2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

(ヽ´ん`)「震災の時、ウケると思って学校の床にゲームをばら撒いた」

369 :風吹けば名無し:2021/09/08(水) 14:34:31.25 ID:2jmhkCvXd.net
292 番組の途中ですが (ワッチョイ 3b14-7PZ0) sage 2018/10/18(木) 22:02:44.83 ID:xgvBuwzG0
おい。もう秋だな。

風がだんだん冷たくなり、また空気が澄んで天が高くなる。
向日葵の残骸、いつの間にか聞こえなくなったセミの合唱。
懐かしいキンモクセイの香りが鼻を掠める。

すっかりクーラーの要らなくなった電車を降りて家路を急げば、
まだ冬は遠いというのに、なぜか夜風が身にしみる。
残業続きで疲れた体。
明るい家々の窓からは時折笑い声が聞こえ、残業から帰った夫に出したのだろう
シチューの良い香りがする。
変に凝ったものではなく、オーソドックスな、野菜たっぷりの鶏肉シチュー。
羨ましい。
俺は、さっきローソンで買った唐揚弁当のラップを破り、食うだけ。
独りで。

こんな毎日が続く。
この秋を乗り切っても、次にやってくるのは冬。
恋人に、配偶者に、親に、子供に、愛する人のために贈り物を選ぶ人々を尻目に、
俺は自分の欲望を満たすためだけの買い物をする。
「俺は自分の金は自分で全部使えるんだ、それが嬉しいんだ」
意識の外で自分に言い聞かせる。
愛する人のために身を削るのは、利己的に生きるよりずっと幸せなのだということに
気づかないふりをする。
愛情を惜しみなく周りに与えれば、空いた部分は幸せで満たされる。
愛情を自分だけに向けて疑い深く生きていれば、大切に抱えているその愛情が
価値の無いものへと変質していく。

一年中それが続く。

俺は幸せにはなれないと気づいた

総レス数 882
236 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver.24052200