リゼ「チノ、ちょっと口開けろ」チノ「え…？」

風吹けば名無し

リゼ「あーんしろ」
チノ「ぇあー…？」
リゼ（舌ｸﾞｲｯ）
チノ「ぃいッ…！？」ﾖﾀﾞﾚﾀﾗ-
リゼ（……ｸﾝｸﾝ）
チノ「……なっ、何するんですか！」
リゼ「チノ、ちゃんと歯磨いてるか？コーヒーのせいだけじゃないと思うぞ」
チノ「えっ……」
リゼ「お客さんから言われたんだよ、まあすぐには治らんだろうし今日一日はこれを噛んでおくといい」
チノ「……っ！！」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ
～その夜～

チノ「ココアさん、まだ起きてますか……？」
ココア「チノちゃん、まだ起きてたの？いっぱい寝ないと大きくなれないんだよ」
チノ「ココアさん……じっとして、目を瞑ってください」
ココア「え……？うん……」
チノ「……ハーっ」（ココアの鼻に被さるようにして息を吹きかける）
ココア「んぐっ……！？」（反射的に鼻を押さえる）
チノ「ココアさん……臭くないですよね……？私の息、臭くないですよね！？」（涙目）
ココア「チノちゃん……く、臭くないよ！その……動物的というか、いい匂いだね！」
チノ「……っ、正直に言ってください！」（ココアの口を手で押さえる）
ココア「むぐっ！？」
チノ「はぁーっ」（鼻に直接息を吹きかける）
ココア「っ……！」（息を止める）
チノ「ココアさん……！はぁーーーっ」（執拗に息を嗅がせる）
ココア（い、息がもう……）
チノ「ちゃんと吸ってください！はぁーー」
ココア（ぐっ！うぅっ、臭いよお……でも私が我慢しないとチノちゃんが傷ついちゃう……）
チノ「はあーーーっ、げふっ」
ココア（うっ！く、臭すぎるよ、何この酸っぱい臭い……）
チノ「ココアさんの鼻舐めちゃいますよ」ﾍﾟﾛ-
ココア（うええっ……乾いたつばが……）
チノ「何度でも嗅がせちゃいますよ、はぁーーっ」
ココア「うっ、げほっ、ごほっ……もう無理、ごめんチノちゃんもうやめて！」
チノ「！！」ｶﾞ-ﾝ
チノ「やっぱり、私……」
ココア「ち、違うよ！私はただ」
チノ「臭くないですか？じゃあもう1回……」
ココア「それはやめてっ」
チノ「……そうですよね」

この日を境にチノはコーヒーを飲まなくなり、人前にあまり顔を出さなくなってしまった。
夢だったバリスタも諦めてしまい、ラビットハウスは閉店してしまった。

おしまい