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艦これ改、限定版が段ボール
- 1 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:22:22.50 ID:6Zf2hx2K0222222.net
- なぜ自ら止めを刺しに行くのか
- 2 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:23:50.45 ID:4SvyCPHX0.net
- 相手にツタワルヨウナスレたて心がけた方がいいよ
- 3 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:24:32.31 ID:6Zf2hx2K0.net
- >>2
すまんな
- 4 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:25:11.99 ID:QL3bNL6Y0.net
- 発売直後に本家サービス終了あるで
- 5 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:25:27.42 ID:Y81cvkn10.net
- 特に誰かに目撃されるという事も無く私達は無事提督の自室に着いた。
「汚い部屋だが勘弁してくれ。とりあえずベッドにでも腰掛けてて。」
汚い部屋と形容したがそこまでの汚部屋という訳でもなくそれなりに整理はされている。提督は奥で軍服を脱いでいる。
これからする事を考えると少し不安だが後はなるに任せるしかあるまい。
「…初霜。もうそちらは大丈夫かな?」
「準備」を終え私の隣に座った提督はそう尋ねてくる。
「…はい、準備万端ですよ。」
その言葉を合図に提督は私を自室のベッドに押し倒した。
鍵はかけてあるし、提督の自室なら執務室の様に急に誰かが入って来るという事も無いだろう。
- 6 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:25:40.90 ID:Y81cvkn10.net
- 怖い
だが、同時に提督と一つになりたいという願望が心に浮かぶ。
結局私はその願望に忠実になる事にした。
提督の唇と私の唇が重なり合う。彼はフレンチキスで済ますつもりだったのだろうがそうはさせない。
私は腕を回して提督の体を半ば強引に抱き寄せる。彼は一見優男な印象をうけるが腐っても軍人である。
体はがっしりとしている。私の様な小娘一人抱きついたくらいでバランスを崩す事は無かったが、彼は私の行動に驚いたのだろう。
一瞬ひるんだ彼の口内に私はやや強引に舌をねじ込み蹂躙を開始する。
ここまで戦況は提督の有利だったがここらで多少反撃してもいいだろう。
- 7 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:25:51.79 ID:Y81cvkn10.net
- 一瞬ひるんだ提督もすぐに我に帰り迎撃を開始する。
舌を激しく絡ませながら提督は器用に私の服のボタンを外し、ブラをずらして小ぶりな乳房をあらわにする。
そのまま提督は唇を離し左指で左の乳首を、舌先で右の乳首の愛撫を始めた。
先程まで海上で訓練していたし、あまり良い香りはしていないだろうな…と思うがそれは仕方が無い。
それに火薬の匂いなどは既に体に染み付いていて今更洗って落ちる物でもない。
少なくとも重油と火薬と潮の混ざり合った香りが世間一般で言う少女の香りと間逆の物である事は確かだろう。
でも存外提督は特に嫌な顔はしていないのでこれはこれで興奮してくれているのかもしれない。
そんなくだらない事を考えているうちにも提督の愛撫は激しくなってくる。
「んっ、うん、あっ…」
自分でするのとは全く違う感覚に私の嬌声は自然大きくなる。
提督は攻め手を休めず残った右手の指を私の秘部に進出させる。ショーツの中に手を入れ触られてビクンと体が跳ねた。
他人に触られるのは当然初めての事であるので反応も大きくなる。
- 8 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:25:52.53 ID:H5IaCi1pd.net
- ソースは?
- 9 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:26:03.53 ID:Y81cvkn10.net
- 「初霜、弄るぞ。」
「はい…提督…初めてなので優しく…」
「了解。」
提督はそう言われた通りゆっくりと私の秘部を触る。割れ目に沿って指を転がし、弄り、確実に私に快楽を与えてくる。
秘部からは早くも愛液が染み出し卑猥にクチュクチュと音を立てていた。
「うっ、ああっ、提督…」
「濡れてきてるな。中に挿れても大丈夫かな…?」
そう言って提督は中指を立てて秘部への挿入を始める。
「待って、心の準備が…」
私も年頃の少女なので何度か自分でした事はあるが、怖くて膣内にまで指を挿れた事は無かった。
- 10 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:26:14.95 ID:Y81cvkn10.net
- 「…肩の力を抜いて、怖かったら目をつぶっておくと良い。」
「はっ、はい…っ、あぁっ、うぅん…」
提督の指が私の膣内に侵入して来た。初めての異物感に戸惑うが、やがてそれは快楽と興奮へと変化していく。
「ああっ…はぁ…提督、気持ち良いです。」
「それは良かった。痛かったらどうしようかと思ったよ。」
しばらく提督の愛撫を受けて快楽と興奮を高ぶらせていた私だが、そろそろ体が火照ってきてしまった。
それに提督の単装砲も興奮して巨大化しており発砲許可を今か今かと待っている様にも見える。
「…提督そろそろお願いします。」
「ああ。その前に初霜も服脱ごうか。多分汚れるだろうし。」
提督に言われて私も服を脱ぐ。
- 11 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:26:22.88 ID:0QOKeZYWa.net
- オメガ文学スレやったか
- 12 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:26:25.70 ID:Y81cvkn10.net
- 「あ、あの、あんまりジロジロ見られると恥ずかしいです。」
「ああ、すまん。初霜が綺麗でつい、な。」
そう言って提督は目を逸らす。今更裸を見られて恥ずかしいも何も無いが服を脱いでる所をねっとり視姦されるのはあまり気分の良い物ではない。
服を脱ぎ終え戦闘を再開する。戦況はこちらの不利だが、まぁこちらは「初陣」だし仕方が無い。
「初霜…もう我慢出来そうに無い。中に入れるぞ。」
「はい。」
そう言って提督は私を押し倒した格好のままで秘部に巨大化した「単装砲」を押し当ててきた。
お互いから分泌された粘液同士が絡み合ってヌチャヌチャと音を立てる。これが私の中に入る事を考えるとなんとも複雑な気分になった。
しばらく粘液同士を絡ませていた提督だったが意を決したのか、ついに肉棒を膣内に挿入してきた。
そして提督は挿入させた勢いのまま私の処女膜を貫く。
