内川（SB）「あれ・・・？お客さんがいる・・・？」

風吹けば名無し＠＼(^o^)／

ベンチから飛び出した内川（SB）が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにベイスターズの応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする内川（SB）の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「セイイチ（SB）、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った内川（SB）は目を疑った
「す・・・鈴木（無職）さん？」　「なんだアゴ（SB）、居眠りでもしてたのか？」
「こ・・・駒田コーチ（無職）？」　「なんだ内川（SB）、かってに駒田（無職）さんを引退させやがって」
「石井（広島）さん・・・」　内川（SB）は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
１番：石井琢（広島）　２番：波留（中日）　３番：鈴木尚（無職）　４番：ローズ（レンジャース）　５番：駒田（無職）　６番：内川（SB）　７番：進藤（DeNA）　８番：谷繁（中日）　９番：斎藤隆（楽天）
暫時、唖然としていた内川（SB）だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ！」
中根（無職）からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する内川（SB）、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている内川（SB）が発見され、吉村（SB）と村田（巨人）は病院内で静かに息を引き取った