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【悲報】日本最古のCM、最古のCMではなかった
- 1 :風吹けば名無し:2021/04/08(木) 19:30:19.32 ID:tnIMm1hZ0.net
- https://youtu.be/1V9ObYayjzc
これは第1号CMではありません。動画が現存する最古のテレビCMです。この動画はSEIKOの公式アカウントがアップしていて、説明文には開局日の午後7時に放送されたとあります。
開局日の夜ということは第2号と考えてよいでしょう。この動画を第2号とみなす説は、私がCM史の研究を始めた2000年頃からずっと言われ続けている伝統的なものです。
しかし、日テレの開局に立ち会った電通ラジオテレビ局の内藤俊夫氏(のちに電通常務、故人)は、この説に異を唱えていました。私が内藤氏から直接聞いた話では、この映像は二十数番目のバージョンなのだそうです。
月3〜6本のペースで計算すると1953年12月〜1954年2月頃のオンエアですね。
- 2 :風吹けば名無し:2021/04/08(木) 19:30:29.05 ID:tnIMm1hZ0.net
- さきほど第1号CMのフィルムは失われたと言いましたが、その経緯についても内藤氏から聞いています。
1963年、日本テレビが開局10周年の記念番組を制作するさい、初期の代表的なCMフィルムを電通映画社から何本か借りたのですが、オンエア後にフィルムを廃棄してしまい、その中に第1号も含まれていたのだそうです。実はそれが、電通映画社が保管していた唯一のプリントだったため(ネガはすでに廃棄)、第1号CMは永遠に失われることになりました。
ちなみにこのとき、日本初の政党CM(1960)も失われています。池田勇人首相が「私はウソは申しません」と言う自民党のCMで、残念ながらこちらも幻に。
日テレの担当者はまさか唯一のプリントだとは思わなかったでしょう。内藤さんも、まさかこんなことになるとは思わず、予備のプリントを取っておけばよかったと残念がっていました。
この件は渡した電通と受け取った日テレの双方に原因がありました。日テレだけのミスではないということは強調しておきたいと思います。
- 3 :風吹けば名無し:2021/04/08(木) 19:30:52.36 ID:tnIMm1hZ0.net
- 前置きが長くなりましたが、そろそろ本題に入ります。精工舎・正午の時報は本当に日本のテレビCM第1号なのか?
私はふたつの理由から、この説を採用するには条件があると考えています。
ひとつは、さきほどの開局初日の番組表をもういちど見てほしいのですが、精工舎の時報が流れる前の番組「寿式三番叟」の提供が東芝と書かれています。提供した以上は、何らかのコマーシャル・メッセージ(CM)があったと考えるのが自然です。
- 4 :風吹けば名無し:2021/04/08(木) 19:31:22.13 ID:tnIMm1hZ0.net
- 「寿式三番叟」では、おそらく精工舎の時報のようなフィルムCMは使われませんでした(何の情報も残っていないので)。しかし、CMとはなにも、アニメや音楽を駆使した映像表現である必要はありません。アナウンサーがスポンサーがらみの気のきいたセリフをちょっと言うだけでも、それは立派なCMです。
たとえば「この番組の提供は東芝でございます。東芝ではテレビジョン受像機の生産に向けて日夜研究を重ねております」みたいなセリフをアナウンサーが言ったとしたら、それはもう100%CMであり、日本のCM第1号です。
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