- 13 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:26:27.73 ID:YzpNV+m70.net
- http://i.imgur.com/p4vtsUM.jpg
- 14 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:26:37.09 ID:Y81cvkn10.net
- 「ぐっ…くぅっ…痛っ…」
「…すまん、もっと優しくするべきだった。」
「…大丈夫、こんなの戦場での負傷に比べたら…っうん…」
私の秘部からは先程から赤い血が愛液と交じり合って垂れている。初めての時は気持ちよくなれないとは聞いて覚悟はしていたが、
なかなかきつい物がある。だからといって提督に余計な気遣いをして欲しくは無い。
「あっ…くっ…提督…私は大丈夫だから…提督の好きに動いて。」
「だが…」
「いいから…すぐに慣れると思います…だから…」
「…初霜。」
そう言うと提督は私を強く抱きしめてキスをしてくれた
- 15 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:26:39.48 ID:oBJtpuHOX.net
- 初霜可愛い定期
- 16 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:26:49.20 ID:Y81cvkn10.net
- 「無理をするなって言ったろう?」
「…提督、心配しないでください。私はこうして提督と一緒になれて嬉しいんです。
だからこれくらい大丈夫です。続けてください…お願いします…」
「…分かった。俺も出来るだけ痛くないようにする。」
「お願いします。」
そう言って提督は行為を再開した。肉体同士がぶつかる音が室内に響く。
- 17 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:27:00.71 ID:Y81cvkn10.net
- 初めは痛いだけだったがやがて慣れてきたのかその痛みも多少和らいできた。その代わりに提督のモノが私の中を動くたびに膣内で痛みより快楽が占める比率が大きくなってくる。
「うぅっ…あぁ…提督…気持ちいいです。」
「俺もだ…」
「良かった…提督も私で気持ちよくなってるんですね…っうん!」
「…正直言うと、もうこっちも余裕が無くなってきた。」
ピストン運動を続けながら提督が呟く。正直こちらも限界が近づいている。
「私も…イキそう…提督、今日私安全日なんです。だから…中にっ!」
「初霜っ…もう限界だ…」
「はい。提督、いつでも…どうぞ。」
「うっ…くうっ…」
提督はそのまま私の中に精液を発射した。熱いドロリとした精液が私の子宮に注がれていくのが分かる。
- 18 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:27:12.27 ID:Y81cvkn10.net
- 提督はそのまま私の中に精液を発射した。熱いドロリとした精液が私の子宮に注がれていくのが分かる。
「イクっ…イっちゃう…」
殆ど同じタイミングで私も達してしまった。はぁはぁという二人の荒い呼吸が室内に響いた。
「…もし直撃したら責任は取らせてもらう。」
抱き合いながら提督が呟く。
「…はい…その心構え、立派だと思います。」
「男としてそれくらいは…な。」
上官が部下を孕ませたとあれば色々と問題になるだろうがその時はその時と開き直る事にした。
- 19 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:27:22.39 ID:H5IaCi1pd.net
- すでにオメガニキが共有NGに入ってて草
- 20 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:27:23.38 ID:Y81cvkn10.net
- 「初霜に渡したい物がある。」
事後、しばらくベッドの中で私は提督と抱き合っていたが、
提督はそう言ってベットを離れ机の中から一つの小さな箱を取り出し私に手渡してきた。
「なんですかこれ?」
「開けてくれれば分かる。」
恐る恐る箱を開けると中には指輪が入っていた。埋め込んである宝石はトパーズだろうか?
「ええっと、これは…いくら何でも気が早すぎませんか…?」
「…そう言われても仕方が無いだろうな。だがそれは結婚指輪じゃないんだ。」
「と、言いますと?」
提督が語ってくれた話をまとめるとこういう事だった。
- 21 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:27:23.42 ID:ksv1gwI+0.net
- 画像とかないわけ?
- 22 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:27:34.98 ID:Y81cvkn10.net
- 何でも少し前に軍で、ある程度錬度が高い艦娘を対象にした強化計画が発動されたらしい。
艦娘の能力にはある程度リミッターが掛けられているがそれを一定値解除してより艦娘を強化する事がその計画だ。
だが安全の為に掛けられたリミッターを外したのでは艦娘にも負担が掛かるし、なにより本末転倒である。
そこで艦娘に無理の無い範囲で安全にリミッターを解除するのがこの指輪の効果らしい。
提督が艦娘に指輪を渡す様を結婚に例えて「ケッコンカッコカリ」などと呼ばれているそうだ。
- 23 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:27:46.89 ID:Y81cvkn10.net
- 「そういう事だからこの機会にと俺は君への告白に至ったわけだ。」
「何故今に告白なのかと思ったらそういう事があったんですか…」
「君への思いは本気だぞ。」
「それくらい提督を見てれば分かりますよ。馬鹿にしないで下さい、私はこう見えても提督より年上なんですよ。」
私の生まれは1933年。今年で81歳である。艦娘の歳の数え方がそれで良いのかどうかは知らないが。
「それはそうと是非とも指輪を受け取ってくれないか?」
「もちろんです、ありがとうございます。ところでこの宝石も元々ついていたものですか?」
受け取った指輪を色々な角度から見ながら私は尋ねる。
「いや、それは俺の注文だ。金に関しては心配するな。それくらいの蓄えはあるし軍隊生活じゃ特に使う機会も無いしな。」
- 24 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:27:57.90 ID:Y81cvkn10.net
- 「でも加工しても指輪の効果って大丈夫なんですか?」
「その指輪を作った技術部の連中に頼んでしてもらった物だから安心してくれ…
艦娘の誕生日って起工日と進水日と就役日のどれにあたるか分からなかったから
初霜の進水日の11月の誕生石であるトパーズを選ばせてもらった。問題無かったかな?」
私の進水日は11月4日である。正直人間で言う誕生日がその三つの日のどれにあたるかは私も分からない。
「…それに関しては問題ありません。それにしてもトパーズですか…」
