【悲報】山崎康晃「不調時は十二指腸潰瘍や胃潰瘍にもなった」

風吹けば名無し

　横浜DeNAベイスターズ・山崎康晃投手は新人から3年連続守護神を務めて計96セーブをマーク。野球は9回の3つのアウトを取るのが最も難しいといわれる。
リードしている最終回に登板する緊張感は計り知れない。失敗したときは戦犯としてバッシングを受けることもある。
「緊張は当然しますよ。3年もやっていればいい試合もあるし、悪い試合もある。十二指腸潰瘍とか胃潰瘍にもなった。
でも苦労した分だけ達成感も大きい。ストレスがなければ良い成績も残せないと思います」と語った。

　普段の山崎は笑顔を絶やさない好青年だ。「明るい気持ちの持ち方は母親（べリアさん）の影響が大きいです。暗いことを考えてマイナスになると空回りする。
明るいのは僕自身の性格ですね」と自己分析する。生まれ育った環境に起因したプラス思考。だが、セーブ機会に失敗すれば当然精神的なダメージは大きい。
「僕だって引きずりますよ」とポツリと漏らした。

「家の中で音楽を聴いたり、車でドライブしたり気をまぎらわすことはしてきた。他にもレゴを作ったりプラモデルを作ったり。
（失敗が続いたときは）実家に帰る頻度が増えます。家族に話したり、幼馴染に話したりするとだいぶ楽になる」

　球界を代表するリリーフエースも繊細な心を持つ25歳の青年だ。押しつぶされそうなストレスに向き合ってきた中でたどり着いた答えがあった。

「結局、次の試合を抑えることでストレスは一番消えるんですよね」

　つらいが逃げるわけにはいかない。尊敬する先輩たちの助言が大きかった。ともにプレーした三浦大輔氏に「やられたらやり返せ。
オレはそれを25年間やっていた」と言われた。「ハマの大魔神」として抑えで長年活躍した佐々木主浩氏に「（マウンドに上がるのが）怖くないですか？」と聞いたときに返ってきた言葉に重みを感じたという。

「怖いよ。怖くなきゃダメだよ」

　絶対的守護神だった大先輩もストレスや重圧と闘って結果を残してきた。その事実は大きな励みにもなった。