小林麻央「カンゲン、ママだよ～」

風吹けば名無し

麻央「カンゲン、元気にしていましたか？パパと仲良くしているわよね。さて今日、ママはカンゲンに最後の魔法をかけるために会いに来ました」
カンゲン「最後？」
麻央「今日、ママはカンゲンに『サヨナラ』を言わなければなりません」
カンゲン「『サヨナラ』って・・・」
麻央「カンゲンが、どうしたら幸せでいられるかを、ママは一生懸命、考えました。そしてやっと答えが見つかりました。これからは新しいママとパパとカンゲンと、仲良く三人で暮らしてほしいの」
カンゲン「ママ・・・」
麻央「本当は・・・本当はね、ママは、ずっとずっとカンゲンと一緒にいたかった。あなたにもう会えなくなるとわかった時、ママは一人でたくさん泣きました。
だってママにとっては、それが一番つらかった。今、背はどれぐらいになったの？顔はパパに似ているの？
ママ、一生懸命、想像しました。でも、もうママにはわかりません。一人で天国になんて来たくなかった。できれば、あなたの成長を、この目で見届けたかった。
あなたにボーイフレンドの話を聞いたり、一緒にショッピングに行ったり、カンゲンの花婿姿も、この目で見たかった。それも、もうできない・・・。
でもね、やっぱり、カンゲンがいつも笑顔でいてくれることがママの一番の幸せなの。ママはカンゲンの幸せを、いつまでも心から祈っています」
カンゲン「ママ」
麻央「ママに会えなくなっても寂しくないように、今からママの最後の魔法をかけようと思います。それはカンゲンがママを忘れる魔法です。いい？さぁ、目を閉じて。
カンゲンが新しいママと仲良くなれますように。家族三人で幸せに暮らせますように。そして、ママと本当のサヨナラが出来ますように。カンゲン、元気でね。さようなら。３つ数えますよ。いい？１、２、３、ハイ」