トパーズの石言葉は誠実、友情、そして「潔白」。汚された私の名誉の事を思うと偶然と言えばそれまでだろうが悪くない意味を持つ石だ。
「トパーズは嫌いだったか?」
「…いえ、大好きです。」
「それは良かった。早速つけてみてくれないか?」
言われた通り指輪を左手の薬指につける。大きさはぴったりである。そして同時に力が湧いてくるような気がした。
- 25 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:28:16.91 ID:Y81cvkn10.net
- 「どうですか?」
「うん、似合ってる。初霜は可愛いな。」
面と向かってそんな事を言われると照れてしまう。
私はお返しとばかりに提督に口付けした。
FINE
- 26 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:28:37.31 ID:QL3bNL6Y0.net
- >>13
個別イベント無いとかほんとアホだよなあ
ブラウザ版との差別化で個別エピとか新規立ち絵とか用意しときゃアホが大量に釣れるのに
- 27 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:29:11.23 ID:Y81cvkn10.net
- 午前2:00 日本某所 日本家屋
日本某所に存在する、日本家屋の建物。
その門柱には五芒星の描かれた提灯が二つ並べられ、光を灯しており、
玄関には『一刻堂』と記された偏額が掲げられていた。
――――そう、言霊使いの陰陽師にして、“妖怪の天敵”・・・ 一刻堂の屋敷である。
世間一般には“丑三つ時”と呼ばれている、この時間帯。
一刻堂は寝間着に着換え、就寝に入っている所であった。
- 28 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:29:21.32 ID:V2Zi0Nbv0.net
- 初霜ってオメガの特にお気に入りの艦娘には挙げられてなかったんだよな
- 29 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:29:29.73 ID:bDQVrcyep.net
- 兆海道の文豪定期
- 30 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:29:31.45 ID:Y81cvkn10.net
- 深い眠りに入り、ここ最近の慌しさの疲れを癒している一刻堂・・・
だが、その就寝は、一つの声によって破られる事となる。
???「―――― 一刻堂」
一刻堂「・・・むぅ?」
布団に入り、枕に頭を預けていた一刻堂の耳元で、男のものと思しき声が響いた。
その声は甲高く、非常によく通る声であった。
一刻堂は、そのまま睡眠を続けたい気持ちも過ったが、眠たい目を無理やり開き、
布団から身体を起こすと、その声の主の方に目をやった。
- 31 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:29:41.07 ID:0QOKeZYWa.net
- 日の出カナチあくしろ
- 32 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:29:48.41 ID:Y81cvkn10.net
-
一刻堂は、その声を聞いた時点で、声の主が“人外の存在”である事を確信していた。
そして、その存在が、何と言う名を持つかも、一瞬で理解していた。
???「――――おい、一刻堂」
一刻堂の枕元に居たのは、古木のような格好をした妖怪であった。
その背に卒塔婆を背負っており、傍らには提げ匣を提げており、古びた傘を差している。
周囲には鬼火が漂っており、おそらく、恐ろしく年を重ねた妖怪であろう。
- 33 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:30:01.10 ID:Y81cvkn10.net
- その妖怪の名は、神ン野悪五郎。
印度、中国、日本と、三国の魔物たちを束ねる魔王の一人にして、
妖怪世界の頂点に立つ長老・妖怪大翁に仕える人物である。
そして神ン野悪五郎は、一刻堂の枕元に立ち、ひたすら一刻堂を呼び続けていたのだ。
神ン野悪五郎「――――おい、一刻堂」
一刻堂「神ン野悪五郎・・・ 三国の妖怪を束ねる立場の貴様が、何の用だ」
- 34 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:30:13.79 ID:Y81cvkn10.net
- 正直言って、一刻堂は非常に不機嫌であった。
何せ、日々の疲れから解放されて就寝していた所を、無理に起きたのだ。
しかも、彼が起こされたのは、医学用語で言う“ノンレム睡眠”・・・ 身体のみならず
脳も深い眠りについていた状態で起こされた為、正直気分を害されたというのが本音であった。
もしこの時、一刻堂を眠りから覚ましたのが、その辺の低級妖怪であれば、
問答無用で祓われてたかもしれない。
そんな一刻堂の様子を知ってか知らずか、彼が自身の存在に気付いたと知った
神ン野悪五郎は、話を続ける。
- 35 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:30:24.83 ID:Y81cvkn10.net
- 神ン野悪五郎「一刻堂よ・・・ “ディバイン・ショッカー”の事は、お主も良く知っておるな」
一刻堂「・・・ああ。連中がまた何かやらかしたのか」
神ン野悪五郎の問いかけに、一刻堂は頷く。
過去に世界中で猛威をふるったショッカー系列の地下組織を中心に、
Dr.ヘル一派、恐竜帝国、ジオン公国軍残党など、かつて地球圏を荒らしまわった
数多くの悪の武装勢力が手を組んで結成された悪の連合軍、ディバイン・ショッカーの存在は
彼も当然知っていた。
- 36 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:30:36.33 ID:Y81cvkn10.net
- TVや新聞、WEBサイト、果てはローカルな地方紙などをとってみても、
彼らが宇宙規模で繰り広げている悪逆非道の数々を取り扱っていない報道は
どこにもなく、むしろ「知るな」という方が無茶な相談でもあった。
一刻堂「“ディバイン・ショッカー”の連中・・・ ギンガの森に手を出したとも聞いたが、
また何か厄介事でも引き起こしたのか?」
一刻堂は、相変わらずの仏頂面で神ン野悪五郎に言葉を投げる。
事実、彼としても、異界の神々や、妖怪・悪魔の類さえも傘下に収めて悪事を働く
ディバイン・ショッカーの存在は、厄介だとは思っていたのだった。
- 37 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:30:53.02 ID:Y81cvkn10.net
- 神ン野悪五郎「――――どうも、奴らが探し求めている“設計図”とやらが、
何の手違いか“隠れ里”の方に紛れこんでしまったようなのだ」
一刻堂「(“隠れ里”・・・? 心当たりは幾つかあるが、何処を指してる?)
