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石川「どうすりゃいいんだ・・・」

1 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/08/03(水) 01:29:02.23 ID:f5v/F9EY0.net
本拠地、横浜スタジアムで迎えた巨人戦
先発山口が好投、打線も相手先発菅野を4回でKOし快勝。
スタジアムに響くファンの歓声、どこからか聞こえる「今年こそAクラスなんだ!」の声
歓喜に沸く選手達の中、かつてのリードオフマン石川は独りベンチで泣いていた。
スタメンで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるセーフティバント・・・
それを今の横浜で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」石川は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、石川ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰って合コンに行かなきゃな」石川は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、石川はふと気付いた

「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出した石川が目にしたのは、空席の目立つ外野席だった。
申し訳程度に旗が振られ、乾いたラッパからベイスターズの応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする石川の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「タケヒロ、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った石川は目を疑った
「う・・・内川さん?」  「なんだタケ、居眠りでもしてたのか?」
「さ・・・佐伯コーチ?」  「なんだ石川、勝手に佐伯さんを引退させやがって」
「仁志解説員・・・」  石川は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:吉村 2番:仁志 3番:内川 4番:村田 5番:佐伯 6番:金城 7番:石川 8番:細山田 9番:吉見
暫時、唖然としていた石川だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「出れる・・・試合に出れるんだ!」
藤田からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する石川、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った

2 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/08/03(水) 01:29:20.32 ID:w5d6+EHN0.net
知るかしね

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