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セ・リーグ「どうすりゃいいんだ・・・」
- 1 :風吹けば名無し:2017/11/03(金) 12:07:10.03 ID:lXFkhIsT0.net
- 敵地、ZOZOマリンスタジアムで迎えた中日戦
先発菅野、メッセンジャー、ジョンソン、小川、今永、バルデスが大量失点、打線も勢いを見せず惨敗だった
スタジアムに響くファンのため息、どこからか聞こえる「ロッテにも勝てないのか」の声
無言で帰り始める選手達の中、昨年のアマチュアトップチームのセカンドリーグは独りベンチで泣いていた
WBCで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できる筒香や山田や坂本、小林・・・
それを今のプロ野球で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」セ・リーグは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、セ・リーグははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」内川は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、セ・リーグはふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出した内川が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにセ・リーグのチャンテが響いていた
どういうことか分からずに呆然とする内川の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「テツト、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったセ・リーグは目を疑った
「や・・・山田さん?」 「なんだデブ、居眠りでもしてたのか?」
「つ・・筒香さん?」 「なんだセ・リーグ、かってに筒香さんを引退させやがって」
「坂本さん・・・」 セ・リーグは半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:山田 2番:坂本 3番:鈴木誠也 4番:筒香 5番:マギー 6番:丸 7番:ビシエド 8番:中村 9番:菅野
暫時、唖然としていたセ・リーグだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「ロッテにすら勝てない・・・況んや楽天をや!」
香川オリーブガイナースからグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する内川、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっているアマチュアセカンドリーグが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
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