“設計図”・・・ 何のだ」
神ン野悪五郎「“デビルマジンガー”・・・ 神を越え、悪魔さえも超えた悪の魔神。
その力を求めて、連中は設計図を探し続けていたのだ」
一刻堂「“マジンガー”・・・ して、その隠れ里とは一体・・・」
- 38 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:31:03.80 ID:Y81cvkn10.net
- 今は亡き兜十蔵博士が作り上げた、神にも悪魔にもなれる機械の魔神、「マジンガーZ」。
そして、Zの系譜をひくグレートマジンガー、マジンカイザーといった後継機たち。
αナンバーズ所属のスーパーロボット達との活躍の数々は、一刻堂も記憶に新しい。
神ン野悪五郎「“幻想郷”・・・ 魔人の設計図、決して悪の手に渡すでないぞ!」
―――そう言うと同時に神ン野悪五郎の姿は、夜闇に紛れるかのように
霞の如く薄ぼんやりとしたものとなり、時間が経たない内にその場より消え去ってしまった。
- 39 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:31:15.49 ID:Y81cvkn10.net
- 一刻堂「(“幻想郷”・・・ 結界により現世と遮断された、妖怪や神々の隠れ里・・・
確か、あの風祝“東風谷早苗”が、神社もろとも現世を捨てて去った地、か・・・)
彼が“幻想郷”に去っていった少女の事を思い出したとほぼ同時に、
彼の寝室に、烏帽子を被り、袴を穿いた男が入室した。
一見すると普通の人間と変わらないが、実際は一刻堂が使役する式神の一人である。
式神「夜分済みませんが、電話です」
一刻堂「(誰だ・・・ こんな夜遅くに。また妖怪か何かか)」
- 40 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:31:19.83 ID:6Zf2hx2K0.net
- >>26
2年近くしてて出すのがこれとか凄いで
しかも一度企画リセットして作り直させたらしいやん
- 41 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:31:26.50 ID:Y81cvkn10.net
- 心の中で悪態をつきながらも、一刻堂は寝室から足を運び、電話の置いてある場所へと向かった。
彼は音を鳴らす電話機から受話器を取り上げ、顔の横に据える。
一刻堂「・・・一刻堂だ」
男の声「久しぶりだな、一刻堂・・・ ここ数日、暇は開いてるか?」
一刻堂「間久部か・・・ 今何時か判っているのか? 要件は何だ」
- 42 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:31:38.32 ID:Y81cvkn10.net
- 一刻堂に電話をかけてきたのは、彼の知人の一人であり、
現在はカトリック系高校の神学教師を務めている男、間久部字楽であった。
尤も、神学教師というには、黒魔術らしき技を用いたり、ゾンビや怪物を作りだしたりと
いささか怪しい部分があるのも事実だが、それでも彼自身の実力は指折りつきであり、
秘密結社の幹部を友人に持つなどの底知れぬ人脈も持つ為、彼に対して一目置く者も多い。
そして一刻堂は、間久部に問いながらも、彼が何の用で自分に電話をかけてきたのか・・・
先の神ン野悪五郎の出現もあってか、薄々感づいてはいた。
間久部「“隠れ里”へのハイキング ・・・少し違うか、まぁ、そんな所だ」
- 43 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:31:49.23 ID:Y81cvkn10.net
- 一刻堂「“隠れ里”・・・ “幻想郷”、か?」
間久部「よく分かったな、一刻堂。敵は“Dショッカー”、連中の狙いは“設計図”だ」
一刻堂「(―――――やはりか)」
◇ ◇ ◇ ◇
- 44 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:32:00.69 ID:Y81cvkn10.net
- アフリカ大陸 大草原
地球上の大陸の中でも、指折りの生態系を育む事で知られるアフリカ大陸。
そして新西暦189年の今、アフリカの地のとある大草原にて、二人の人影が動きまわり、
彼らを取り囲む数十人規模の集団と対峙していた。
二人の人影の片割れは、黒紫の衣装に身を包んだバンカラ風の男であり、
かつてジ・エンドらとジオン軍に立ち向かった男塾OBの一人、藤堂豪毅である。
現在は父・藤堂兵衛の跡を継ぎ、藤堂財閥の総帥の座に就いている身であった。
- 45 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:32:11.88 ID:Y81cvkn10.net
- もう一人は、身の丈は六尺三寸ほどあるガタイの良い男であり、“全裸に褌一丁”という
現在彼らが戦っている“炎天下のアフリカの大草原”という環境を考えると、
いささか自殺行為にも見えてしまう裸同然の格好をした、筋骨隆々の男であった。
彼の名は溝口誠。ハチマキがトレードマークの大阪人であり、「喧嘩百段」を自称する
見た目通りの硬派である。
・・・そして、彼らの周囲を取り囲んでいた集団は、恐らくこの地域近辺の原住民と思しき
真っ黒い肌に裸同然の格好、恐ろしげなメイクや刺青を施した人食い土人達であった。
総勢、十数名といったところか。長槍や弓矢などといった武装で固めた蛮人達は
群れをなして藤堂、溝口を討ち取らんとしていたのであった。
- 46 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:32:13.97 ID:lKXqcgYo0.net
- なんJ公認ゲームだぞ
だから叩くのはやめろ
- 47 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:32:30.38 ID:Y81cvkn10.net
- 二人の闘士ファイターは、互いの背を向けた状態で、周囲の軍勢と睨みあっていた。
藤堂はダンビラを構えながら、自分達を取り囲む蛮人達の動向に注意を払っている。
藤堂「よもや、人食い土人共がここまで急激に勢力を伸ばしてくるとはな・・・
たまにニュースの話題に耳にした事はあったが、ここまで増長するとは」
藤堂は軽く唇を噛みしめると、再び自分と溝口を取り囲む軍勢を睨みつけた。
- 48 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:32:44.18 ID:Y81cvkn10.net
- 彼らが戦っているアフリカの僻地では、近頃、これまで密林の奥に生き残っていると
噂されていた人食い土人達が、突如活動的になり、他の土人達の集落や、
現地に駐留していた連邦軍の拠点、人が多く集まる市街地などを襲撃するという
事件が多発していたのであった。
時を同じくして、藤堂財閥と提携している外国の企業との会談の為、
アフリカに来訪していた藤堂豪毅も、食人族の襲撃に鉢合わせたのであった。
幸い、その際には藤堂が、現地の機動隊の戦列に協力したこともあり、
市街を襲撃してきた数名の食人族の撃退に成功。
藤堂は、多発する人食い土人の襲撃を、裏で糸を引いている者がいると考え、
偶々、武者修行の旅の過程でアフリカに来ていた溝口に事情を話して協力を依頼し、
共に食人族の本拠地へ向かう事となったのだ。
- 49 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:32:55.28 ID:Y81cvkn10.net
- 溝口「チッ、奴らも奴らで、ワシらが来ることを予測しとったとはな・・・
お陰でこの有様や、どないすんや藤堂のオッサン!」
藤堂「逃げるのなら止めはせん。もとより俺一人で片づけるつもりだった。
望むのなら退路くらいは開いてやるぞ」
溝口「へっ・・・ アホぬかすな。
冷静に考えりゃ、こんな雑魚ども、幾ら集まったって雑魚に変わりゃせん。
藤堂さんよ、あんたこそ冷静な顔して、裏でビビってんとちゃうか?」
- 50 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:33:04.64 ID:lrGqGwrQ0.net
- 挨拶代わりのオメガ
- 51 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:33:07.98 ID:Y81cvkn10.net
- 藤堂「勘違いするな。恥じるとしたら連中の台等に気付かなかった怠慢だ。
俺がここまで出向いたのは、殺された重役達の無念を晴らすため・・・
そして、土人どもの背後に、連中の増長を手助けした“黒幕”がいると考えたからだ。
黒幕を討てば増長も止まる。所詮こいつらなど雑魚に過ぎん」
溝口「そうでないとな・・・ あんたはあの剣首相を手こずらせた男なんやろ?
