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中野博之「どうすりゃいいんだ・・・」
- 1 :風吹けば名無し:2017/11/07(火) 05:19:13.28 ID:Cq3nvKKA0.net
- 本拠地、TSUTAYAで迎えた最終戦
先発僕のヒーローアカデミアが大量失点、打線も勢いを見せず惨敗だった
フロアに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年は返本だな」の声
無言で帰り始める作家達の中、昨年の週刊マンガ雑誌売り上げ一位のジャンプは独りベンチで泣いていた
ジャンプフェスタで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今のジャンプで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」中野博之は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、中野博之ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰って持ち込みの対応をしなきゃな」中野博之は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、中野博之はふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
集英社から飛び出した中野博之が目にしたのは、店舗外まで並ぶ購読者だった
千切れそうなほどにお札が振られ、地鳴りのようにジャンプを購入したいという声が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする中野博之の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ジャンプ、月曜だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったジャンプは目を疑った
「ブ・・・BLEACH?」 「なんだ中野、居眠りでもしてたのか?」
「こ・・・こち亀?」 「なんだ中野、かってにこち亀を終了させやがって」
「NARUTO・・・」 中野博之は半分パニックになりながら最後のページを見た
3ページ:銀魂 67ページ:ONE PIECE 89ページ:NARUTO 125ページ:ボボボーボ・ボーボボ 141ページ:Death Note 171ページ:BLEACH 199ページ:テニスの王子様 239ページ:いちご100% 347ページ:こちら葛飾区亀有公園前派出所
暫時、唖然としていた中野博之だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「売れる・・・売れるんだ!」
高橋俊昌から資料を受け取り、編集部へ全力疾走する中野、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
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