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【悲報】ライトノベルさん、異世界の知識レベルをあまりにも低く設定してしまう・・・

482 :風吹けば名無し:2018/03/04(日) 18:06:50.27 ID:tQyyaiG40.net
「ふむ… ではハサミを使うのはどうだろう」
俺が言うと、周囲は静まりかえり、村人たちは不安そうに顔を見合わせた。
しばらくして、村人の一人が口を開いた。

「し、しかし、プロチの袋を開けて食べてしまったらそれは犯罪なのでは?」

俺は答える。
「確かにそうだな。…『プロチの袋』を開けたならばな」
「!?」
「つまりこうするんだ」
言いながら、村人の前で俺はハサミを一閃する。

次の瞬間、「おまけの袋」の口は開いた。
村人は歓声をあげる。…しかし、すぐにそれは落胆の声に変わった。

中から出てきたのは石川(De)と大和(T)のカードだったのだ。

「なんてことだ!巨人選手のカードではなかったじゃないか」
「先におまけだけ開けても意味がないじゃないの」
村人達は呆れた顔で俺を見る。

はぁ。ここまでやってもわからないのか。俺はやむなく説明する。
「いいか、これでおまけの中身が分かったわけだ。ということは、このプロチは買う必要はない。次だ」
言いながらハサミを一閃。また一閃。次々におまけの袋を開けていく。

村人がざわつき始める。そして、一人の若者が大声をあげた。
「そうか!こうやっておまけの袋だけ開けて、巨人選手のカードが出るまで開ければいいんだ」
別の老人が言う。
「なるほど、おまけを開けるだけならプロチを買わなくてもいいのじゃな!長いこと生きてきたが思いつかんかったわい。」

俺はゆっくりと頷く。 そして、8袋目のおまけから坂本勇人のカードが出たのを確認し、おもむろに言った。
「親父!このプロチをくれ!」

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