こないな雑魚共、喧嘩百段のワイと一緒なら雑魚に過ぎんわ」
- 52 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:33:20.30 ID:Y81cvkn10.net
- 元冥鳳島十六士の総大将にして、男塾塾生として戦いを繰り広げた藤堂。
喧嘩百段を自称し、数々の強敵との激突と経験した溝口。
通った道は違えど、二人に共通する事項は、共に生粋の“闘士ファイター”であるということ。
相手が格闘家であろうと食人族だろうと、背を向けて逃げる道理など彼らには無かった。
二人はお互いの答えに安堵した表情を浮かべ、同時に視線を敵に向ける。
藤堂「―――当然だ。行くぞ!!」
溝口「おうよ!」
そう言うと同時に、二人は眼前の敵の群れに向かい、突撃を敢行した!!
- 53 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:33:31.52 ID:Y81cvkn10.net
- 人食い土人「――――――ッ!!(奇声)」
土人達は、言葉にならない奇声を上げながら長槍を振り上げ、二人に襲いかかる。
槍で二人を串刺しにして殺し、今夜の晩餐にしようという魂胆なのだろう。
藤堂「溝口!!」
溝口「おうよ!!」
二人は槍が襲いかかる寸前に身を沈め、攻撃をかわすと・・・
- 54 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:33:42.13 ID:Y81cvkn10.net
- 藤堂&溝口「「―――――ふんっ!!」」
前傾姿勢のまま、敵に急接近・・・ 反撃を仕掛ける!!
藤堂「―――――ッッ!!」
藤堂は手持ちの刀を下段から振り上げ、襲いかかってきた土人を斬り伏せる。
土人「ギャアア――――ッッ!!」
- 55 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:33:52.58 ID:LcWQKLmga.net
- 艦これより先に刀の方がスマホ版出すとか笑える
- 56 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:33:57.60 ID:Y81cvkn10.net
- 藤堂に斬られた土人達は、刀傷から血飛沫をあげながら地面に倒れこんだ。
そして彼らの背後に居た仲間の土人達は、同胞の亡骸を気にも留めず足蹴にし、
弓を構えて藤堂に狙いをつけ、射抜こうとしていた。
藤堂「ぬぅっ!!」
土人らが弓の弦を引き、放とうとした瞬間・・・
藤堂「よそ見してんじゃねえっ!!!」
- 57 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:34:05.73 ID:XlwNJ2310.net
- アフィカスはオメガ君の大作も載せろや
- 58 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:34:10.75 ID:Y81cvkn10.net
- 土人「!!!」
溝口が、土人達の死角となっていた真横から飛びかかり、敵の注意を逸らした。
その隙を逃さず、溝口は得意技の空中連続蹴りを土人達数名にかます。
溝口「チェストォッッ!!!」
溝口のジャンプから始まった連続蹴りは、土人達に弓を構える暇も与えずにヒットし、
彼らをその場より数メートルは離れた地点まで一気に蹴り飛ばした。
溝口「へっ、どないなもんよ!
