【朗報】竜王戦、互角

風吹けば名無し

「わかめ餅というのを覚えたのは21の時ですね。
そのとき自分は米長先生（故米長邦雄永世棋聖）と全日本プロトーナメントの決勝五番勝負を戦ってまして
これは今で言うところのタイトル戦と同じく決勝は全国を転戦して戦っていたのですが
対局が終わったあとの打ち上げて米長先生に『深浦君、キミはわかめ餅というのを食べたことはあるかね』と訊かれたんです。
そんなのあるわけないじゃないですか（笑）
すると米長先生は『じゃあ今日はキミが勝ったから私がわかめ餅をご馳走しよう』って仰って。
今ならこのあとの展開もわかるんですけどこの時の自分はまだ20かそこらですよ。
どんなお菓子が来るんだろうとかどうやって飲むんだろうとかそんなことを考えてたら米長先生がおもむろに浴衣を脱いで
自分の股間でお餅をコネ始めたんですよ（笑）
あれには驚きましたね。後で南芳一さんに訊いたら『自分も王将戦のときにやられた』って。
味ですか？んー、少ししょっぱかったですね」