【悲報】ひろみちおにいさん死去

風吹けば名無し

黒石市長を1998年から4期16年間務めた鳴海広道（なるみ・ひろみち）氏が15日午後0時6分、肺がんのため入院先の同市の黒石病院で死去した。79歳。自宅は同市浅瀬石清川25の1。葬儀は家族だけで執り行い、お別れの会を20日午後2時から同市浅瀬石村上341の1、なごみホール黒石で開く。喪主は妻の純（じゅん）さん。

　鳴海氏は1941年、青森県黒石市生まれ。日本大学法学部を中退後、67年、26歳で市議に初当選して2期務めた。75年から県議を5期務め、91年5月から92年10月まで県議会議長に就いた。自民党県連の総務会長、幹事長を歴任。同党公認で95年の参院選青森県選挙区に立候補したが落選した。

　98年、2度目の市長選挑戦で初当選すると、翌春には98年度一般会計決算見込みについて35年ぶりの赤字が確実と発表して「財政の非常事態」を宣言。多額の地方債も抱えていた市財政の健全化のため、家庭ごみ有料化、市民文化会館休館、市職員らの人件費削減など歳入増・歳出抑制を徹底した。国からの「ふるさと創生1億円」を活用して89年に作り、観光資源だった「純金・純銀こけし」を2007年に入札で県外企業に1億9100万円（税別）で売却したことは全国的な話題となった。

　「あずましの里くろいし」を掲げ、市と市民の協働などによるまちづくりを展開。05年の同市中町を中心とした地区の「重要伝統的建造物群保存地区」指定実現にも尽力した。