悔しかったらミサイルでも鉄砲でも持ってこんかい―――― ッて!?」
- 59 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:34:22.26 ID:Y81cvkn10.net
- 攻撃を終えて地面に降り立った溝口に、突如一筋の光線が襲いかかった。
危うい所でかわすも、光線は右腕に僅かに掠ってしまい、
幸いにも大きな傷ではなかったものの、肉の焦げる嫌な臭いが溝口の気分を害した。
光線を放ったのは、溝口よりやや離れた位置に立つ、数名の土人達であった。
彼らの手には、アフリカの大草原に似つかわしくない、大きめの銃器が握られていた。
その銃の特異な形状を見て、流石の溝口も驚嘆の声を上げる他なかった。
溝口「光線銃レイ・ガン・・・ どうして土人どもがそんなけったいなモン、持っとるんじゃ」
- 60 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:34:26.76 ID:lrGqGwrQ0.net
- 毎秒初霜で抜け
- 61 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:34:33.28 ID:Y81cvkn10.net
- 土人達が持っていた銃器は、所謂「鉄砲」の部類ではなく、光学兵器の部類・・・
俗にいう「光線銃」特有の外観をした物であった。
もし仮に外見が鉄砲だったとしても、先の攻撃を受けた以上、溝口も気付かないほど馬鹿ではない。
彼が受けた攻撃は、紛れもない「光線」そのものだったからだ。
溝口「こ、この卑怯もんが! 男やったら拳一つで勝負せんかい、ボケ!」
土人「―――――――ッッ!!!(奇声)」
溝口の罵声も届かず(言語が違うので当然だが)、土人達は光線銃の照準を標的に合わせる。
これに対し、溝口は怒りの表情を浮かべ、その肉体に「気」を巡らせ始めた。
- 62 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:34:44.94 ID:Y81cvkn10.net
- 溝口「このイチビリどもが・・・ もう容赦せんぞ!」
土人「ッッ!?」
殺気立ってた土人達も、溝口の様子に何かしらの違和感を感じたのか、
光線銃の照準を合わせるのを一瞬戸惑ってしまい、そこに隙が出てしまう。
故に、それが彼らの命取りとなった。
溝口は両手を合わせると、そこに溜めに溜めた「気」のエネルギーを集める。
そして、眼前でうろたえていた土人たちに対し、手を伸ばし――――
- 63 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:34:47.87 ID:SZyXeyM20.net
- オメガはお呼びじゃないぞ、
初霜「うぅっ…あぁ…提督…気持ちいいです。」
でやれ
- 64 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:34:55.45 ID:Y81cvkn10.net
- 溝口「タイガーバズーカじゃあッッ!!!」
溝口の掌より、「虎の姿」となった気の塊が、一気に撃ち放たれる。
その勢いは凄まじく、まるで本当に気の塊を「バズーカで発射した」かのようであった。
巨大な「気」の虎は、土人達に光線銃の引き金を引かせることなく、その口で彼らを噛み砕いた。
・・・いや、「気」の光が敵を飲み込む光景が、そう見えただけなのかもしれない。
- 65 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:35:00.08 ID:pbbr8dAb0.net
- 画像あくしろよ
- 66 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:35:06.36 ID:Y81cvkn10.net
- 土人「――――――!!!!(奇声)」
タイガーバズーカの直撃を食らった土人数名は、そのまま吹っ飛ばされてダウンした。
溝口「へっ、どんなもんじゃい!!」
敵を一発で撃退した溝口は、フンドシ一丁で余裕の表情を見せる。
その光景を見ていた藤堂は、土人達と斬り結びながらも思索を巡らせていた。
- 67 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:35:28.21 ID:Y81cvkn10.net
- 藤堂「(“タイガーバズーカ”・・・ 噂に聞いていた通り、確かに俺の暹氣龍魂や、
桃の暹氣虎魂と似ている・・・ 奴も蒼龍寺もしくは王虎寺で修行したというのか?
もし独自であれだけの技を編み出したのなら大したもんだが・・・)」
自らの技と溝口の技の類似点に気を惹かれながらも、そこは男塾OBの一人。
そこばかりに気を取られることはなく、土人達と斬り結び、槍や弓を撥ね退けて
土人を斬り倒し、その屍を大草原に晒した。
藤堂「これでおよそ十数名・・・ 一気に減ったな」
溝口「おう、もっと手応えあるんじゃないかと思ってたがのう」
- 68 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:35:30.59 ID:lrGqGwrQ0.net
- >>63
オメガ布教ニキは保守してくれてるんだよなあ...
- 69 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:35:39.72 ID:lKXqcgYo0.net
- 発売日に買えなかった奴が出てくるのが
目に見えてくるわw
どうせ、なんJに
「艦これ買えなかった奴www」
っていうスレが立つぞ
- 70 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:35:42.32 ID:Y81cvkn10.net
- 藤堂と溝口の眼前には、もはや3名の土人達しか残っていなかった。
土人達は目の前の強敵に恐れ慄き、槍を捨て、弓を捨て、同胞の屍を踏み越えて
明後日の方向へと逃げ出していった。
―――――――その時、異変は起こった。
土人「ギャアアア―――――ッッ!!!」
藤堂「何っ!?」
- 71 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:35:53.65 ID:lrGqGwrQ0.net
- >>69
アホかな?
- 72 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:35:57.00 ID:Y81cvkn10.net
- 突如、逃げ出した土人達が苦しみ出し、その場に膝をついて倒れ込んだ。
彼らの周囲には、どうやら“蛾”らしき羽虫が群れをなして飛び交っている。
溝口「蛾・・・? まさか毒蛾でも出てきたんか!?」
藤堂「いや、これは恐らく・・・」
無数の蛾に纏わり憑かれた土人達の身体は、急激に色を失って干からびてゆき、
瞬く間にミイラ化―――― 干し首ならぬ、無残な“干し人間”がその場に転がっていた。
そして上空より、一つの歪な人影が現れ、藤堂と溝口の目の前に降り立った。
- 73 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:36:11.67 ID:Y81cvkn10.net
- 怪人「クククク・・・ 貴様らも死ねぇ!!」
空から舞い降りた怪人の号令で、土人達の遺骸に群がっていた蛾の群れは、
急遽として溝口と藤堂に標的を変え、襲いかかってきた。
溝口「こん畜生!!」
溝口と藤堂は一瞬慌てたものの、その常人離れした動体視力を活かし、
襲ってきた殺人蛾を手刀で、あるいは拳で叩き落とし、難を逃れる。
怪人「ほぅ・・・ 私の可愛い分身を全て叩き落とすとは・・・ 貴様ら、只者ではないな」
- 74 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:36:24.44 ID:Y81cvkn10.net
- 殺人蛾の群れを操っていた怪人は、背中に毒々しい朱色の羽を生やした蛾の怪人であった。
その姿を見た藤堂は、即座に怪人が、あの“ディバイン・ショッカー”の傘下組織に
所属している怪人であることを看破する。
藤堂「・・・資料で見た事がある。かつて仮面ライダーに倒されたバダン帝国の強化兵士・・・」
ドクガロイド「ドクガ、ロイド!!!」
蛾の怪人・・・ バダン帝国が生み出した強化兵士の一体であり、
かつて阿修羅谷で10人ライダーと戦った怪人軍団の一人・・・ その名をドクガロイドと言った。
- 75 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:36:27.61 ID:ygyUgB++0.net
- オメガのそのへんの作品は視界には入るけど読んだことないから毎秒やれ
- 76 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:36:39.32 ID:Y81cvkn10.net
- 溝口「バダン帝国・・・ この虫のバケモンもDショッカーの一味か? 藤堂のオッサン」
ドクガロイド「“トウドウ”、と言ったな・・・
確か、日本有数の企業体に、同じ名前を冠した財閥があった筈・・・
同じ名字という事は・・・ ふふふふ、総帥さんがこんな僻地に御忍びで
観光と洒落込んだと見えるが、俺たちと出会ったのが運の尽き・・・」
溝口「(俺、“たち”・・・ じゃと?)」
ドクガロイドが自身の事を複数形で言った事を、溝口が疑問に思ったと同時に、
地面より土煙を上げて、更に別の怪人が地中より姿を現した!!
