その時もののはずみで手が
脇腹に触れてしまったのだが、以来、初霜の脇腹の魅力にとりつかれてしまったらしい。

123 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:38:46.09 ID:dR+h7kvV0.net
ケッコンして晴れて恋人同士になって以降は特に顕著で、事あるごとに提督は初霜の脇腹を撫で回している。困った事にベッドの上以外の場でも時々触ってきて、
その度に「魚雷管の角度がずれていた。」という言い訳をするので最近は「魚雷管の角度がずれている。」という言葉はイコール
「脇腹触らせてくれ。」という意味になる、2人の間でのみ通用する暗号と化しているくらいだ。

「良いじゃん、減る物でもあるまい。それに、俺が君の脇腹が大好きなのは良く知っているだろう?」
「そうですけど……そうなんですけど……ひゃんっ!」

124 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:38:56.89 ID:dR+h7kvV0.net
正直初霜は提督のこの行為はあまり好きでは無い。触り方が無駄にねっとりしていて非常にくすぐったいのと、
場所が場所なだけに太ったらすぐにバレてしまうからだ。特に最近は渾作戦の成功を祝って大いに飲み食いしていたので心配だった。
「うぅ……やめて下さい。」
「君が俺の誘いに乗って膝の上に座ったのが悪い。」
「……意地悪。」
「ふむ、初霜は拗ねている顔も可愛い。天使の様だ。」
「調子良いんだから……」
口ではそう言いつつも、可愛いと言われ悪い気はしなかった。脇腹は相変わらずくすぐったいが。

125 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:39:09.96 ID:dR+h7kvV0.net
その後なんやかんやで1時間前後イチャイチャしていたが、気がつくと時計は23時少し前をさしている。
幸いにして脇腹を撫で回される事によって提督に太ったかもしれないという事を気付かれる事は無かった。あるいは初めから太って無かったか、それとも気付いていてもあえて言わなかったのか……
「(とりあえず後で体重を計っておこう……)」
場合によってはそれなりに対策をする必要がある。今回は大丈夫だったが、流石に今後イチャイチャしている最中、最愛の人から「太った?」などと言われたくない。今後も提督は脇腹を執拗に触って来る事は確実だからだ。
「これ以上は明日に響く。ここらが潮時だろう。」
そう言って提督はもふもふとボディタッチを中断する。引き時を見極めている辺り腐っても提督である。

126 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:39:22.95 ID:dR+h7kvV0.net
「提督。」
「何だ?」
初霜はこたつを出て提督へと抱きついた。まさかこんな事をしてくるとは提督も想定外だったので少し動揺する。
しかし、そこは仕事柄多用する事の多いポーカーフェイスで誤魔化した。上官としていつも冷静沈着に振舞っている手前、こんなシュチュエーションで動揺する所を見られたくない。
「人の髪の匂いと脇腹大好きな変態提督にはお仕置きが必要です……目を閉じて下さい。」
提督は初霜に言われた通り目を瞑る。もしもこれが子日や卯月辺りだったらふざけて蒟蒻でもくっ付けて来そうだが初霜に限ってそれは無いので素直に従う。
「いきますよ?」
そのまま初霜は提督へ唇を重ねる。柔らかい初霜の唇の感触がとても心地よい。
30秒かそこいら口付けを続けて、唇を放す。名残惜しげに2人の唾液が垂れた。

127 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:39:34.69 ID:dR+h7kvV0.net
「初霜……今日はえらく積極的だな。」
「今日は散々一方的に悪戯されましたから。ちょっとした仕返しです。」
そう言って初霜は提督をこたつから引っ張る。
「提督、駆逐艦寮まで送ってって下さい。」
「……敷地内だし、憲兵も居る。俺がついて行かなくとも危ない所は無いだろう。」
「そうじゃないんですよ。……こたつから出たら寒いじゃないですか。くっついていれば暖かいでしょ?」

128 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:39:49.12 ID:dR+h7kvV0.net
そう言って初霜は提督の腕に引っ付いた。
「つまり俺と一緒に腕組んで歩きたいと?」
「駄目ですか?」
「いや、むしろ大歓迎。」

楽しそうに言って提督はこたつから這い出した。



129 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/07/18(土) 12:39:57.21 ID:psX88YYi0.net
まじな話これだけ書き続けられるのは才能と言っていい

総レス数 129
53 KB
掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★