すべてが規格外！福岡一・陽（９月２９日）

風吹けば名無し＠＼(^o^)／

日本に渡ってきた台湾人留学生、福岡一・陽仲寿（よう・ちょんそ）が、高校生ドラフトの１巡目で指名される。
マリナーズを含め日米１３球団が調査した「１０年に１人の遊撃手」といわれる逸材を、ソフトバンクと日本ハムが競合覚悟で指名する。
全身バネのように引き締まった１８２センチ、７９キロの体格は無論のこと、打つ、走る、守るとプレーすべてが規格外のスケールだ。
兵庫・育英で大村（ソフトバンク）藤本（阪神）を育てた平松正宏監督（４５）は第一印象を振り返る。「陽はアミ族という台湾の先住民族。
筋肉が強く、太く、柔らかい。先天的なもんですね」。高校通算３９本塁打。５０メートル５秒９の脚力と、
マウンドに立てば１４０キロを超える遠投１１０メートルの地肩。攻走守で力強さを感じさせるが、陽の魅力はパワフルさだけではない。
来日当初、日本流に戸惑った。「台湾だと勝負どころはストレート。日本の投手は、なんでストレートで攻めて来ないのだろう…」。
打撃練習ばかりという台湾とは違う、長く、きめの細かい練習にも驚いた。それでも、郷に入れば郷に従え－。攻守に基本から徹底的に学んだ。
生活でも梅干し、納豆の味を覚えた。グラブさばき同様、物ごとに対する柔らかな考え方と吸収力を持つ「柔軟性」が、
さらなるスケールアップを予感させる。甲子園出場は夢に終わった。だが、日本での野球人生は、まだ始まったばかりだ。
「もっともっと野球がうまくなりたい、と思って日本にやってきた」。台湾で生まれた原石が、日本のプロで磨かれ、輝きを放つ。