- 77 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:36:47.61 ID:XlwNJ2310.net
- 両津verが読みたいんやが
- 78 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:36:53.97 ID:Y81cvkn10.net
- 怪人達「「「ギャオオオッッ!!!」」」
藤堂「むっ!?」
地中より現れた怪人たちの不気味な咆哮に、藤堂達は思わず周囲に目を配る。
見ると、周囲には新たな怪人達が現れ、ドクガロイドと共に藤堂らを囲んでいる。
新たに出現した怪人は三体。
オーヴァーロードに操られた超越生命体の一種、ジャッカルロード スケロス・ファクルス。
かつて仮面ライダーファイズと戦った怪人、アルマジロオルフェノク。
そして、“洋館の男女”に強化改造を受けた魔化魍、ヨブコ。
- 79 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:37:07.59 ID:6Zf2hx2K0.net
- >>69
小売が入荷絞って買えないのはありそうやね
発売日近いしとっくに受注かけとるやろけど
- 80 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:37:08.45 ID:Y81cvkn10.net
- いずれも、かつて巨悪によって操られ、本能の赴くままに破壊と殺戮を繰り返し、
最終的に仮面ライダー達によって成敗された筈の怪人どもであった。
ジャッカルロード「グウゥゥゥ・・・」
ヨブコ「ウゥゥ・・・ アゥゥ・・・」
アルマジロオルフェノク「総帥さんに、その子分・・・ 纏めて首置いてってもらうぜぇ・・・」
ドクガロイドに加え、Dショッカー傘下組織の怪人が三人増援で出現・・・
都合、敵は四人に増加したことになり、藤堂と溝口の二人だけでは、実質二対四。
明らかに不利な戦局に、彼らは冷や汗を流す――――― 筈もなく、
- 81 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:37:20.70 ID:Y81cvkn10.net
- 藤堂「フン、増援か」
溝口「ウォハハ、面白くなってきやがった」
こんな状態でも、藤堂は予想していたかの如く冷静に振る舞い、
溝口はこの不利な状況を、まるで祭りか何かが舞い込んできたかのように
軽口で笑い飛ばすほどの余裕を怪人どもに見せつけていた。
ドクガロイド「ふふふふふ・・・ そう言っていられるのも今のうちだ」
ドクガロイドは懐から長槍を取り出し、不敵な笑みを浮かべて溝口に突き付ける。
一方、溝口は藤堂に対し、怪人達について分からないことを質問した。
- 82 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:37:32.71 ID:Y81cvkn10.net
- 溝口「藤堂さんよ、こいつらはこんなトコで、なにしとるんじゃ」
藤堂「アンノウンに魔化魍、そしてオルフェノク・・・ いずれもDショッカー傘下の怪人だが、
ドクガロイドを含めても、どいつもこいつも幹部格でもない一般怪人・・・
まぁ、言ってしまえば“三下怪人”の集まりって所だな」
藤堂の発現に憤慨したのか、怪人達のうちアルマジロオルフェノクとヨブコが前に出て
彼らを威嚇する。
アルマジロオルフェノク「三下怪人・・・!? 人間風情が、口を慎め!!」
- 83 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:37:48.52 ID:Y81cvkn10.net
- ヨブコ「サンシタ・・・ 雑魚・・・? モウイッペン言ッテミロ!!」
怪人達の威嚇も気に留めず、溝口と藤堂は会話を続ける。
溝口「へっ・・・ なんじゃ、雑魚怪人か。よう見りゃ戦闘員も連れておらへんしな」
藤堂「恐らく、先の人食い土人達に武器を与え、暴れさせたのも連中だろう。
おおかた、何かしらの大きな作戦を遂行するに当たり、俺達の戦力を分散させる為に
世界中で騒乱を起こす役目・・・ といったところか」
溝口「要するに、怪人の中でも弱い奴なんで鉄砲玉にされたっちゅーことやな。情けないやっちゃのう」
溝口はそう言い、構えを崩してはいないものの、明らかにケラケラ笑いをこぼしていた。
- 84 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:37:59.96 ID:Y81cvkn10.net
- たまらないのは、当の“三下怪人”たちである。幾ら組織から下された作戦の遂行中とはいえ、
こんなアフリカ大草原の真ん中で、フンドシ一丁の男に腹抱えて笑われるというのは
彼らとしても屈辱的としか言いようがなかったのだろう。
アルマジロオルフェノクとヨブコ以外の二人も、眉間に血管を浮かび上がらせるかの如く、
体を震わせて得物を取り出し、藤堂らを睨みつけていた。
ヨブコ「ス、好キ放題言イヤガッテ・・・ 連中・・・」
アルマジロオルフェノク「・・・フンドシ野郎が、死ねぇっ!!」
アルマジロオルフェノクは自身の武器である大剣と盾を出すと、
それを振り回して溝口と藤堂に斬りかかる。が――――
- 85 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:38:12.95 ID:Y81cvkn10.net
- 溝口「ふん」
藤堂は手にしたダンビラを振い、アルマジロオルフェノクの大剣を容易く受け止める。
それに合わせて、溝口がアルマジロオルフェノクに跳びかかり、一気に蹴りを入れた。
アルマジロオルフェノク「――――ひぃっ!!」
アルマジロオルフェノクは咄嗟に盾で防御するも、溝口の蹴りの威力は半端なく、
盾越しにもかかわらず、その衝撃で数メートル先まで吹き飛んでしまった。
地面に落下したアルマジロオルフェノクは、ドクガロイドとヨブコの肩を借りて立ち上がる。
アルマジロオルフェノク「ち、畜生・・・」
- 86 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:38:23.72 ID:Y81cvkn10.net
- 溝口「ま、確かに強い怪人っつーことは無さそうやな」
流石の怪人達も、ここまでコケにされて引きさがる道理はなかった。
アルマジロオルフェノク以外の怪人たちも、各々の得物を取り出すと、
メンバーの中でも各上であるらしいドクガロイドに指示を仰いでいた。
ヨブコ「ド、ドウスル!? 俺達ヲ“コケ”ニシヤガッテ・・・」
ジャッカルロード「・・・ドクガロイド!!」
そしてドクガロイドは、持っていた長槍を振って臨戦体勢に入る意思を見せた。
