ココア「チノちゃん！？その機械の腕…どうしたの」

風吹けば名無し

チノ「とうとう知ってしまったんですね、ココアさん」

チノ「これは…私たちが禁忌を犯した証」

チノ「1年ほど前になります…私と、お爺ちゃんは人体練成を…悪魔の練成を行ったんです」

チノ「私たちの理論は完璧でした。私たちにはお母さんを生き返らせる確信がありました」

チノ「しかし…結果は失敗に終わり」

チノ「私は腕を、お爺ちゃんは身体ごと持っていかれました」

チノ「なんとか私がお爺ちゃんの魂をティッピーに定着させましたが…」

チノ「私の子宮は持っていかれ、もう子供を作れる身体ではなくなってしまいました」

ココア「でも、それだけの犠牲を払ったんだからお母さんは…」

チノ「母は、女性（ヒト）の形をしていませんでした」

ココア「そ、そんな…」

チノ「父は毎朝早く起きて、昼は喫茶店、夜はバーで仕事…おかしいとは思いませんでしたか？」

チノ「父は、心は母でありながら練成された姿形そっくりなもう一人の父と交代で働いているんです」

チノ「これが…今の香風家の現状です」

ココア「」