【特集】あの選手は今、元読売ジャイアンツ田口麗人投手（現お好み焼きたぐち店主）

風吹けば名無し

広島市内の中心部でお好み屋「たぐち」を営むこちらの男性、実はこの人物こそ元読売ジャイアンツで左のエースだった田口麗人さんだ。
田口さんは高校時代、元オリックス山岡投手と広島大会決勝で互角に投げ合い合計2試合で失点1の好投をしたが残念ながら負け投手となってしまい甲子園の土は一度も踏めなかった。
しかしその投球が認められ2013年のドラフトで読売ジャイアンツから3位指名を受け頭角を表し、2年目からローテに定着して3年目には10勝、4年目には13勝と躍進した。
だが2018シーズン以降、慢心してしまい体重が大幅に増大し相手打者に打ち込まれ続け二軍暮らしが続き、ついに球団から自由契約を言い渡された。その後トライアウトを受験するも獲得する球団は現れなかった。（そのやり取りはバース・デイでも放送された）
引退後は都内のホストになったが本名の「麗人」と顔がマッチせず元プロ野球選手でも女性からは全く指名されずわずか数ヶ月で解雇となった。
広島市に戻った田口さんはそれから一念発起してお好み屋をオープン、自分が大好きな豚のラードと背脂を存分に使った「原爆焼き」が他県の観光客に大ヒットし、一時は月の売上が最高30万円を記録した。
客からは「大将、最近また太った？」と言われた際に本人は「試食のしすぎで体重は120キロを超えてしまったよ」と笑いながら会話をする程人気のある店主だ。
奥さんとは数年前に離婚しており「買い物に行く前にちょっと車の中でやらかしましたのを妻に見られて…」と意味深めいて話すも次の瞬間には自分の事について話し
「もしあのまま体重が増えてなかったら左のエースを不動の物にしていたかもしれませんが…食べるのが大好きなので無理だったでしょうね（笑）」と冗談を言いながら自身の半生を語ってくれた。
また、田口さんは糖尿病により余命半年を宣告されているが元気に振る舞っている。
（写真左、地元のお年寄り達にたぐち名物原爆焼きを提供する田口さん）