以下の怪人たちも、その表情に殺気を漂わせ、藤堂と溝口を睨みつけている。
- 87 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:38:27.04 ID:O+iiOvbe0.net
- 歴史に残る文豪定期
- 88 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:38:34.66 ID:Y81cvkn10.net
- ドクガロイド「ああ・・・ 生かして返す訳にはいかぬ・・・
土人どもの餌になる方がマシだったと思わせてやる!!」
ヨブコ「アゥゥ・・・」
ジャッカルロード「グゥゥ」
アルマジロオルフェノク「フンドシ野郎にクソ総帥・・・ アフリカの塵にしてやる・・・」
- 89 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:38:42.08 ID:lKXqcgYo0.net
- >>71
アホはおまえや
発売日に買えなくても知らんで
- 90 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:38:45.42 ID:Y81cvkn10.net
- 散々コケにされた怪人達・・・ 特に藤堂らに手も足も出なかったアルマジロオルフェノクは、
表情のない顔面からも明らかに怒りの色を浮かばせており、武器を強く握りしめている。
そして、ドクガロイドの号令と共に、怪人達は怒りに乗って一斉に襲いかかってきた!!
ドクガロイド「殺れぇ――――ッ!!!」
怪人軍団「「「ウオオオオオッッ!!!」」」
藤堂「溝口、さっさと片付けるぞ。連中を討てば土人達も大人しくなるだろう」
- 91 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:39:04.53 ID:Y81cvkn10.net
- 溝口「おうよ!」
藤堂と溝口も臨戦態勢に入り、怪人達を迎え撃つ姿勢に入る。
ドクガロイド「ジャッカルロード、アルマジロオルフェノク! お前らは藤堂豪毅を殺れ!!
俺とヨブコは裸野郎を仕留める!!」
アルマジロオルフェノク&ジャッカルロード「「イ―――――ッッ!!!」」
秘密結社ショッカーから受け継がれている、ディバイン・ショッカー共通の号令の掛け声を上げると
二体の怪人は藤堂を抹殺すべく、俊足で各自の武器を振りかざして藤堂に襲いかかる!
- 92 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:39:17.35 ID:Y81cvkn10.net
- そして、ドクガロイドとヨブコは溝口を標的とし、彼に飛びかかっていく。
空を飛べるドクガロイドは空中から長槍で突きこんでゆき、ヨブコも地上を駆けて
溝口の血肉をその鋭利な牙で喰い破らんと突き進んでいった。
彼らに相対する溝口は、ドクガロイドのリーチの広すぎる得物に対し、舌打ちしつつ文句を並べる。
溝口「三下怪人ども! 男やったら拳一つで勝負せんかい!!」
ドクガロイド「知るかボケェェェェェェェッッ!!!!」
ヨブコ「死ネェッ!!」
- 93 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:39:18.74 ID:H5IaCi1pd.net
- これマジ?
https://www.flickr.com/photos/earlbox/24893438695/
https://www.flickr.com/photos/earlbox/24800069381/
- 94 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:39:31.10 ID:Y81cvkn10.net
- 速度から行って、まず溝口に攻撃が到達するのはドクガロイドであろう。
空中から襲いかかる長槍は、溝口の筋肉の鎧を破り、心の臓を突き・・・ 刺さなかった。
ヨブコ「!? ――――ナン、ダト!!?」
溝口は、ドクガロイドの長槍の穂先スレスレを、両手で握りしめて攻撃を受け止めていた。
タイミングを数ミリでも間違えれば、あの世に直行しかねない危険な賭けだったのだろう。
流石の溝口も額に冷や汗を流していたが、それでも無理やりすました顔を作り、
長槍を懸命に押し出そうとしているドクガロイドにこう言い放った。
溝口「へっ。こんな武器に頼ってばっかいるから、こうなるんじゃ!!」
- 95 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:39:38.01 ID:lKXqcgYo0.net
- >>79
俺は予約したで
楽しみや
- 96 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:39:41.15 ID:er79dvpR0.net
- クソの上塗り
- 97 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:39:46.11 ID:Y81cvkn10.net
- ドクガロイド「ギ―――ッ、バケモノか貴様ァ!!」
溝口「――――どっちがバケモノだっ、この虫野郎が!!」
ドクガロイド「ゲェ――――ッ!!」
溝口は宙を飛んでるドクガロイドを長槍ごと振り回し、
そのまま地上を駆けていたヨブコ目がけて叩きつけた!!
ゴチン!☆
ドクガロイド&ヨブコ「「ウギャ――――!!」」
- 98 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:39:50.20 ID:ewtGDACK0.net
- ライジングカナチはよ
- 99 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/02/08(月) 22:39:56.30 ID:hyoh42Nd0.net
- 歴史的文学やぞ
- 100 :新章/外伝 新西暦189 ―それぞれの戦場―:2016/02/08(月) 22:40:02.00 ID:Y81cvkn10.net
- 互いに頭をぶつけてしまった怪人二名は、そのまま悶絶してしまった。
ジャッカルロード「――――死ネッ!!」
藤堂「むっ!」
ジャッカルロードの振う「断罪の大鎌」による一撃を、藤堂は自身の得物を振い、
いとも簡単に受け止める。
藤堂は、そこからジャッカルロードの得物に手を伸ばし、柄を鷲掴みにすると
驚異的な握力&腕力で捻り返し、ジャッカルロードのバランスを崩して転ばせる
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