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【作文添削スレ】ワイの書いたラノベ4話分!!!!!!

1 :風吹けば名無し:2021/12/04(土) 00:19:41.39 ID:MyJo1O8D0.net
 気をつけろ!あの女は恐ろしい。一見人間の雌に見えるが、あれの中身はきっと化け物だろう。こんなご時世だから気付かなかったんだ。逆にこれまでどうやって隠れてきたのか不思議なくらいだ。もしかすると他にもいるんじゃないかと心配でたまらないよ。このままだと精神がおかしくなってしまいそうなんだ。だから、もしまだ校内に残っている人がいたら例の場所に来てほしい。今はそこに身を潜めているが、いつまでいられるかは分からないから、出来るだけ早く来てほしい。一人だと心許ないんだ。

 ──今日も昼食を終えて、ボクは図書室へ向っていた。
 一人で前を向いて弁当を食べる。誰よりも早く済ますと、足早に教室を出る。確かに初めは辛かったが、最近はむしろこの時間が楽しくて仕方がないくらいだ。ボクの心はありえないほどの解放感で、思わず三階から飛び降りそうになるくらいだった。
 階段を登るのも一瞬で、気が付けば図書室の前にいた。ドアを開ける前に、思い出したように、傍に置いてある消毒液を手にかけて、それが少し乾いてから入った。今日も相変わらずの空き具合だった。大半の奴らが知らないのだろう。図書室の空調は素晴らしいし、この学校で一番柔らかい椅子が何台もあって使い放題な最高の場所だというのに。それも人が少ないおかげなのだから、知られたらおしまいだが…。
 がらんとした室内には、一見誰もいないように思われたが、しかしよく見渡すと前から二番目の本棚の後ろにしゃがみ込んだ人影があった。女子だった。おそらく他学年の知らない先輩だろうが、どんな顔か気になったのでボクは前進して、目をさりげなく左下に向けた。そのときだった。パチンと鋭い音がなって、マスクがひらりと落ちる。思わずそれを目で追って、着地を見届けると、すぐに彼女の方を見た。驚いたことに、彼女はすでに予備のマスクを着けていた。
 ……そこでボクはやっとその女がクラスメイトであると気がついた。伸び切った前髪とマスクで、覆い隠されたその顔をボクは知っていたのだ。

 
 

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